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アルバム「Proof」Disc3が最高すぎる件



日本発売日の2022年6月13日。

BTSのアンソロジーアルバム「Proof」が私の手元に届きました。

私がこのアルバムで一番楽しみにしていたもの。
それはDisc3のトラック。

もはやこのアルバムのメインともいえよう。



Demoバージョン…?Demoバージョンとか聴いちゃっていいの…?無料で…?(無料ではない)

このトラックリストが公開された日から1日も眠れていません(大嘘)

それぞれクレジットが書かれていますが、ユンギさんのプロデュースした楽曲がなんと4曲も入っている。マジか?

最初あたりの記事を見ていただいた方は分かるかもしれないですが、私はここ一年以内にユンギさんの影響で作曲を始めた者なので、Demoバージョンとか私にとって参考資料になるんですよね。
元々編曲はこうだったとか、そういうのが分かるのすごくありがたい。

仕事を終え帰宅しアルバムを即開封、推しのトレカが我が家にやってきた事を喜んだのも束の間、Apple MusicにPC経由でCDをDisc3だけ取り込み、手持ちのモニターヘッドフォンにて再生。


………………なんなんだこれは。

中々次の曲に進めない。

全てのトラックが濃厚すぎる。リピート再生止まらん。

1人でワーワー叫びながら何とか聞き進めること数時間。気づいた頃には深夜0時を回っていた。

1曲残らず素晴らしい。何これ、無料?(無料ではない)

少しこのトラックリストについて、大したこと言いませんが感想を言わせて欲しい。

長くなりますので興味ある人だけ見てください……



TRACK 1|Jump (Demo Ver.)

ユンギさんが主に作曲に参加している楽曲。このバージョンは完全にラップメインになっていて、ラップ以外のメロディがまだありませんね!
ボーカルの出番が後から作られたんでしょう。もちろん原曲も良いけど、こっちもカッコいい〜!!

そういえばアルバムProof Standard Editonの方を購入された方は分かると思いますが、付属品に白を基調とした冊子がありましたよね?歌詞カード。そこになんと作曲陣の役割まで記載されているんですよ。
そこまで見ちゃっていいんですか?!

この曲には”Synthesizer SUGA”とあります。聞きましたか皆さん、つまり聴こえるすべてのシンセサイザーの音はユンギさんが作っています!!!(大声)


TRACK 2 | 매매한 사이 (Young Love)

なんて可愛いオシャレなポップソングなんだ…。まずPdoggニムに拍手を送る。大好きな曲調。ナムさんとジョングクのユニット曲です。

1番ヴァース後とアウトロで“Young Love…”とネイティブに囁くナムが好き。ナムさんのラップのフロウを聞く感じまだデビューしてそこそこじゃないかな。ジョングクの声からしても彼はまだ10代な気がします。

歌詞を見ながら曲を聴いてる私、口角が上がりっぱなしである。生きていてこんなに微笑みを浮かべたことありません。未熟な若者のラブソング…穢れひとつない剥きたて卵のような10代のジョングクにぴったりソングすぎるじゃん。

イントロ部分で呆れたようにハハッと笑った後 “愛って本当難しいなぁ”って歌うジョングクに、ババア撃沈。


TRACK 3 | 상남자 (Boy In Luv) (Demo Ver.)

改めて聞くとめちゃくちゃカッコイイな、この曲。

韓国語は聞いても分かんないので歌詞の違いはちょっと分かりませんが、大まかに違うのはラスサビ前のブリッジ部分。元々めちゃくちゃHIPHOP曲だったようですね!
原曲とDemoを比べると、やっぱり修正されている原曲の方がもちろん結果的に良かったんだろうなとは思いますが、私はDemoも好きです。
全然関係ないけどPdoggニムの作業室の名前、Dogg Bounceっていうらしいです。カッケェ。


TRACK 4 | 따옴표 (Quotation Mark)

控えめに言って大好き。というか一番好き。好きだな〜こういうの、都会っぽいオシャレなやつですね。イントロ2秒ぐらいで好きになった。
どうやらPdoggニムからビートだけもらって、メロディとラップはナム、ホビ、グクが作っている模様。それぞれレコーディングも自分でやってる。

ジョングクの作るメロディって、ただ良いだけじゃないんですよね。Magic ShopとかStill With Youもそうだけど、優しげのある美しい旋律の中に少し切なさを感じ取れるような、メジャーとマイナーの絶妙なラインの中でメロディを作るんです彼は。しかも感覚で。やっぱゴールデンだわ。

引用符とかいうイカしたタイトルを引っ張り出してきたもしくは名付けた人はナムさんじゃないかと思う。絶対そうでしょ。
こんな名曲どこに隠してたんだろう。何故もっと早くリリースしなかったのか教えてください。


TRACK 5 | I Need U (Demo Ver.)

まずサビ前とサビのナムさんの歌声、可愛くて笑ってしまった。顔まで思い浮かぶ。ナムさんが歌ったポムナルのガイドを聴いたPdoggニムとパンPDが「ナムジュナが歌ってるから良いのかどうか分からない」と言っていた、というのを思い出した。

しかしメロディがすごく良いなあㅋㅋㅋ

2番のサビ終わってすぐホビのラップ。彼はダンスの人間だからとてもリズミカルで面白い、耳に残るラップを書く。
そこからハイ来ました、ジョングクの作るメロディライン。天才的じゃない?めちゃくちゃ絶妙な音程を入れてくる。え、なんで原曲で採用されなかったの?
これも鼻歌で作ったんだろうな〜。確か彼は音階は分からないけど絶対音感があると言っていた。それ相対音感じゃね?と思ったのはさておき、ジョングクの耳が良いのは確かです。音楽理論とか絶対分かってないけど、ここでこの音を入れるとアクセントになるとか、そういうの感覚で出来る人よね。って感激してたらナムさんの「ッア"ァ"ァ"ーーーー」が聞こえるのウケる。


TRACK 6 | 흥탄소년단 (Boyz With Fun) (Demo Ver.)

ウリヌンフンタンソ〜ニョダ〜ン♪フンタンソ〜ニョダ〜ン♪

絶妙にダサくてすこ。イントロの「ウォオ〜〜ウォ〜」で吹き出してしまった。実は原曲にも入ってる「ンタッンタッタッ!」とかいうセルフビートが可愛くて死ぬ。最初全然この曲の魅力分かんなかったな。なんだこれ?って思ってたな ㅋㅋㅋ

でも今の少年団が歌うとめちゃくちゃカッコイイの何だろうな〜、ライブ映えするし。この頃のユンギさんの作る曲って、生音っぽいドラムスに重たいベースをのせて、パンチの効いたシンセサイザー等でアレンジして〜っていうラッパー!って感じのビートが多かった気がするけど、今はオシャレなポップソングもシネマティックなBGMも島ゲームソングも作れるし歌も歌えるしめちゃくちゃ幅広がっててマジ天才。


TRACK 7 | Tony Montana (With Jimin)

ありがとうございます!ハイブ様ありがとうございます!
音源化をどんなに望んでいたか。2016年の出来事だし、絶対ないだろうなと諦めていた瞬間に差し込んだ光でした。ホント、ありがとうございます!人生何が起こるか分かんねぇな!

produced by Agust Dの文字を見ただけでも動悸が止まらなくなったのに「Recoding engineer Agust D @ Genius Lab」という強すぎる文字列によって更に“ユンギさんはエンジニアの業務もこなせる”という事実を突きつけられ心臓発作を起こすところでした。(高速オタク喋り)

このコラボは3rd MUSTER [ARMY.ZIP+] の公演で実現されたもの。日本語字幕の無いBlu-rayをメルカリで手に入れようかと思っていた事もあったぐらい好きで。元々原曲が大好きなのと、オラオラ系釜山男子ジミンに弱い私にはダブルパンチだったわけです。

ジミンちゃんのヴァース、2016年のAgust Dらしい歌詞がモリモリに盛り込まれてる。The Lastの歌詞にもあった“AXから競技場”とか、“ここは高尺スカイドーム”とか。
ナムさんに歌詞を変えて欲しいってお願いしに行ったのはあまりにもジミンちゃんには負担の大きい歌詞だったのかもしれないㅋㅋㅋ

しかもユンギさんの気が変わったのか、原曲と比べるとジミンのヴァース終わりからラスサビにかけてアレンジが全っっ然違う。めっちゃ変えてる。パンチの効いたキックが盛り上がりを合図し、曲の終わりにかけてジミンのアドリブと共にビートが最高潮にテンションMAXになります。こっちの方が良い!

というかユンギさんのラップとジミンのコーラスの組み合わせ相性良すぎない?フィーチャリング一緒にやろうとお願いしたジミンちゃんマジナイス!

ボーカルラインの誰かとユンギさんのユニット曲もっと聞きたいですね。


TRACK 8 | Young Forever (RM Demo Ver.)

weverse magazineのナムさんのインタビューにて、インタビュアーさんがこのデモバージョンについて「RMさんのミックステープ 『mono.』の雰囲気が感じられました」と言っていた。いやマジ分かるううぅううう!

めちゃくちゃ“RM感”あって超好き。ナムさんって感性が物凄く豊かな人だからエモーショナルな雰囲気の楽曲も好きなんだなあと思います。そこにRMらしいラップが重なるとそのまま彼の世界観に惹き込まれちゃう。

ホント、ナムの沼は深いな………。
時々ナムペンの方々の気持ちを考えては心中お察しします……という感情になる(他人事ではない)


TRACK 9 | 봄날 (Spring Day) (V Demo Ver.)

このトラックはサビだけVバージョンになっているので、サビに入った瞬間からVワールド全開感がすごい。彼の世界観が確立されている。さすが感性の人。サビに入った瞬間に団体曲ではなくソロ曲のようになる。これは原曲を知っているからなのか、テヒョンの個性が強いからなのかは分かりません。めちゃくちゃ褒めてます。

だからこそ、봄날という曲の全体像を見て考えると、ナムさんの作ったサビの方が結果的に良かったんじゃないかとは思う。これはテヒョンの方が良くないとかではなく、全体として考えるとの話。
そう考えるとナムさんもすごいしどっちが良いかって厳選したパンPD、Pdoggニムもすごい。さすがプロデューサー。
もちろんテヒョンもすごい。ブイラで聞かせたくなる気持ち分かるよ。いつかソロアルバム作った時にこのフレーズ入れてみたらどうかな。


TRACK 10 | DNA (J-Hope Demo Ver.)

ホビたん!!!!!ほんっっっっとに素晴らしいよ!!!!(スタンディングオベーションをするGIF)

マジで天才的じゃないですか?衝撃半端なかったんですけど。

最高すぎるメロディだと思います。もう大好き。めちゃくちゃリズミカルで、キーが高いってのもあるけど原曲よりポップさが増してる。というか歌うますぎない?彼。なんで2分しかないんだろう、もっと聞きたい。

彼は、自身の作ったラップやメロディにあまり自信を持っていないイメージがあります。作曲を始めたのも練習生になってからだからなのか、自信がなくていつもナムさんに相談してる。

でも時々ホビの中にある才能が開花しますよね。Dionysusはほとんどホビが作ったとか。ナムさんもブイラで自分じゃこの感じは出せない!と彼の才能を褒めちぎっていました。

DNAのデモバージョンを聞いて確信した。
Jack In The Box、名盤に違いない!!!!!!


TRACK 11 | Epiphany (Jin Demo Ver.)

聞きすぎて原曲どんなだったか思い出せない。メロディが全く違う。それにしても良いなぁ。

Spotifyの方にメンバーの選んだプレイリストがあるのはご存知だろうか?
私はApple Musicユーザーなので、彼らのプレイリストをSpotifyで見てApple Musicの方でダウンロードして聞いたりしているのだけど、ジンくんのプレイリストは比較的ロックバンドが多い。めちゃくちゃ意外だった。

Coldplayが好きだと言及しているし、彼は割とヒップホップ以外だと海外のロックバンドを中心に聞いているのかもしれない。それを考えてこのデモバージョンを聞いてみると、海外のロックバンドのバラード曲のような雰囲気を醸し出しているように感じる。ほとんど英語だからかもしれないですが……ㅋㅋ
でも多少は影響は受けてると思います。あくまで個人的な意見です。

原曲聞いた時はこれほど感じなかったのは韓国語だからかもしれないけど。
とにかくジンくん、ナイスで〜す!!


TRACK 12 | Seesaw (Demo Ver.)

ユンギさんちょっと待ってくれよ。インストゥルメンタルは聞いてないよ。

今年の1月ぐらいにSeesawの編曲部分をコピーしながら勉強していました。目を瞑りよく耳を凝らして聴き込んでた。
そうすると見えてくるんですよ、ユンギさんの作業風景が、幻覚として現れるんですよ。(急に怖い話)

始まりと同時に聴こえる鈴虫かコオロギか何かの鳴き声は何を意味しているのだろう。時期的に夏だろうか。秋だろうか。
私の感覚的に季節の変わり目に鳴いているイメージ。夏の暑さが落ち着いてきて、日中はまだ暑いけど夜は涼しくなってきたね〜という会話が増えるような時期。

気温が下がってくる時期=徐々に気持ちが冷めていく様子

というのを表しているのだろうか。だとしたら天才すぎる。いや分からんけど。自分が元カノだと勘違いするユンギペンが大量発生してしまう。

原曲の方がちゃんと編曲してあるのでDemoは全然違うものではあるんだけど、大まかなメロディラインやビートは同じなので、答え合わせをしてくれたような気持ちになりました。ユンギ先生!ありがとう!

weverse magazineにて、昔から好きなアーティストのインストゥルメンタルをよく聞いて分析をしていましたとのこと。何それ私と同じことやってるやん。プロデューサーを志す人間は皆考えることは同じなんだな。まさにアナタの作った曲を今分析してます。


TRACK 13 | Still With You (Acapella)

トラックリストが発表された時は、ジョングクが1部のパートをアカペラで改めて録音してるようなやつだと予想していたんですが。まさか原曲のボーカルトラックの部分をそのまま収録とは。しかも間奏の部分もカットせずに。

これ、Remixとかやりたい人がいれば自由に使っていいよってことですか?アレンジャーへの挑戦状?(違うと思う)

そうじゃなかったとしてもマジでアレンジやる人出てくると思う。私もやりたい。こんなに素晴らしいボーカルの無料サンプル (だから無料ではない) があるというのにやらないという選択肢がない。

相変わらずコーラスの出来が天才的なジョングクシィ。


TRACK 14 | For Youth (おまけ)

ここまで来たのでこの曲についてもサラッと。
なんだろう、和訳を見なくても涙が溢れそうになる曲調。
歌詞については素晴らしい解釈を書いている方が沢山いらっしゃるので省きますけど、とにかく泣きました私は。

ものすごく私的で余談ですが、私はUVERworldを応援し続けて14年目になるんですけど、何故かFor Youthを聞くとUVERworldを思い出すんですよね。
楽曲自体もこういうのよく書くし、メロディもUVERworldっぽいな〜と感覚的に思いました。だからこそ涙が出ました。

忘れてもいいです、この話は。ㅋㅋ

いやしかしこの曲、キムテヒョンとあまりにも相性が合いすぎてる気がする。音域がちょうどいいのかな。めちゃくちゃいい声出てます、彼。



長くなりすぎてすみません。

全ての楽曲が良かった。この記事を書きながらも聞いていたのですが、なかなか手が進まない。だって良すぎるもん。

Twitterとか見てるとDisc3を未だに聞いてない人多い気がします。確かに優先順位は低いかぁ。サブスクの時代、CDを聞く方法がない人もいますからね。

しかしCDを聞ける環境にある人は今すぐにでも聞いて欲しい。できればイヤホンを着けて。デモバージョンは原曲と比べながら聞いて欲しいです。


ここまで見てくれたモノ好きな方へ、心より感謝申し上げます。よかったらスキしてください❕❕



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