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jennyの【詩】マガジン

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日常で思ったこと、非日常で感じたこと。 あなたに合う詩も、きっとあるはず。 随時更新していきます。ゆっくりしていってください。
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記事一覧

詩『うしろむきのボート』

僕がいま見ているものは いったいなんなんだろう 僕がいま乗っているものは いったいなんなんだろう 嘘とか 幻とか 夢だとか 希望なんてもの その どれもすべてにあてはまらないもの 僕がいま見ているものは いったいなんなんだろう 僕がいま聞いているのは いったいなんなんだろう うしろむきのボート 行き先はわからない 前向くひまもない  無我夢中で たどりついた先 どこかわからない それでもぼくは ただすすむだけ うしろむきのボート 方角もつかめない まっすぐじゃないけ

詩『フリーハンドな日々』

めざまし止めて 布団へ戻る 二度寝する日々 朝から後悔  食パン焼いたら まっくろこげこげ どうでもいいやと ミルクで流す 今日はこんな日。 昨日もこんな日? 毎日毎日 ぐらぐらぐらぐら 不安定なこんな日々も 「まっすぐじゃない」そんな日々も   誰になんと どう言われたって まっすぐじゃない こんなんでいい とにかく進む 止まりはしない 用意はせずとも 進んだらいい 準備ばっちり ドアを飛び出る スマホ忘れて 自分に怒る  電車は進んだ 目の前で走った 乗れず

【詩】今日は、今年一番の大雨でした。

雨の音に落ち着いているあなたも、 みんなの太陽みたいなあの子も、 夕日とともに消えてしまいそうなわたしも、 虹のように輝いているあの人も、 いつかはみんな、 変わってく。 変わってる。 変わらない人なんていないし、 変わらなかった人なんていない。 やまない雨はない。 ずっと続く晴れ間もない。 暗雲立ち込める夜もあれば、 虹が見える朝もある。 人生なんてそんなもの。 なにがあったって、くじけずにいればいい。 泣いてもいい。 笑ってもいい。 文句

詩『また』

7時28分発、三鷹行。 また、昨日と同じ電車。 また、一昨日と同じ電車。 僕はこの日々を繰り返してばかりだ。 また今日も、昨日と同じ一日なんだ。 淡泊な朝食。 安価な昼食。 割引された夕食。 繰り返す生活サイクルを、 拒む元気すら無くなってしまったようだ。 また同じだね。 また変わらないんだね。 自堕落とも端正ともいえないこの生活だけど、 僕はこれでも満足してる。 また同じ電車。 また変わらない電車。 理由なんてない、 理由なんてものは、また忘れてしまったのだ

【詩】じつわ

悲しい過去が あったんだよね 泣けてくるよね こんな僕でも 悲劇は起きるね どんな時でも 悲劇は起きるね こんな僕にも それでもそれでも 頑張れたんだ やっとここまで 来れてよかった 終わりは来るよね どこにいたって 遅かれ早かれ そりゃそうなるか じつわ話すよ ぜんぶホントです 自分に嘘つき 家族に恥塗り 端から期待は してなかったよ 嘘に嘘つき 色に色塗り なくしたくない 無くしたくない ホントの自分は どこかへ消えた 悲しい過去が あったんだ

すれちがう君

ねえ ごめんって そういっても きてくれない君 ねえ なにかした? そういっても きいてくれない君 いったい君は いつからどこに なにがあったから こうなったんだ? 答えは不明… 分かるわけ、ない いったいぜんたい ちんぷんかんぷん ぽっかりあいた こころのあなを ただ、うめるひび ただ、うめるひび ただ、すごすひび ただ、すごすひび てがみをみてから、 やっときづいた すれちがっていたのは ぼく、なのかもね