初期衝動に魅せられて走り出した -ドラマ「だから私は推しました」1回裏-

※本記事は前回「ドラマ「だから私は推しました」第1回個人的レビュー」の続きとなります。

ふとした気持ちで見始めたドラマ「だから私は推しました」、衝撃の初回30分が今なお薄れずにいます。
次はどうなるんだろう、愛は、ハナはどうなるんだろうと。
そんな中、昨日前回内容を執筆していたところ、公式で次回予告の動画が上がっているのに気が付きました。
(注:本放送分の時は次回予告部分を見ていなかった)

その16秒の予告、本当にいろんなものが詰まっていて。

バキッとカッコよくサイリウムを折るヲタク。
間近で始まったヲタ芸にびびりながらも笑う愛。
新入りの愛に先輩風を吹かす(?)小豆沢。
見様見真似でキンブレを振るう愛(←ここなんか特に)。
そして場所はおそらく居酒屋、ヲタクの打ち上げ(愛だけついていけてないような)…。

「ああ、こりゃ絶対楽しいよね。あの頃の初期衝動と似ているんだ」って。

ここにドルヲタというものに手を付けた頃の「右も左も」状態での手さぐり感覚とか楽しさとか、そういったもんがみんな詰まっていて。
この予告に「うわぁ次回もぜってえ見よう」ってのもそうなんですが、それよりも「そうそう、こんな感じだった」とかそんなことを思い出すのです。
特にキンブレを見様見真似で振る愛の姿を見て、そういった思いが。

今ではアイドル現場に常勤ではなく非常勤となった僕ですが。
本当に初めの頃、何も知らなかった。
どこでどういうコールが入るのかとかも。
それがいわゆる言葉遊びみたいなものの側面もあると気づいたら何となく面白くなったことを思い出します。

初めて自分が見たアイドルのライブは、新潟のアイドル・RYUTist。
その「Arrivals and Departures」という楽曲がいわゆる「沸き曲」で。

(↑購入ボタンをタップする際は自己責任で)
本ドラマの劇中歌「おちゃのこサニサイ」のような立ち位置であると思っていただければ。

話を戻します。
それを最初に見たのがとあるお祭りのときで、
「あーーーーよっしゃいくぞーーーーー!
○○!○○!○○!…」
・・・とまあ何だかよく分からない呪文のような叫び声を聴いて、
あっこれがいわゆるコール(※実際はMIX)と呼ばれるやつなのかと、何も知らなかった僕はその時そんなことを感じました。
何も知らなかった僕でしたが、そのうちRYUTistのステージをもっと見たくなりまして。
出会ってから2ヶ月で単身ライブに行くようになりました。
もうその頃にはMIXも覚えていたのでしょうか。なんせ6年前何で詳しく覚えてはいません。
その時の不慣れでぎこちないながらも、そのライブの中のひとつの何かであろうとした(んだろうと思います)時の気持ち。
予告の中の愛は、確かにその頃の僕と通じるものがありました。

あの頃の僕はどこへ行ったのか。
歳をとるってそういうことなのかもしれません。

今でこそ、もしかしたらコールやMIXいらないんじゃないの、沸きがなくても見ているだけでも楽しめるんじゃないの、
なんていろんなこと思ったりもするわけですが、つまるところライブって楽しいんです。
それがステージ上で全力で歌い踊り、笑顔をくれるアイドルさんたちって凄いんです。
自分にないものを次々と無差別に与えてくれるわけですから。
そりゃ元気になりますよ。一生懸命な女の子見てたら。
それだけはずっと変わらないですね。

ドラマの話に戻りましょう。
愛はどうか。
「貴方は私だ」と口にした愛は、ハナの成長(まるで公式MVのような笑顔をこれから見せてくれるでしょう)は自分の成長だ、私はそれを見届けると言わんばかりに現場へ通い詰めるのでしょう。
ドルヲタはとかくお金を落としがちになるものですが、"死んでないだけ"の日々から抜け出られるだけでもいいんじゃないかな、そう思います。

ただ、警察のご厄介になったっぽいですが。

ここで、公式HPの第2話解説文を見てみましょう。

<愛はハナを応援するために度々ライブへ顔を出すようになった。
オタク仲間たちとも打ち解けてきた頃、ハナには瓜田(笠原秀幸)というストーカー気質のオタクがいることを知る。
その闇は深く、運営のブラックさやハナの貧困状況も知った愛は、あまりの危うさに関わるのを辞めたい気持ちと、どうにかしてハナを助けてあげたい気持ちとの板挟みになって悩む。>

うーーーーん…
これ国営放送でやる内容なんですかね(むしろ大歓迎)

運営がブラック、というところは、瓜田の洗濯機プレゼントのところに表れているのでしょう。おそらく彼からのプレゼントは運営が着服している。
そして「美容室予約できなかった」というハナのセリフなんですが、これひょっとして美容室に行けるほどの給料出てないのでは?レッスン費用とレコーディング費用で相殺されてほとんど手元に落ちていかないのでは?
…なんてところまでは想像できます(いや当たってほしくないですけどね)。

さあ、この先どうなるか。
僕も週末は在宅サニサイヲタとなって、物語を最後まで見届けようと思います。

出来れば、初めてRYUTistに出会った頃の、あの頃の気持ちを思い出しながら。

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