見出し画像

出版界の風雲児・箕輪厚介|自分を明確化してくれる出会い

堀江貴文『多動力』、前田裕二『メモの魔力』など数々のヒット作を世に送り出した編集者・箕輪厚介。
従来の編集者の枠に収まらない、独自の道を突き進む彼に「出会い」の方法とその意味について尋ねた。

──まずは箕輪さんの「出会い」の方法について教えてください。

基本的な考え方として、TwitterやFacebookといったSNSがこれだけ浸透している今、僕らはもうすでに「出会っている」んです。あとは自分が「行動」を起こすだけ。DMでもメールでもいい、大事な「出会い」をつかむためには、やっぱり自分が動くしかない。そうやって「出会い」を重ねていくことで、コミュニケーションの純度や精度が上がっていくのです。そして「出会い」は「自分」というものを明確にしていきます。「この人には敵わない」「でも、この分野だったら自分は勝てるかもしれない」、そうして自分がどんどん形づくられていく。「出会い」を重ねるなかで、より一層、自分自身と向き合い、突き詰めていく作業が重要になっていくと僕は思います。

画像1


──そうやって出会った人たちと仕事をしていくためには、何が必要だと思いますか?

3つあります。「好き」「一生懸命」「結果を出す」。
まず何より自分がその人を「好き」かどうか。「人気があるから」「売れているから」といった、計算や打算による「出会い」はすぐに相手に見透かされます。
同時に「一生懸命」であるかどうかも大事です。言葉で言うと簡単ですが、判定基準がない以上、どこまでやるかは自分次第です。
そして、部数でも集客数でもいいから数で「結果を出す」。これによってようやく「出会い」に意味がもたらされます。もちろんそれだけで終わりではなく、最終的には相手に依存せず「自立」しなければ、そこから先、ビジネスパートナーとしても友人としても相手にしてもらえないでしょう。

画像2


──では、これまでに箕輪さんが出会った人のなかで、特に印象深い3人を挙げてください。

1人目は見城徹さん。
「立場」ができると「守り」に入ってしまう人が多いなか、見城さんは私的な意見を堂々と喋るとても型破りな人です。常識を破壊するのだから、周りからあれこれ言われるのは当たり前。でも、その前後ですべてが変わる可能性がある。「顰蹙は金を出してでも買え」は見城さんの有名な言葉ですが、僕も常に肝に銘じています。

2人目は堀江貴文さん。
大学生のときに彼の本に出会って、世の中の情報やルールをちゃんと勉強したうえで「それっておかしくない?」ってツッコミを入れる姿勢に影響を受けたんです。その後、実際に会って一緒に仕事をし、接する機会も増えましたが、堀江さんのおかげで「時代の先」が見えるようになりましたね。

3人目は松浦勝人さん。
松浦さんは見城さんや堀江さんとは異なり、avexというエンターテインメントのど真ん中にいながらも、どこか破滅的な危うさを常に持っている人。松浦さんからは「極端に振れないと意味がない」「異常なほど仕事をし、周りから心配されるくらい遊ばないと何も得られない」ということを学びました。

「出会い」において「若さ」はとても大きな財産です。特にエンターテインメントの世界にいるなら「やり切った人」「振り切った人」に出会える確率が高い。自分が若くてまだ何者でもないのなら、失うものはありません。「出会い」を求めて積極的に行動すべきだと僕は思います。


■PROFILE■
株式会社幻冬舎 編集者
箕輪 厚介(みのわ こうすけ)

1985年、東京都生まれ。双葉社を経て幻冬舎へ。見城徹『たった一人の熱狂』、堀江貴文『多動力』などの編集を担当。オンラインサロン「箕輪編集室」主宰。最新刊となる、堀江貴文『ハッタリの流儀』(幻冬舎)発売中。


\株式会社FIREBUG ホームページはこちら/

\お問い合わせはこちら/

<発行日:2019/07/25>
*本記事は、FIREBUGが発行するメールメディア「JEN」で配信された記事を転載したものです。

Writer:中村裕一
Photographer:厚地健太郎



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?