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不動産賃貸業を始めたきっかけ2 vol.4

自己紹介を兼ねて不動産賃貸業を始めたきっかけを書いてます。第1章から時が流れて第2章スタート。第1章(1〜4)はこちらからどうぞ

大家業は貸している人に喜んでもらえた上に家賃が入るステキな仕事だなぁと思っていたら、驚きの話を祖母から聞くことになる。

祖母は地主の娘!そうなんです。ずっと大家業をしている家庭で育ってた。おまけに大阪市内に土地をいくつも持っていて、病院や店舗に土地を貸していたらしい。

それなら大阪から引っ越さなくても良かったんじゃないの?と思ったけれど、なんと全部没収されたそうだ!

叔父さんはいくら騙されたかって正確な数字は分からないけれど、昭和50年代で数億って!そりゃもうダメだね。

土地だけでも残ってたらこんな事になってないのにね・・・って。悔しかっただろうなぁって祖母の言葉を聞いて思った。


取り返すことは金銭的にも無理だし、もう巻き込まれたくない。だけど大きくなったら私が大家さんになるよ!何の根拠もないけどそう言ったら喜ぶかなと思った。


引っ越した大きな家での生活が始まりアチコチ修理したけれど、家の基礎が腐っていて家の前を車が通るたびに地震のように揺れるのはどうすることも出来なかった。

天井裏にはネズミが暮らしていて裏の家の猫が追いかけ始めると、まさに運動会並みのドタバタが始まり天井から埃が落ちてくる。

お風呂は薪で沸かすタイプだから入っている途中でぬるくなると誰か〜薪を足して〜!とお風呂から叫ぶ。もしくはバスタオルをまとって自分で薪を足しに行く。

面倒臭くて一気に沢山足してしまうと、熱すぎるお湯が出て途中で止めることが出来ない困ったシステムなので熱湯風呂の罰ゲームの様になった。


今思うとスゴイ家だったなと思うけれど、あの時貸してくれなかったら家族がバラバラになってたから感謝しかない。

大家さん、ありがとう・・・

2章 終わり

3章へつづく・・・














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