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過去にとらわれず未来に生きるってどうすることか、考えてみた

明日を、未来に。
過去を振り返らずに。

わりとよくある内容のフレーズだと思う。
明日とか未来って前向きでいい言葉だ。
でも天邪鬼なのか、なんかストンとこなかった。

「過去を振り返らない」ってどういうことだろう?
おそらくその過去って大抵あまり良くない思い出のことだろうけど。

漠然と前向きな部分しか受け取ってなかったので
気にしてこなかったな・・・
どうしてこんなことを思ったかというと・・・

身近に鬱の人がいる。
もはや希望もなくし廃人のようだと聞いたので
「もう今から新しい自分で生きていけばいいのでは?」
と、思ったのだ。

その時に思ったんだよね。
今からの自分って、未来に繋がる自分なんだけど
「過去」「今までの自分」ってどうすればいいの?って。

私の話になるけれど
私は昔「今の自分」が嫌だった。
次は今の自分はマシだけど「過去の自分」嫌になった。
次は「今の自分」が好き、これでいい、と思ったとき
「過去の自分」がなければ「今の自分」はないから、
自分の「過去」を「良し悪し」で観るのはやめようと思った。

とすると、過去はついて回ることになる。
そしてその強烈に残る思い出に限って
何度も繰り返し思い出すんだよね。
振り返らないって難しいよ。
コントロールはできない。

でね、思った。

人間は記憶する生き物で
さらに、「思い出す」というのは
人間特有のものだと聞いたことがある。

だから幸せなことを思いだし味わう

そして同じように強く感情が動いてしまったこととして

悲しみ、怒りを感じた思い出も
今のことのように感じて苦しんでしまうのだ。
特にこちらが手ごわい。

そして前になかなか進めない。

じゃあ、どうしようか。

全ての事柄に当てはまるとは言えないけど、
たった私ぽっちの経験からの持論だけど

嫌なことを思い出してしまうのは仕方ないと思う。
だから、思い出したらそこにとどまる時間を減らしていけばいいと思うのだ。
そうしたら少しだけその分のスペースができるから
できるだけ「気持ちがいい」と感じることをたくさんして埋めていく、と。


瞑想していると自分でも驚くほどとうの昔に忘れたはずの
いや、忘れたいことが何度もよぎることがある。
すごい辛いの(笑)最初はね。
そんな時は
あぁ、このことが思ってる以上に深く私に刻まれてるんだな、
そう自分で認めて、

そして大抵そこに「怒り」「恥」があるんだけど
もう少し何にそんな風に感じるのかと踏み込むと
自分の成長の過程で出来上がった「価値観」によるもので
自分だけが「大問題」としているだけだったり、
または、実はそのもっと起因しているのが「哀しさ」「寂しさ」だったりする。

なんでそうなったのか、
原因や犯人を捜そうとしてしまうけれど
そんな必要はなくて
ただ、長い人生の中のほんの一瞬のことだと思って
思い出す回数より、そこにとどまる時間を減らせばいいのではないかと。

寂しくて悲しかった瞬間を
捨てる必要もなく、なかったことにする必要もない。

今からの自分は、瞬間の自分が続いていくこと。
その瞬間、どんな自分でありたいか、
いい感じで瞬間をどれだけ埋めていくか。

そんな風に思うのだけど
苦しい渦中にいる時って
何を言われても入ってこないんだよね。。。ハハ。



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