高校時代の友との関係性が変わった話

ここ数日、高校時代の友と何年ぶりかにLINEをした。

かならず「久しぶり~」「ご無沙汰~」
から始まる3人組だ。

でも連絡さえ取れてしまえば
3人とも高校時代の距離感と変わらないのは
学生時代の仲良しグループあるあるだと思う。

ただ、長い年月、それぞれの人生を
それぞれの思いで生き抜いてきたわけで
たまに集まって長く会話をしていると
同じような価値観だった高校時代とは変わったな、
なんて思う時もあるだろう。
やはり昔とは違うのだ、と。

今回はまた、今までとは違った、
お互いの成長を感じた出来事だった。
昔と関係性が変わったことが嬉しくも思う。

今回は私の親族の相談事だった。
「胃ろう」って実際どんな感じなのか、
先日、訪問看護をしている友人にも確認したのだが、
胃ろうを嫌がる親族の気持ちにもう少し近づけないか、
と情報を集めたかった。

ふと、昔の親友が潰瘍性大腸炎を長く患っているので、
もしかしたら「胃ろう」経験もあるかもと思いつき連絡をしてみたのだ。

あいにく胃ろうの経験はなかったが
3人組の1人が消化器の看護師だったはずなので
そちらに聴いてみたらいいと、
すっかり忘れていた情報をくれた。

そうだった、もう一人は看護師だった。
彼女からもそんなに辛いものでもないよ、という意見をもらう。
管理も楽になるって。
看護師の冷静な意見はもらった。

ただね、本人が嫌がっているのが一番気になるところなのだ。

潰瘍性大腸炎を患った1人は数年前に大腸摘出という大手術をし、
ストーマになった。
彼女はLINEでこうも言っていた。
「ストーマにするときは不安だった、
先が見えない不安でいっぱいだったから気持ちがわかる」と。

精神状態が弱っているのに
胃ろうなどの手術やその後のことを考えたら
不安は私の想像を超えるのだろう、
きっと親族はそれで嫌がっているのか、と腑に落ちたような気がした。

理屈じゃないんだよね、こういうのって。

高校の時から身にもならない
くだらない話ばかりで繋がってきた3人だけど、
何か相談事をすれば、
こんなにも力強いサポートをしてくれるくらいに
お互いたくさんの経験をして
昔話を懐かしんだり、共感だけを求めあうだけの間柄ではなく
しっかり役立つアドバイスができるまで成長し合えることに気づき
それは何にも代えがたい宝物だなぁと思った。

特別何もない限り連絡し合うことのないドライな友同士。
そこが継続の秘訣なのかもしれない。

またドライに集まって
ドライに話して
ドライに歳をとっていこうね。

君たちとの長い長い縁に感謝だ。

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