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ウーユリーフの処方箋(1~3章まとめ)

ウーユリーフの処方箋気になるけど…という方もいるかなと思ったので、1~3章を私の記憶を頼りにざっくりまとめてみました!

私は4章終了時点でガッツリハマったので、気になるという方はまず4章まで続けてみることをオススメします〜!

あらすじ

乙女ゲームの世界に引きずりこまれてしまったイケメン大学生、マツリ。
扉を開くとそこには、荒廃した街並みが広がっていた。マツリが迷い込んだゲーム、その名は、
『ウーユリーフの処方箋』

※以下、ネタバレあり。

1〜3章をざっくりご紹介!

なんだ、この世界。現実とは思えない風景、荒廃し汚れた街。そして鏡に写った俺の左手は、機械の手になっていた。わけがわからない。だけど、美しい自分の顔面を見ることで多少は落ち着きを取り戻すことができた。ありがとう俺の顔面。

辺りには誰もいない。とりあえず人気を求めて、奥に見える大きな建物へ向かった。

頭を使い、何とか建物内へ入ることができた。中にはロボットばかり。ただ一人いた人間が教えてくれたのは、「この世界はヒロインを攻略する乙女ゲームらしい。なのでヒロインと結ばれたら、もとの世界へ帰れるのではないか。」ということだ。

なるほどそういうことならと、俺はさっそくヒロインを探しに奥へ進む。すると、男の悲鳴が聞こえる。見ると、新たなイケメンが必死の形相で逃げてくる。

「助けてくれ!追われてるんだ!!」
「いったい誰に!?」
「決まってるだろ、ヒロインだよ!!」
「はあ?ヒロインから、なんで逃げるんだよーー」

そんなにヤバイ女なのか?

そんな平和な思考は、すぐに打ち砕かれた。
男を追って現れたのは、およそ人ではない。

待って、コイツは誰に追われてると言った?
まさか、そんな…

コイツがヒロインだって…!?

呆気にとられていると、俺の足にしがみついていた男が”ヒロイン”に喰われ、ヤツの体の一部になってしまった。

やばい、このままじゃ俺も喰われる!!
誰かーーー

そのとき、ヒロインが狼狽えたかと思うと、誰かが俺の手を引いてかけていく。ヒロインの姿が見えなくなったところで、ソイツに礼を言った。
ド派手な格好をした女装マッチョのそいつは、キリオと言うらしい。

キリオは他にも数人の男とともに暮らしているらしく、そこに俺も連れて行ってくれるとのことだった。何から何まで感謝しかない。

そこにはキリオの他に、3人の男がいた。彼らは皆、俺と同じように現実世界から引きずりこまれてやってきたらしい。

しかし、その中の一人が俺を仲間にいれることを躊躇った。そこで俺は、認めてもらうべくキリオとともに情報収集に出かけた。手柄をたてれば仲間に入れてくれるという条件だ。

とはいえ目ぼしい建物もないこの世界で、ヒロインのいる先程のビルを除くと、気になる場所はただ一つだった。

この世界で唯一の有機物、大木だ。

キリオに案内してもらい、そこにあった仕掛けをクリアした俺は、大木に近づく。すると、大木は自身をウーユリーフと名乗り、ゆっくりと説明を始めた。

この世界は乙女ゲームだったが、ある日突然ヒロインが暴走し、二人の攻略キャラを殺してしまったこと。

ヒロインは次々と現実世界から、男を呼び出しては食べを繰り返し、あのような姿になってしまったこと。

なぜこのような事態になっているのかはわからないということ。

恐らくこのゲームをクリアすれば帰れる可能性が高いこと。

そしてこのゲームをクリアするには、腕輪を完成させる必要があるということ。

なるほど、全ての人間の腕に同じ腕輪がついていたのには、そういう意味があったわけだ。改めて腕輪を見ると、腕輪には宝石が3個、歯車が4個入る窪みがあった。

宝石はひとつ、埋まっている。これは先程ヒロインに出会ったときにどこからともなく現れ、勝手にハマったものだ。

ヒロインにエンカウントすれば宝石は集まる。しかし、キリオたち曰く宝石が3つ揃ってしまうとヒロインに喰われるらしい。そういえばさっきの男も、宝石が揃ってしまうと言っていたな。そしてその通り、喰われた。

つまり、宝石を集める前に歯車を集める必要がある…?

「すごいじゃない、フェスティバルボーイ!来たばかりなのに、新たな手がかりを発見できたわ!」

キリオが褒めてくれるが、俺は途方に暮れていた。

全く、どうしたらいいんだ。歯車なんて、どこに…。

さらなる手がかりを求め、ビルに入る。どうやらヒロインは、ビルのホールには来ないらしい。
そこで俺はちっこいロボット(ンアウフというらしい。言動がミーハーなので、俺はミーハーと呼ぶことにした)にモニターが壊れていると相談される。

そんなの知ったことか。そう思ったが俺は心優しいイケメンだ。
そういえば外にリストラされて困っているロボットがいたことを思い出した。あいつは機械の修理が特技らしい。

ダメ元でリストラロボに修理を依頼すると、あっという間に直してくれた。

「すごいな、お前。修理工になれるよ。」

俺がそう言うと、リストラロボは少し明るい表情になった。

後日、再び手がかり探しにビルを訪れた俺は、リストラロボを見つけた。

「よお。」
「ああ、ちょうどよかった!あなたにお礼が言いたかったんです。」
「俺に?」
「はい。実は、先日あなたが仰ってくれたことがきっかけで、再就職できたんです!」
「そうなのか!それは、おめでとう!」
「本当にありがとうございました。これ、お礼の気持ちです。」

リストラロボがそう言うと、どこからともなく歯車が現れ、そして俺の腕輪に収まった。

そう。歯車を一つ、ゲットしたのだ。

すると安心したのか、途端にドッ疲れがきて目眩がした。皆が心配してくれ、マツリはお言葉に甘えて一人先に自室で休むことに。

すると、誰かが扉をノックしてきたので返事をする。

キリオだ。

彼はマグカップを2つ持って部屋に入ってきた。

「来て早々大忙しだったわね、マッツン」
「全くだ。疲れた…。」

差し出されたマグカップを受け取る。
マツリが、自分がキャラクターだとわかっている気分はどんなものか尋ねると、キリオは嫌な顔もせず答えてくれる。そして、彼の夢も教えてくれた。

「アタシは、自分で選んだ道を、自分の両足でしっかりと歩みたいのよ。あ、両足ってのは比喩よ。もちろん義足でも車椅子でもいいの。」

「ああ」

「自分の足で歩めばきっと、どんな目標にも届くはずだから。」

「…なあ、キリオ。本当にありがとう。お前に助けられなければ俺は、きっと今頃死んでいた」

キリオがキョトンとして、今度は得意気に笑った。

「これからは、アタシのことを『友達のキリオくん』と呼んでくれて構わないわよ」

その言葉が、じんわりとマツリの中で広がっていく。

「キリオがピンチのときは、俺が助けるから。」

「あら、そう。いい関係ね。」

この世界は、夢なんかじゃない。現実だ。

マツリはそう信じて、自身の腕を握った。

だって、そうでなければ俺に「友達ができた」という事実まで夢になってしまう。

それだけは、嫌だった。

.

(1~3章 終了)

このアプリにハマったのが4章終了後からなので、それまでは流してプレイしてました…💦
覚えている範囲で気になったのは、
・ゲーム冒頭の「子役をやっていた人」は誰?→ラスレジェのトモキ?
・更紗からの電話(?)の声「逆再生」
・第一、第二のイケメンは本当に捨てキャラだったのか?くらいですかね…?


個人的には3章終わりあたりの
キリオ「これからは友達のキリオと呼んでもいいわよ」
マツリ「そうする」
みたいな流れが好きでした。現実では男友達ができずに悩んでいたマツリくん…よかったね…と、ちょっと感動した🥺
ここのマツリくんとキリオの会話、すごくいいのでぜひプレイして読んでください!

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