龍は眠る

著者:宮部みゆき

新潮文庫

発行日:1991年2月1日
発行元:新潮社

<あらすじ>

嵐の晩だった。雑誌「週刊アロー」記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した子供がマンホールに落ちて死亡する死亡事件の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ……慎司は本当に超常能力者なのか?数日後、高坂は慎司の従兄・織田直也の訪問をうけた。彼もまたサイキックか?そんなある日、高坂の昔の婚約者が誘拐された。しかも犯人は、高坂に身代金を持参せよというのだ。一方、慎司は何者かに襲われ重傷を負った。事件は次々と意外な方向に進展する…。