夜回り先生

著者:水谷修

サンクチュアリ出版

発行日:2004年2月1日
発行元:サンクチュアリ出版

<あらすじ>

「おれ、窃盗やってた」「いいんだよ」、「わたし、援助交際やってた」「いいんだよ」―不登校、ドラッグ、リストカット…昼の世界で傷つき、闇に飲み込まれていく子どもたちを、哀しい目で、やさしい目で、見守り続ける教師がいる。

「昨日までのことは、みんないいんだよ」

夜の街を教室に、闇夜を黒板にしながら、眠ることを拒絶する、あるいは眠ることのできない子どもたちに向けて、分けへだてなく言葉を投げかけるその教師を、人は“夜回り先生”と呼んだ。
「死にたい」「でもそれだけはダメだよ」―12年間夜の街を回り、5000人の生徒と向き合った”夜回り先生”が激動の半生を振り返る。