【映画レビュー】パワーレンジャー

皆様あけましておめでとうございます。

大分間が空きましたが、その間何をしていたかというとFGOやデレステやグラブルのガチャに諭吉を潜影蛇手していました。あと正直「正月からクソ映画見たくねえ」という気持ちが強く正月はニコニコで「鬼滅の刃」の一挙見てました。


今回はこちら、

2017年公開「パワーレンジャー」のレビューです。日本のスーパー戦隊シリーズをアメリカナイズしたものの映画版。ニチアサヲタクではありますがここまではカバーしてなかったのでぼんやりとした知識しかありません。せいぜいシンケンジャーとかニンニンジャーとかがパワレン化したよぐらいしか。ちなみに仮面ライダーシリーズも龍騎が「仮面ライダードラゴンナイト」としてアメリカに輸出されましたがパワレンのように定着してないことから結果は察してください。

あらすじ

小さな町・エンジェル・グローブに、普通に暮らす若者たちがいた。 ジェイソン、キンバリー、ビリー、トリニー、ザック。ありふれた日々を過ごす彼ら5人は、 偶然にも同じ時間・同じ場所で不思議なコインを手にし、超人的なパワーを与えられる。 自分たちの力に困惑する彼らの前に現れたのは、かつて世界を守っていた5人の戦士=“パワーレンジャー”の一人・ゾードンと、機械生命体・ア ルファ5。古代の地球で封印された悪の戦士=リタ・レパルサが蘇り、再び世界を滅ぼそうとしていること、そして彼ら5人はその脅威に立ち向か うべくコインに選ばれた、新たな“パワーレンジャー”であることが明かされる。しかし、自らの運命を受け入れられない彼らは、まだその秘めた る力を解放できずにいた。地球に残された時間はあとわずか。果たして彼ら普通の高校生に、この世界を救うことができるのか?世界が、そして仲 間たちが危機にさらされた時、ついに“その力”が目覚める。(アマゾンより引用)


さて、これを提示されたまとめのコメント欄で「ポリコレンジャー」とか揶揄されてるのを見てしまったのも「うわ見たくねえ」という気持ちをより加速させる原因でした。なぜならポリコレ絡みの作品というのは単純なクソZ級映画よりも笑いどころもなければ面白みもないめんどくさいものになるのがほぼ決定事項だからです。

以下ほぼ私怨なので読み飛ばして構わないのですが(次の太字まで飛ばしてください)、正直ポリコレというかそれを棍棒にする人間たちにあまりいい思いがないというのもあります。こういうポリコレ絡みの作品につく一部ファンは作品そのものが好きというよりも「”正しい”作品が好きなワタクシが好き」というのがおり、特に日本のヒーローは畑が近いせいか結構「ポリコレ的に正しくない」とやり玉にあげられたりします。ハリウッドヒーローにはハリウッドヒーローの良さが、日本のヒーローには日本のヒーローの良さがある、それでいいと個人的には思うんですが「正しくない」作品だからいくら叩いてもいいとのこと。個人的にクソだなって思ったのは「日本の戦隊は女の子にピンクを押し付けている!!!!!! 女性は戦隊ものでピンクしか回ってこない!!!!!!!! まあ最近の戦隊見てないんだけどね笑笑」っていうポリコレンジャーのスーパー戦隊叩きでした。

いやルパパトではイエローとピンクが女の子だったしキュウレンはグリーンとピンクが女の子、ジュウオウはホワイトと水色(ジュウオウジャーが動物戦隊なので正しくはホワイトタイガーとシャークが女の子だったんですけれども)、近年でも遡ればピンク以外の色を担当してる女の子沢山出てくるんですよね。まあこういう人たちにとってはこういう反例だしても「うわキモ」で終わるんでしょうけど!!!!!!!!!!!!!

あと「女レッド」問題ですね。シンケンジャーの姫レッドとかカクレンジャーの白担当鶴姫がリーダーだよって言っても「女レッドが一年主役はらなきゃ意味ない」って突っぱねてくるし。いや「スーパー戦隊」の対象わかってます?????? 基本男児向けですよ?????? なんで既存である程度地位も確立してるシリーズに対して後から口出ししようとして変えさせようとするんですか?????? って思ったけどそういや本家ポリコレンジャーはキャプテンアメリカとかに口出ししてなんか変えさせてましたね……あっ(察し)

ポリコレンジャー達は信じられないことに「女レッドは革新的なんだからヲタクが売れるとか売れないとかぐちゃぐちゃ文句垂れてるけど売れなくてもやろう!」みたいなこと言ってるんですよね。スーパー戦隊はあくまで商売で作ってるものであって慈善事業じゃないってことすっぽ抜けてるんですかね。仮に売れなくてバンダイや東映がおまんまくいっぱぐれてもこいつらは知らんふりするだけっていう悪辣さ。正義面してポリコレ棍棒ぶん回して気に食わないコンテンツ片っ端からぶんなぐってくんだからさぞ気持ちいいんだろうなと思います(こなみ)。というかこいつらが知らないだけで実写美少女戦隊ものだと「マジマジョピュアーズ」シリーズがあるんですよ!!!!!!!!!!!!!!!! あと世相に合わせて表現もちゃんと変化してるのでポリコレポリコレうるせーよ!!!!!! どうせ見てねーんだろ! 見てないくせに憶測で口挟んでギャーギャーわめくんじゃねーーーーーーーーーー

以上私怨終わり。ここからレビュースタートです。


冒頭親の顔より見た東映の波。これ配給東映なのか……まあ初代ゴレンジャーのリブートらしいので当たり前ですかね。世紀末世界観の中、満身創痍で匍匐前進するレッド。やがて仲間と思われるイエローのもとにたどり着くが、イエローはほどなくこと切れてしまう。レッドはそれでも必死に頑張るが、女敵幹部にやられてしまう。

場面切り替わって牛泥棒する若者たち。警察とのカーチェイスの末に案の定事故る。時間跳んで三週間後、どうやら親に怒られている。牛泥棒カーチェイスの果てに補習クラスに通わなくてはいけなくなったらしい。どうやら問題児ばかり集まるクラスらしい。

なにやらトイレの前でロングヘアを切る女の子。この子が女戦士ポジ? 授業終わりにネグロイド(ポリコレ的配慮)の青年(ビリー)に絡まれる主人公(多分)。何か主人公に連れて行ってほしい場所があるみたいだが、「謹慎中だから無理」と断るものの、両親の喧嘩を聞いて気が変わったのかビリーのもとを訪れる。というかビリーの吹き替え杉田かよぉ!? 

ビリーに採石場に連れて行かれる主人公。やっぱ採掘場なんすね……。そこでなぜかいきなり「自閉症」というカミングアウトをするビリー。いやカミングアウト唐突すぎない? 喋りまくるビリーを置いて帰る主人公。そこで東洋人風の青年(吹き替えが鈴木達央。これ吹き替え声優本家戦隊経験者から起用してる?)。髪切ってたショートの女の子に遭遇(CV水樹奈々)。「二人でどっか行こうぜ!」するが唐突な爆発により主人公と杉田鈴木水樹が集合。爆発により謎の物質を発見した……ところで警備に見つかり再びカーチェイス。振り切ろうとしたところで線路に突っ込み、電車にはねられてしまう。

生還した主人公達、しかし彼らは謎の力を手に入れていた。日本の戦隊ヒーローだと変身前にこのような力があるパターンは見ないのでここらへんアメリカナイズされてますね。とりあえず昨日の場所に戻った主人公達は手に入れた超人的な力を試すためにとりあえず崖から崖へと飛んだり。というかいつの間にか女の子増えてたんですけどいつ増えた? ちなみに崖の下には湖がありそこを探索する主人公達。湖の底には謎空間があり、その先には戦隊のベースキャンプが。そこにいたのはキモイマスコットキャラクター。なんか認証されたのか司令官のホログラムみたいのが現れ「こんな子供に宇宙の未来を託さなきゃいけないのか」などと言われる。ここでパワーレンジャーという名称回収。なんでこんなことしなくちゃいけないんだよ(意訳)といった主人公ズに地球の破滅の未来を見せてビビらせる。目を覚ませ僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ!

11日後に地球上の生き物は滅亡する、それまでに敵を倒せと言われるも皆信じないままその場を去る。唯一主人公のみが司令官に呼び止められ「倒さないとマジやべーよ」と言われ、「俺は信じるし戻るよ(意訳)」といいほかの仲間を説得、時間をおいて皆が半信半疑ながらもベースに戻ってくる。

ここでやっと変身フェーズかと思いきやなんと変身しない! ついでに変身小物持って「何とかチェンジ!」とか「変身!」とかじゃない。そういやスーパー戦隊おなじみの名乗りとかはアメリカじゃ意味不明とかで受け入れられなかったらしいっすね。東映特撮は歌舞伎とか時代劇の流れを汲んでいるのでまあそういう下地がないならよく分からんよなとはなります。名乗り中に攻撃しない敵ってなんだよ(哲学)ってなるんでしょうね。そして特訓フェーズ。そしてこれも戦隊おなじみのロボ。今回は恐竜モチーフ。やっぱ恐竜モチーフは人気なんすね~。鈴木が恐竜ロボを勝手に使ったことで、主人公と鈴木が対立。それを止めた杉田がなんとブルーに変身。だがしかし一瞬で変身は解けてしまい、再変身もできない模様。わちゃわちゃいってると司令官から「変身できないならお前ら帰れ!」とキレられます。

 パート変わって敵サイド。宝石店で「ゴールド見せて」という女敵幹部(CV沢城みゆき)。異様な風体に店員がビビりながらゴールドのアクセサリーを渡すと、なんとそれを食べてしまう。さらに金を要求し、今度はその金を自分が持ってる武器の強化に使う。金って結構柔らかいから武器には向いてないと思うけどまあ気にしたら負けですかね!!!!! そこにやってくる警察。だが敵うはずもなくゴーレムみたいなのを召喚した幹部にやられてしまう。

再び戻ってパワレンサイド。「変身するために仮面を取り去るのだ」というアドバイスに従い、お互いの身の上話をしだす。が、イエローのみ身の上話パス。

イエロー担当のところにやってくる幹部。それをきっかけにイエローも身の上話をし、仮面を取り去り、みんなの気持ちが一つに。町を守ろうと立ち上がる。が、まあ変身能力もないので捕まってしまう。ブルーのはったりで助かるが、見せしめにブルーが殺されてしまう(まあたぶん死んでないんですけど)。ブルーと一緒にベースに向かう仲間たち。変身パワーがたまり、司令官が戻れる……となったがなんと司令官がそのパワーを使ってブルーを生き返らせる。司令官いい奴やん!(手のひらクルー)

そしていよいよ変身! 変身する際の掛け声は「モーフィンタイム」なんですね。「特命戦隊ゴーバスターズ」っぽい。

https://www.amazon.co.jp/%E7%89%B9%E5%91%BD%E6%88%A6%E9%9A%8A%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA/dp/B00LUC5Z5W


そしてアメリカでも採石場でいよいよ幹部との最終決戦が始まる……! 国籍変わっても戦う場所が採石場なのホント笑っちゃう。そして親の顔より見た戦隊ロボ。日本の戦隊と違ってフルフェイスマスクじゃなくて顔出ししながら戦ってるのは分かりやすさ重視かな。そして戦隊恒例の合体ロボと巨大敵との戦い。ここらへんは結構日本の戦隊に近いなと。そしてラストは巨大敵の中心から出てきた幹部を宇宙にぶっ飛ばしフィナーレ。ただこれからもクリスタルを狙う敵はくるぞ、ということが示唆される。まあ俺たちの戦いはこれからだエンドですね。


完走した感想ですが、ヒーロー映画というよりヒーローになるまでの過程を描いた映画という感じなのでヒーロー映画を期待してみると肩透かし食らうといった印象。あとまあパワレンの皆様バックがなかなか重いっぽいんですが別にそれが何に生かされるというわけではなく「とりあえずぶち込んどきました! 多様性!」って感じなのでやるならもっとそこを葛藤に絡めるとかなんとか頑張れよ! って思いました。大体1時間強くらいティーンエイジャーの葛藤って感じなので見ようによっちゃ退屈かも。40分くらいがいつもの日本の戦隊のフォーマットに沿った戦闘シーンなので「あーこれ毎週見てるやつの豪華版」って思いながら見てました。可もなく不可もなくまあ真ん中くらいの評価です個人的には。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?