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【OAK】今後の運用予定と自己紹介〜2014年以降のOAKと私〜

 もーさん運河さんと共に30球団ファンnoteのOAK担当をしております、jechと申します。3記事目にしてようやく自己紹介ということで、遅れてすみません。

 普段はOAKのメジャーの試合を、しばしばMLB.tvで、そうでない場合はダイジェストやbox scoreで見ています。他球団のトランザクションの意図について考えたり、他球団に移籍した元OAK選手の動向を追いかけたり、ピッチャーの投球ハイライトを鑑賞したりするのも好きです。

 この記事では、今後のnote運用予定について軽く述べた後、やや長い自己紹介を行います。ついでに2014年以降のOAKを振り返ることもできると思います。

今後の運用予定

モチベーション

 私はMLBやその他のテーマについて、まとまった文章を発信した経験はありません。データや指標に詳しいわけではないですし、プロスペクトたちのチェックが万全なわけでもありません。
 けれども、普段やっているtwitterはやはり字数が短いですし、アーカイブ性に乏しいと感じていました。さらに、それなりに積み上げてきたファン歴や、MLBについて考えている時間の長さを活かしてまた違う形のコンテンツを発信したいという気持ちはありましたので、この期に合同noteに参加させていただくことにしました。1990年から運営されているブログ・一人アスレチックス応援団や、もーさんのnote、その他諸々のアスレチックスについての日本語媒体の先達を参考にしつつ、少しでも良いコンテンツを書けるように上達したいと思っています。
 また指標やデータ関連についても、運河さんはじめ皆さんのnoteを参考にしながら、少しずつ理解できる項目/扱える手法を増やしていけたらいいなと思っています。

執筆の頻度

 不規則になると思います。時間的余裕ができた場合、もしくはまとめたいトピックが発生し次第の更新となります。ただし、長期間放置しないようには気をつけます。

テーマ

 この合同noteには他にOAK担当の方が複数名いらっしゃいますが、内容のすりあわせはしない予定です。各人が書くトピックが丸々かぶるとは考えづらいですし、仮にトピックがかぶった場合でも視点・手法・意見の違いを楽しめるので、気にせずやっていきます。

自己紹介

名前の由来

 Twitterを始めた日に、当時OAKに在籍していたジェシー・チャベス(Jesse Chavez)が、先発ローテを回していくためスリム過ぎる体を増量しようと大食いに努めている、子供の分の食事まで自分が食べる勢いだという記事を読み、彼の名前から何も考えず軽い気持ちでつけたものです。その後、特に代替案も思いつかないまま現在までデファクトスタンダードとして続いています。ちなみに私自身も「jech」をどう発音すればいいか分かりません。

 チャベスは、結局食トレが実らず先発としてはパワー不足でしたが、その後数々のコンテンダーチームを渡り歩いては、先発の降板直後などを担当する技巧派ミドルリリーフとして息の長い活躍を見せています。

MLBファンになった経緯

 福岡出身で、地元の球団だった福岡ソフトバンクホークスが好きになりました。ただ、家族内で野球が好きなのは私だけで、テレビのチャンネル権もなかったので、新聞で結果を見ることしかできずにいました。

 やがて大人になるにつれてテレビで野球を見ることができるようになり、さあ、野球観戦に没頭できるぞとなりました。しかしホークスの試合が放映されにくい地域に移住したという事情に加え、折しもNPBは悪名高い統一球時代に突入していました。ようやく先制点が入った瞬間その日の勝者がほぼ決まるような貧打戦の数々、9対5くらいの試合展開が懐かしくなる日々に、息苦しさを感じ野球観戦から遠ざかりつつありました。

 ちょうどその頃、NHKのBS-1で放映されていたマリナーズの試合のながら見から、MLBの存在を知ります。NPBとは違う球場の雰囲気、豪快で自由な選手達のプレーといったメジャーの試合スタイルに、徐々に能動的観戦が増えていきました。この頃の思い出としては、2013年6月、マリナーズが延長14回にカイル・シーガーの満塁弾で5点ビハインドを追いつくも、なぜか敗北してしまう壮絶な試合が印象深いです。

 BS-1の番組から一歩踏み込んでMLBを見るようになったのは2014年からでした。きっかけは、それまでスマホすら持っていなかったところに諸事情でipadを購入したこと。色々なアプリを入れる過程で、MLBの公式アプリ(MLB.com at bat)の便利さに仰天し、ヘビーユーザーとなって毎日全試合の結果とハイライト動画を追いかけるようになっていきました(なのでその後どんどん公式アプリの使い勝手が悪くなっているのが悲しい限りです…)。

なぜOAKを見るようになったか(2014年)

 私がMLBにはまった2014年は、OAKが激動の一年を送りました。この年のOAKは、ジョシュ・ドナルドソン、ブランドン・モス、ヨエニス・セスペデス、ジョシュ・レディックらを中心としたコンテンド期の集大成にあたり、前半戦は相次ぐローテ投手のTJ手術による離脱(ジャロッド・パーカー、AJグリフィン)にもかかわらず、メジャー最高勝率を記録。オールスターにも選手7人を送り込みました。

 BS-1でよく放送されていた馴染み深いマリナーズと同地区だったこと、球場の陽光降り注ぐのどかな雰囲気が好きだったこと(観客動員の件はその後知りました…)、ユニフォームの色が好きになったこと(深い緑色と金色のホームユニが一番好きです)など、強さに加えて様々な要素が重なり、私も徐々にOAKに注目するようになっていきました。

 初めて目撃する夏場のトレードデッドラインでの、フロントの激しい動きにも目を見張るものがありました。当時の球団記者がaddictedとまで言って夢中になっていた若手有望株アディソン・ラッセルを放出したのも仰天でしたし、ジェフ・サマージャジョン・レスターといった大物投手が一夜にしてOAKのユニフォームに袖を通す劇的さ、予想外な激しい動きに魅了されました。

 その後のOAKは主砲セスペデスを放出した影響もあって貧打に苦しみ失速しますが、マリナーズの猛追を振り切ってギリギリポストシーズン進出を果たし、私もハラハラしながら見ていました。そして14年シーズン最後、カンザスシティ・ロイヤルズとのワイルドカードゲームは逆転に次ぐ逆転の大熱戦で感激させられました。今にして思えば、この試合が自分が決定的にOAKファンとなった瞬間であったと思います(もし12年頃からちゃんと見てればこの敗戦の意味するところに落胆していたでしょうけど、当時はまだそこまで入れ込んで理解してなかったとも言えます)。

 オフにはようやく『マネーボール』を読み、映画も見て翌シーズンへの準備を整えました。

その後OAKファンとして(2015年~2021年)

 2015年は前コンテンド期の主力を放出しつつも、ベン・ゾブリストやタイラー・クリッパードを獲得し無理筋ながらも勝負する姿勢を取り続けてくれたことで、ますますOAKを追いかける気持ちになった年でした。その分、ブルペン崩壊により夏場に完全解体に至り、ゾブリストのプレーもあまり見られなかったのが残念でしたが…。

 2016年は初めて経験する単純タンキングの年で一番しんどかったです。未だに悪名高いビリー・バトラーの、ダニー・バレンシアとのクラブハウス内乱闘が起きたのもこの年です。

 2017年はマット・オルソンら次世代を担う有望株が出てきましたし、Kデービスのホームランバッターぶりが芸術の域で、再びOAKの試合を正気で見ることができました。シーズン終盤の勝ち方は明らかに翌年以降の躍進を予感させました。

 2018年~19年は待望の勝負期を大いに楽しみました。やはりコンテンドは勝っても負けても素晴らしいものですし、予算がどうであれそこにこだわり続けるOAKフロントも素晴らしいです。当時は、オークランドに新球場を建て、生え抜きの選手を可能な限り残してチームを地元ごと盛り上げていこうというRooted in Oakland(当時のスローガン)の姿勢を打ち出していたので夢もありました。

 実際に現地に観戦に行った際(HOU戦とTEX戦)にも、予想以上の数の観客が入っており、希望にあふれた雰囲気を感じました。その後のチームの動向とパンデミックを考えると、このタイミングで行けたのは幸運でした。

 2020年は、OAKがチームとしてピークを迎えたにもかかわらず、パンデミックにより短縮シーズンとなりました。OAKは周囲を圧倒しての地区優勝の末、CWSを総力戦で破って久々のポストシーズンでの勝利を挙げ、我々ファンは大喜びしました。しかし同時に、ポストシーズンの謎フォーマットもあってこのチームの素晴らしさが全米に伝わらずかき消されたようで落胆してもいました。Rooted in Oaklandの長期的見通しも怪しくなりました。

 2021年以降のOAKは、スタッフを解雇し過ぎて内部運営が回っているのか心配になる、プロスペクトをオーバーペイしてまで選手のわずかなサラリーを全額負担してもらうなど、これまでと一線を画すレベルの驚愕の大貧民ぶりを発揮するようになりました。この時期は(特に21年オフ)かなり真剣にチームの未来に絶望し、一時逃避先としてナ・リーグの贔屓チーム探しを検討しました。
 しかし21年のコンテンド時に見せた狂気的な独創性があるトランザクションは、異常にお金を絞るオーナーと異常に勝利への執着が強いフロントのミスマッチから発生するものであり、やはりOAK独特の味があると感じさせられたところもありました。

2022年以降〜現在のモチベ

 2022年はロックアウトの影響でオフシーズンが短く、OAKフロントが志向する付け焼き刃でも戦う姿勢を整える時間がありませんでした。しかしその割に、2016年レベルでしんどかったのは最初の1〜2ヶ月だけで、それ以外は2017年のような新選手たちの台頭を楽しめました。「102敗した気がしなかった」という選手のコメントに同意です。

 今のOAKは相変わらず新球場計画が不透明なままですが、フォースト氏を中心とするフロントが、2024年とかなり早めのコンテンドを目指しています。その過程で考察しがいがある不可思議ムーブも多く、再びOAKを追いかけるモチベーションが湧いているところです。それがこのたび合同note担当に参加させていただいた動機の一つにもなっているのかなと思います。ということで大変長くなりましたが、これからよろしくお願いいたします。

※見出し画像はこちらのツイートから引用しています。

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