心霊編 赤ん坊

幼少期から中学卒業まで育ったこの街を、高校進学と同時に、父の友人の勧めで、熊本市内の高校に進学しました。
 そこで下宿生活をする事になり、高一から高二までは青山荘、高3になって別の下宿に引っ越すハメに。その話はまた別の機会に。新たに引っ越した下宿は、古い木造の二階建て、おばあちゃんが、一人で経営してる。直ぐ横には用水路があり、住人は大学生が2人、高3の同級生が1人。
 私は建物奥の用水路が側にある3畳の部屋になったというか、そこしか空いてなかった。
部屋の整理には時間がかかるので、とりあえず布団を敷いて寝ることにした。まだ春休み中だったので、寝るには早い時間だったが、テレビも無く、カセットテープの時代だったので、荷物の中のテープを出すのも面倒で、眠りに着いたそんな時、それは起こった。
 「キィーン」えっと、まさかなと思いながら無視してれば、いずれ聞こえなくなるはず。
ところが音は大きくなるばかりで、私は心の中で「うるさーい」と叫んだのです。
 その時、耳鳴りが爆音に変わり、あまりの爆音に、飛び起きようとした身体が、、、、、
う、動かない。いっきに血の気がひいたのを思い出します。それから更に変化が、、、、、
 爆音の耳鳴りに変化が、「キィーン」からの
「オワァンオワァン」からの・・・・・
      「オギャー・オギャー・オギャー・オギャー」もうパニック! しかも真っ白になりながら、ふっと足首にかんしよくが、
目は最初から開いていたので、眼球だけで下を見ると、白っぽい形のハッキリしないものが。
 うっわー、も束の間、足首の感触がハッキリと、私の上を歩いてくる。ヒィー
胸まできた時、誰かがそこに乗っているかと思うくらいの圧力が。その間も赤ん坊の鳴き声が。 胸の圧力は徐々に重くなり、これ以上は骨が折れて死ぬ。
 その時、私の高校はプロテスタント。
そうだ祈ってみよう。「天にまします我らの父よ、我を救いたまえ」 3回ほど祈りました。
 そしたらどうでしょう、胸の重圧がずっと無くなり、鳴き声も金縛りも解けました。
 その瞬間「うわー」と声を上げて、飛び起きました。その晩はイエス様に、祈りを捧げながら、眠りにつきました。
 それからも、違ったパターンで、度々起こるのですが、それは次の機会に。

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