こうすれば防音できる！

はじめに

今日は防音について書くよ。
俺は防音について色々調べたことがあるんだ。
「これから防音について調べてみよう」と思ってる人。
とりあえずこの記事を読んどきゃ多分大丈夫だ。

遮音と吸音

防音には遮音と吸音の二種類あるんだ。
この二つを知らないと防音について何も知らないのと同じだ。
それぐらい大事なことなのでバッチリ覚えよう。

遮音

遮音というのは「音をさえぎる」こと指す。
目的としては「音を外に出さない」ための防音だ。
ご近所に迷惑をかけたくない、声が外に漏れるのが恥ずかしいなどの理由で「遮音」する。
この遮音はあくまでも「外に漏らさない」ことが目的の防音なので、遮音された部屋の中で音を出した場合、外には漏れないが中にいる人には音が聞こえる。
後述するがこの遮音だけでは「適切な防音」とは言えない。

吸音

吸音とは「音を吸い込ませる」ことを指す。
目的は「音を小さくすること」。
音というのは空気の振動なので、モコモコした布や綿などに吸い込ませることで減衰させることが可能なんだ。
遮音の場合は音が減衰しないので、例えば完璧に遮音された部屋で音を出し続けると、反響した音で中の人の耳がイカれるという欠点がある。
しかし吸音も「あくまで音を減らす」ことが目的なので、「外には漏れる」というデメリットがある。

つまり吸音と遮音の二つを組み合わせることで「適切な防音」が可能になるんだ。
※一応吸音だけでも「完全な吸音」を達成すれば「適切な防音」となるが、後述する理由により遮音と組み合わせたほうが効率が良い。

遮音材について

遮音材とは遮音能力を持つ材質のことだ。
この遮音材は、実は重いものであれば何でもいい。
とにかく重ければどんな材質のものでも遮音材になるし、重ければ重たいほど遮音性能が高い。
具体例を挙げるとコンクリートや石膏ボードといった建築資材や、遮音シートと呼ばれる重たいゴムのシートなどがある。

吸音材について

吸音材とは吸音能力を持つ材質のこと。
具体的には綿や布団といったモコモコした材質のものだ。
ちなみに服などでもいい。
ぎっしり服が詰まったタンスなんかは実は非常に高性能な吸音材と言える。

そして吸音材は（遮音材に比べて）必要な体積が大きい。
仮に吸音材だけで防音を行うと非常にスペースを圧迫する。
なるべく遮音材と吸音材を組み合わせたほうが効率がいい。

効果的な防音

色々書いてきたが、じゃあ結局どうやって防音したらいいの？　という質問に対して答えたいと思う。

遮音について

実は「鉄筋コンクリートの建物に住む」だけで結構解決が可能となる。
先ほど遮音材は重ければ重いほど良いと書いたが、建物にまさる重たいものというのはそうそう無い。

仮に100kgの超重い高性能な遮音材を用意したとしよう。
しかし建物がコンクリだとするとその重量は100kgよりはるかに重く、その遮音性能は比べ物にならない。
家に100kgの物が置いてあるというのは結構邪魔だと思うが、建物そのものが邪魔だと感じる人間なんていないと思う。

もし防音について本気で考えるなら、鉄筋コンクリートのマンションを探したほうが早い場合がある。

吸音について

先ほども書いたが、吸音材というのは非常にかさばる。
しかしかさばらない程度の吸音材というのはあまり防音効果がない。
「反響音を軽減する」という防音以外の目的でもない限りは、気休め程度の吸音材の購入はオススメしない。

かと言って邪魔になるぐらいの吸音材を部屋に置くというのも嫌だろう。
ここで登場するのがタンスである。
タンスの中に衣類を詰め込むだけで吸音材として文句ない性能になる。
しかも中の服は着ることも可能と実用性抜群だ。

タンスほど役に立つ吸音材は存在しないと言い切ってもいい。

結論

鉄筋コンクリートのマンションに住んで服詰め込んだタンスを置け。
以上だ。