布団に入り、目を閉じることが怖かった

小学生時代、いやもう少し前からだったのかもしれない。
夜、布団に入り、目を閉じることが怖かった。

時計の針の音
この音は規則正しくなっている。でもこの音が当時の私にとっては嫌だった。
目を閉じ、眠りにつこうとする最中ずっと聴こえてくるこの音は、何かわからないものに対して急かそうとしてくる。寝ているから急いでやらないといけないことはないが、早くしなきゃ!と。そして、心臓も変に動く感じがし苦しかった。

目を閉じた世界
時計の秒針の音の恐怖と一緒に怯えていたものの一つ。
目を閉じたら暗いではなく、砂嵐が見えていたり白い点のような何かが見えていたりとその日によって見えるものは違った。これが本当に怖かった。

耳は秒針の音で私の心は意味もなく急かされたように感じ、目を閉じたら見える分からないもの。

夢の世界
当時見夢で覚えてるものには、兄と私が出てきていた。兄は私を助けてくれる。必ず一緒にいる。でも相手が強かったりとかで、やられる兄の姿も多かった。途中で目が覚めて夢だとわかっても怖かったし、また寝ようとしても前で述べたことと同じ現象が起こる。怖いから隣で寝ている母の布団に潜り込んだりし、母の温もりを感じ、少しでも安心して眠れるようにしていた記憶がある。

朝、なんでことなく目が覚め、学校に行く。
そして、夜また同じこと現象が起こる。
当時は普通なのかと思っていたことだけど、大きくなったある時、ふと今そんなことなく寝れてることに気づいた。

結局今でもあの現象がなんだったのか分からないし、調べる事もしてないが書き留めておきたいと思った。

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