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C'est l'humour qui caractérise le style de "Zao".

彼は、元々コンゴ共和国(république du Congo)の軍人として戦争を経験。現在はミュージシャンとして活躍する"ザオ"はユーモア溢れる音楽スタイルを主流としている。

彼を知ったのは、大学4回生の9月。
卒論のテーマで悩んでいるときに、
大学の恩師から「彼の論文をいつか書こうと思っている」と聞き、多忙な恩師に代わって
「私が彼の論文を書こう」と決心しました😆✨

Mais!!!!!!

日本語の文献がなく、そもそも、彼についての論文はまだ存在していない。なので、有りったけの彼の情報を仕入れ、翻訳することから、論文作りが始まりました😂怒涛でしたねぇ、本当に。毎日テキストを持ち歩き、大学でも家でも翻訳の毎日でした〜〜!


翻訳しながら見えてきた、Zaoの生き様。
もともと、彼は軍人でした。
戦争の経験もあり、多くの死も知っています。
軍人を引退しミュージシャンへの道を進み始めます。彼はとてもユニークな音楽家であり、引退したはずなのに、軍服を着て歌うし、創作してきた楽曲は全てフランス語で歌われています!何より、歌のタイトルや歌詞が面白い!!なぜ、公用語を多く持つ国で、フランス語を用いるのか?🤔と、気になったんです😳

あくまでも私の推測ではありますが、
フランス語を使用することで、多くの人々が歌の意味を理解できるように、わざとフランス語で作詞したのでは??と。その裏にはコンゴの社会情勢や、社会背景が見えてきました🥺

彼の歌のタイトルは、目に留まるものが
多くあるので、少しご紹介します😉✨

○Corbillard(霊柩車)
○moustique(蚊)
○ancien combattant(昔の軍人)

既に、「ん?なに?」ってなりますよね😅
歌詞は著作権がありますので紹介することは
控えさせてもらいますが、
皆さんが想像しやすい"moustique(蚊)"の歌詞の内容ですが、

「蚊はお金を払うことなく血を吸い、私を刺して眠れなくする。総理大臣、ヨーロッパ人、アフリカ人、関係なしに針を刺す」

そんな感じの内容です。日本では、蚊にさされても痒い!!!で終わりますよね。蚊に対してそんな殺意なんて生まれないですよね😂しかし、アフリカではその蚊によって命を落とすことも珍しくありません。「マラリア」や「デング熱」も、蚊からの感染病です。それらの感染病の原因が蚊にあるんです。でも、蚊が悪いわけじゃないですよね。発展途上国だと、ゴミの処理が追いつかず、道端にゴミが散乱したり、雨が降った後に水たまりができ、なかなか水がなくならなかったり。そこに蚊がわいて、菌を運んでくることだって考えられますよね😖😖

Zaoは、そんなコンゴの社会背景をわざとフランス語を用いて、コンゴ人やフランス人、ヨーロッパ人へと訴えかけているように、私は感じます🥺コンゴを代表して、世界へメッセージを送っているように捉えることもできます。

論文を書き進めるに辺り、コンゴに限らず
アフリカの様々な国の情勢に興味を持つようになりました。JICAや難民キャンプなど、知識は全くありませんが、とても興味があります。


海外生活を経験して、
いかに、「日本という国が豊かでありがたすぎる国」なのかということの、再確認をしました。


私は、Zaoのお陰でコンゴについて
勉強することができましたし、
更に興味を持つことができました。


大学在学中は、日本語での論文を作成しましたが、彼が生きているうちにフランス語版を作成し、彼に会いにいくことが密かな夢であります😊💕

#天理教 #zao #chanteur #congolais
#フランス語