タイトルすら思いつかない

 何かを伝えたいと思ってnoteを始めたんですけどいざ書こうと思ってもびっくりするほど筆が進まないんです。

 私は日常生活の中で感情が湧き上がってくるとその感情を書き起こしたくてたまらなくなる。せっかく生まれた感情が、誰の目にも触れず消えていくことに無性に焦燥に駆られるのだ。
どうも私は自分の中の感情を何か特別なもののように捉えがちなのだが、客観的に見れば5人いたら1人くらいは同じことを考えてる人がいるぐらい代物なんだ。だって私は誰がどう見てもその辺にいるOLでしかないんだし。
私の生み出したものが、書き残さないと今この瞬間にどんどん死んでいく。あぁ、なんて勿体ない事をしているんだと、まるで芸術家きどりのような事を考えているんです。いや本当何なんだお前。




 今私が思った事、気付いた事、考えた事、一つ残さず見てもらいたい。そして心を動かすなんて大層な事は思わないけど、ほんの一滴でいいから他人の心に波紋を起こしたい!なのに、私の中で濁流のようにとめどなく押し寄せてきた言葉は外に出そうとした途端、ふっと消えてしまうんです。そして真っ白な画面は数時間経っても白いまま。

 きっと私に書く力がないからだと思って文章の書き方を勉強したり読書をしてボキャブラリーを増やそうとしてみた。それでも一向に書けなかった。

 結論を言うと、私には誰かに伝えたい言葉なんかなかったんですよ。自分の中でいろんな思いが駆け巡っているから、それを外に向けて伝えたいと「思い込んでいた」
 
 仕事でよく私が注意されていたこと。先輩や上司に相談せずにギリギリまで仕事を溜め込んでしまうこと、1人で自己完結して周りと情報を共有しようとしていないこと。どうにも私は考え方が独りよがりな傾向にある事に気が付いた。
確かに私生活でも人に相談したり、よく話し合ったりする事が全くといっていいほどなかった。
「どうせ私の言葉なんて大したものじゃないから言う必要なんてない」「言ったって誰も本気で聞いちゃいない」
だから反対されれば黙って聞き入れるし、自分の言いたい事が伝わらなかったり相手の言っている事が分からなくても適当に笑ってごまかす。

 人間どうせ一人なんだからと大義名分をかざして、人に何かを伝える努力を怠ってきた。私の思考は自分の中だけで味わうためにしか出来ていないから、外に出そうと思っても出せない。




 表現する言葉が見つからないんじゃなくて、表現する言葉がない。だからどれだけ文章技術を磨いたところで無いものを出すことなんて無理なんですよ。

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