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カフェイン中毒会社員

 コンビニのコーヒーを毎日飲んでいる。朝電車の中で一杯、昼食の後に一杯。帰りの電車でも飲むことがあるから下手したら1日3杯飲んでいることになる。温かさを保つためにFrancfrancでコーヒータンブラーを購入した。完全なるカフェイン中毒である。ファミリーマートとセブンイレブンの売上には結構貢献している方だと思う。


 現代に生まれて良かったと思うことの一つはこのコンビニコーヒーの存在があることだ。コンビニコーヒービジネスは1980年代からあった。最初は注文を受けてから店員が提供していたが作り方のマニュアルが難しくうまく行かなかった。80年代後半からマシンが導入されたが販売過程でコーヒーの香りが店内に充満して苦情になったり、そもそもコーヒーの味がまずかったりしてビジネスとして成り立たなかった。今のコンビニコーヒーの形になったのが10年ほど前だという。スマートフォンが普及し出した時と同じくらいということになる。若者がスマホばかり見ていてSNS中毒になっているのなら、私がコンビニコーヒーを飲みすぎてカフェイン中毒になるのもなんらおかしくない。


 私にとってコンビニコーヒーはワンコインで買える合法ドラッグみたいなものだ。たった100円で挽きたてのコーヒーを手軽に味わえる。疲れて一歩も動けない時や気持ちが憂鬱で仕方ない時はよし!もうひと頑張りするぞ!と気持ちを奮い立たせることができるし、楽しい時や落ち着いている時はリラックスできてじんわりした幸福感を感じることごできる。プラスチックの飲み口をあけて、そっと口にコーヒーを流し込む瞬間が何より大好きだ。飲み込んでからほーーっと一息つくのがとても気持ち良い。少し冷めた中身を名残りおしく思いながら一気に飲み干すのがいつも流れだ。


 たとえ一時の幸福だとしても、今のわたしにはこれがあるから毎日頑張れるんだ。だからわたしは病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、コンビニコーヒーを愛し、敬い、慈しむ事を誓って明日もファミマに向かう。





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