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記事一覧
環境法令 その14(公害分野-5)
先日、夜帰宅すると我が家の庭に甘い芳香が漂っていました。今年もようやくキンモクセイの花が満開になりました。
さて、今回は特に公害関係の法律に散見された「調和条項」について触れていきます。
前回まで見てきたように、高度経済成長期とともに顕在化した公害問題を契機に数々の環境法令が整備されていきました。
その過程で従前より運用されていた環境法令の中に存在した「調和条項」も削除されました。
その調和
環境法令 その13(公害分野-4)
先日、娘の保育所の芋掘りに参加してきました。地元の産業廃棄物処理業者が所有する畑を開放して親子での芋掘り体験の機会を提供してくれるという取組みで、社長以下数名の従業員の方も準備・説明・交通誘導・コミュニケーションを担って頂きました。
産廃業者や産廃施設というとネガティブなイメージを持たれることも多いですが、必要不可欠なものであり、CSR活動などにも積極的に取組まれている素晴らしい会社もあるという事
環境法令 その12(公害分野-3)
保留になっていた案件が一気に動き出し、少し事務所内が慌ただしくなってきました。
こういう時に限って新規のお問合せも増えてくるものですね。
ありがたい話です。
今回は四大公害の中から、熊本水俣病について少し掘り下げていきます。
熊本水俣病といえば、教科書でも習ったのでその名称はご存知の方は多いと思います。
熊本水俣病は、熊本県水俣市で操業していたC社(社名は公になっていますがあえてC社としてお
環境法令 その11(公害分野-2)
寒い日が続くからか、無性におでんを食べたくなり先週末ついに初めて作ってみました。
大量に作ったので今週はおでん祭になりそうでしたが、母と祖母の家におすそ分けしたので早々に無くなってしまいました。
今回からは「公害に関する法律ができた背景」
について触れていきます。
近代日本で初めて深刻な公害が問題になったのは明治時代の初期に起こった足尾鉱毒事件が有名です。
そこから時は流れて昭和30年代…1
環境法令 その10(公害分野-1)
ここ数カ月、毎日のようにe-Govで法令検索をしていますが、昨日初めて「所管課確認中」という表示がされていました。
遭遇したら願い事が叶うかもしれませんね。
今回からは「公害に関する分野」についてです。
おさらいになりますが、
環境法令は、
①地球環境に関する分野、
②公害に関する分野、
③廃棄物・3Rに関する分野、
④化学物質等に関する分野、
⑤生物多様性に関する分野
に大別できるといい
環境法令 その9(地球環境分野-6)
垂直農法というビルで農作物を育てる技術の進歩が目覚しいそうです。数万個のカメラやセンサーでモニタリングしビッグデータを使った機械学習で最適化したり、ペットボトルを再利用したメッシュ生地の上に浮いた状態で育つ空中栽培方式や、AI制御のLED照明が生育に最適な波長の光を当てたり・・・このように様々な分野の最先端技術を融合させることを「コンバージェンス」というそうです。(出典元:2030年すべてが加速す
もっとみる環境法令 その8(地球環境分野-5)
気がつけば10月も下旬に入りました。コップに少し水を入れ今朝食べたブドウの種を入れて発芽するか実験しようとすると、6歳の娘に「そんなん土もないのに出えへんやろ」と笑われました。
娘の思い込みを覆せるか楽しみです。
今回はオゾン層の保護・フロンガスの規制ついて触れていきます。
まずは、2001年に制定されたフロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律(以下「フロン排出抑制法」)についてです
環境法令 その7(地球環境分野-4)
週末の雨を境に一気に寒くなるとの予報はその通りとなりましたね。最近の天気予報は時間単位、市町村単位でも予報がかなり正確になりましたね。
さて、今回は世界的な潮流の中における、日本の地球温暖化対策に関連する法律をご紹介します。
まずは、エネルギーの使用の合理化等に関する法律(以下「省エネ法」) です。
エネルギーの使用量が原油換算値で年間1500kl以上となる特定事業者は、中長期エネルギー使用
環境法令 その6 (地球環境分野-3)
noteを復活させてもうすぐ1週間になりますが、未だに使い方がよくわからず、スマートフォンで投稿➡改行が反映されていない➡編集➡全部消える➡PCで書直し・改行➡という苦行を繰り返しています・・・
さて、今回は前回に引続き地球温暖化についてです。
前回、地球温暖化によって引き起こされる深刻な影響を挙げましたが、近年の集中豪雨や夏の異常な暑さ、台風の発生時期や進路等、10年程前とくらべても明らかに
環境法令 その5(地球環境分野-2)
例年この時期には庭のキンモクセイの花が咲き、良い香りが漂っているのですが、今年はまだその兆しが見えていません。剪定の仕方が悪かったのか・・・
さて、今回からは世界が、そして日本が脱炭素社会へむけて動き出した背景について触れていきます。
まずそもそも地球温暖化とは何か? そのメカニズム・科学的側面から見てみましょう。 地球温暖化とは、大気中の温室効果ガス(以下「GHG」という)の濃度が
環境法令 その1 (環境法令始めます)
環境法令研究家(自称)の西尾です。
かなり久しぶりの投稿となります。
最近環境法令についての調査・研究をしていますので、その内容についてアウトプットしていきます。
私たち人間は日々活動していく中で、環境に対して様々な負荷をかけています。
そしてとりわけ企業や自治体・国などの組織の活動ともなればその負荷は計り知れないほど大きなものになります。
何の制約もなく企業活動や日常生活
環境法令 その2 (環境法令とは)
先日、事務所の1本北の通りにバス停がある事を発見して人生得した気分になっている西尾です。
さて、環境法令といっても漠然としていてつかみどころのない印象を受けるのではないでしょうか?
実は「環境法令」という決まった定義はないようで、解釈や捉え方によって環境法令に属すると考えられたりします。
では、日本にはどれぐらいの環境法令が存在しているのか。
少なくとも140程の環境に関連する法律
環境法令 その4(地球環境分野-1)
全身筋肉痛がおさまったと思ったら、一日中背中にギックリ腰の時のような痛みが走り鍼を打ってもらいました。
季節の変わり目を脅威と感じる年齢になって久しいです。
さて、今回は前回①~⑤まで列挙した環境法令の各分野から、①地球環境に関する分野を紐解いていきます。 地球環境ということで、いきなりスケールの大きなテーマですが、日本の環境法令の少なくない部分は国際的な流れの影響を受けているといえます
環境法令 その3(環境基本法)
この前の日曜日は、コロナの影響を鑑みて、規模を縮小した形での地元の祭でした。例年2日間のところ半日だけの開催でしたが、きっちり全身筋肉痛の西尾です。準備運動せなあきませんね。
さて、今回は環境法令の全体像についてです。まず、環境保全についての基本的な考え方、枠組みを示した「環境基本法」があります。
環境基本法は、「公害対策基本法」と「自然環境保全法」の政策原則部分を取り入れ、1993年