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Meta(Facebook)の手掛ける「ライブオーディオ」とは? 収益化の方法

メタバースを牽引するMeta(以後、サービス名ではFacebook表記)の音声領域への注力が止まりません。
ここ数ヶ月で、「ライブオーディオ」対応、「ポッドキャスト」対応、どちらも始まりました。こんなに盛り上がっているのに、あなたはまだ使えていないのではないでしょうか。なぜでしょう? 日本にいるからです。(ワイも…)
というわけで、Facebookのライブオーディオで一緒に話してくれる人を募集したいと思います。今回は「ライブオーディオってなんぞ?」という方に向けて、夏にMeta社から出たドキュメントを翻訳して読み解いていきます。
出典:Live Audio Rooms and Podcasts on Facebook - Meta

前提

Facebookのソーシャルオーディオ体験を築く一環として、次の2つの限定公開を始めました。
・ポッドキャスト配信
ライブオーディオルーム
限定公開とは「米国の公人からスタート」「米国のみ公開」という意味ですが、数週間のうちに米国内での全体公開を進めます。数ヶ月で新機能を搭載すると発表しています。

今回はこの「ライブオーディオルーム」がどんなものなのか、まだ利用できない日本のユーザーに向けて、公開情報を元に深堀りしてみます。

機能の紹介

Clubhouseを使ったことがある方ならざっくりとはイメージできると思います。そのFacebook版です。著名人や専門家などのライブオーディオ(以下、略称「ライブ」)を見つけて、聴いたり参加したりできます。ホスト(ライブの主催者。初期は公人のみ)が、その友人、フォロワー、またはそのライブにいるリスナーを招待できます(ライブ前でもライブ中でもどちらでも)。 

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上のスクショの説明
【左図】ライブ最中。話し手側は最大50人まで。リスナー側の人数は無制限。
【中央図】開催前のトピック。ちなみにこの図はパブリックグループ(誰でも聴ける)ですが、プライベートグループ(メンバーしか聴けない)というタイプもあり。
【右図】ホストは、ライブごとに収益化のあり or なし を選択可能。この図では収益化ありの設定にされてあり、リスナーは直接投げ銭で課金ができます。目標金額のゲージが出ていてクラファンのUIに近いですね。支援!という感じ。

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・通知はフォローしているライブの開始通知も受け取れるし、友達がライブに参加したときに通知を受け取ることもできます。
・HOME画面では上部のカルーセルでも上から下のタイムラインでも、どちらでもライブを見つけることができます(右図)。
・ライブ中に挙手、リアクションが可能。

Facebookさえも「投げ銭」、そう、「投げ銭」はクリエイターが健全に報われる時代にフィットしている

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「収益化あり」の設定の詳細を見てみましょう。上図は自分(リスナー)がここでいうホストのAmandaさんに有料で100スターを贈った瞬間のスクショです。スターを贈ると、話し手の直下の「Front Row★」に登場できます。このライブを支援している人として他のリスナーよりも目立てます。(スターとは、今もFacebookの一部の動画配信で送れる有料リアクションのこと。国内ではあまり見たことないがUSでは使えている)

このスクショでは、1400人のリスナーが集まるほどの切望されたトークが配信されているわけで、継続してもらうためには金銭的な支援が必要かもしれません。その継続に貢献している人として、最前列にいてもらうことでリスナーからも話し手からも讃えられてしかるべきでしょう。

Facebookのライブオーディオは、どんなコンテンツから始まったのか?

Facebookは、ライブオーディオを伸ばすために最初に何組かの有名人と提携して、トピックスを仕込んでいました。以下がその例です。(見出しにURLリンクあり)

・TOKiMONSTA
グラミー賞にノミネートされたエレクトロニック系アーティスト。女性としての強さと障害の克服について語ります。

・ラッセルウィルソン
アメリカンフットボールのクォーターバック。メンタルを訓練する方法について話します。

・ローザクレモント
プロデューサー、ジャーナリスト、学者。ラテン系コミュニティでの黒人の方々を肯定するディスカッションを主催します。

オマレロフ
ゲーム実況者、エンターテイナー、配信者。プロのeスポーツプレーヤーの生活を聞くことができます。

・アマンダ・グエン
社会起業家。二極化した時代に対して、正義を追求し、進歩を遂げるべく、仲間のチェンジメーカーたちと話します。

この他にも、Dスモーク、ケラーニ、レジーワッツ、リサモラールズデューク、ジェス博士、ボビーバーク、ティナノウルズローソン、ジョーバドゥン、デレイマッケソンなどが配信を期待される有名人として挙げられます。

もともとインタレストグラフ(知人軸ではなく、興味関心軸でつながる場)としてのFacebookグループに入っていれば、共通のネタについてキーマンとキーマンが話す、ということを見つけやすいですね。この興味関心を軸としたトピックの見つけやすさは、Clubhouseより有利かもしれません。

Facebookグループを運用する企業なら、ポッドキャストをいよいよマーケとして本領発揮できそう

US版では、Facebookを開いているときに、小さい再生プレイヤーまたは全画面再生でポッドキャストを聴けるようになりました。画面を消しても流し続けることができます。記事のようにタイムラインに流れてきて、コメント・いいね・シェアができます。

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短いクリップを作成する、章ごとのキャプションをつける、などはできるようになる予定。ゼロ年代からポッドキャストの代表プラットフォームだったApple Podcastsは、「インタラクション」をあまりつけない方向ですが(レビューくらいですね。なお第三者が第三者に当てて匿名で書くスタンスなので、国内では配信者にとって辛辣になりやすい性質w)、Facebook Podcastで流せばインタラクティブに、かつパーソナライズが活かされていきます

つまり、ポッドキャストを身内向けにやっている方やFacebookページやグループを運用している法人にとっては、ポッドキャストをいよいよマーケとして本領発揮できそうです!

スマホアプリで誰でも簡単にポッドキャストを始める方法

Radiotalk(ラジオトーク)で配信したものは、Facebook Podcastにも配信できるようになる予定です。現に今はSpotifyにもAmazon Musicにも配信できます。方法はこの2ツイート分の画像の説明で終了です。簡単でしょ?

Radiotalkにご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

ということで、Facebookの「ライブオーディオ」を体感してみたい方、そうでなくてもカジュアル面談したい方、以下から受け付けています。投資家・VCの方、採用候補者の方などお気軽にこちらからどうぞ。


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