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弓道を習う

 飯田市に住む30代のITエンジニアです。
 5月から武道館横の市営弓道場で弓道をやりました。初心者向けの弓道教室を毎年開催してくれているようで、私もまったくの初心者ですが参加させていただきました。
 火曜・金曜と週2回、全15回が前期のカリキュラムになっており、先生方が丁寧に指導してくれました。おそらくボランティアでやっていただいていて、感謝に堪えません。
 6月25日のレッスンで一区切りとなりましたが、私は皆勤で参加してしっかり学ぶことができました。

身体をコントロールする

 日頃は在宅のリモートワークで自室に籠りきりのため、私はかなりの運動不足でした。週2回の弓道教室はちょうど良い適度な運動となりました。弓道は他のスポーツに比べると運動量が少ないですが、初めの頃の私は2時間立っているだけで大いに身体が疲れたものです。
 弓道の身体の使い方はちょっと特殊で、少し日常とは異なる身体の動きになります。慣れてくるとこんなものかとなりました。
 自分の身体を思い通りの形にコントロールするというのは、やってみるとなかなかに難しいことだとわかります。「胴造り」と言って射に入る前に足、腰、肩をしっかり安定させるのですが、射法の動作をやっているうちにそれが崩れてしまいます。右手と左手の形が先生からそれぞれ注意されるのですが、一方を意識するともう一方が崩れていたりします。
 苦労しているものの、私は身体操作というものをとても大切に思っています。自分の身体を知ること。自分の身体の主となること。それは人生のあらゆる場面で必要になることです。私たちは電脳世界に生きているわけではないですからね。

的に当てる

 初心者なので、ジャージを着て借り物の道具で弓を引いていました。
 それでも、12回目あたりで射場から的に向けて矢を放つようになり、私は14回目の講習で初めて的に矢を当てることができました。ラスト15回目でも、8本ほど放って1つかすったくらいなので、まだまだではありますが、それでも的の近くに矢が行くというのは、結構たいへんなことです。
 やっていると、一緒に参加している他の初心者の方々もなかなか苦労しているのがわかりました。同時に始めたメンバーが20人くらいいるので、それぞれの人がそれぞれの課題を持ちながら、全体としてみんな上達している様子がわかって、おもしろかったです。
 つがえた矢がぽろりと落ちてしまう人、矢を放つ瞬間に腕がぐらついてあらぬ方向へ飛ばしてしまう人、引く力が弱く的場まで届かない人……。当初はそんな課題がありながらも、最終的にはみんな的場までしっかり矢を届かせていました。

自分の課題

 まだまだ理解が浅いと思いますが、弓道は再現性が大切なのだというのを感じています。毎回身体を同じ形にすることで、同じように矢が飛びます。それができないと、少し左下にずれたから次はもう少し右上にしようとかいった調整が始まらないわけです。
 私は、まだまだ身体の形を作る段階で安定していません。もともと少し身体と弓が離れていたようなので、「胸弦」「口割り」などというところを意識して弓と身体を密着させるよう改善中です。
 そうすると弦が左腕に当たるようになってしまって、左手の「手の内」も見直しています。自分の腕の形が少し当たりやすいようです。(弓道をやってみて、身体の形に個人差があることがよくわかります)
 まだ「弓返り」ができないので、手の内をもっと学んで、弓を放ったあとにきれいに弓が回転するカッコイイ射を習得したいものです。

今後

 これまでが前期の弓道教室と呼ばれていて、引き続き7月から後期の弓道教室が始まります。毎週金曜日の週1回で、5か月くらい続けます。
 頻度が下がりますが、週2回はわりとたいへんなところもあったので、週1回のペースはちょうど良いかもしれません。個人的に火曜日の夜が空いて嬉しい事情もあります。
 弓道を続けるために、道着の購入などを検討しているところです。人生を豊かにする趣味の1つしたいものです。

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