私の海外赴任体験記(後編)

本日は前回に引き続き以下のテーマとします。
三連休という絶好の執筆日和ではありますが、家族の体調不良に伴う家事Scopeの拡大と仕事の積み残しに追われており、さらっと終わる予定です。

と書いた後で、前回の記事で書きたいことは凡そ書いていたことに気づき、何書こうか結構悩んだのですが、ジャパンデスク駐在員とは異なる派遣プログラムにおける心構えみたいなものを書いてみます。


英語!英語!英語!

赴任先が大都市の場合は、会話相手が日本人でがメインであり、その場合の英語力については、日本で外資系やグローバルアカウントを主に担当しているのであれば問題ないと思います。
(実際、海外赴任していたのに英語力に自信がない方は、多くの場合現地でも周りが日本人だらけだった、という感じです。)

ただ、上記に当てはまらない場合はそうも言ってられません。
通じる日本語なんてSushiとKaraokeとSenseiくらいです(言い過ぎ)。

なので、英語は限界まで学んでおきましょう。
TOEICもTOEFLも通過点です。「限界」だって通過点です。

仕事が多少できなくったって、会話と物量でリカバリーできます。
そもそも、日本より総勉強時間が格段に少ないUSCPAを持たずに入ってきている人も沢山いるんです。
日本での●年の経験があれば、あとは慣れとアウトプットだけです。ただ、英語ができなきゃこれもできません。

(偉そうなことを言いましたが、私も英語力の低さ故にオリエンテーションの空気を時々冷やしたり、レンタカーの電話予約に戸惑ったりと、散々なスタートでした)。

底辺から這い上がろう

私もそうでしたが、日本である程度の経験があり、英語の準備をしたところで、大幅なハンデは避けられず、多くの場合、最初は同期の中で実力は底辺クラスだと思います。
そこで腐らず、縮こまらず、後は上向くしかないというポジティブな気持ちで日々を生き抜いていきましょう。

クビに怯えながら(実際、過去何名は任期途中で強制送還されていた)空っぽのアサインを何とか埋めに行き、入った先では捨てられないように全力を尽くすと同時に、(敢えて言いますが)いわゆる「できない人」の立場に自分自身が立つ、というのも、実際に経験すると考えが変わるものです。

恥を捨てよう、輪に入ろう

記事前半で述べた通り散々な英語力だったので、仕事は厳しいながらも親切にしてくれる駐在員や現地日本人の方々との交流はとても心地よく、つい入り浸っていました。

ただせっかくの海外、これ程異文化交流や英語漬けになれる日々はそうそうありません。
現地のイベントは積極的に参加しましょう。周りは大学の同級生グループや同じ監査チームのメンバーばかりで、最初はぼっち請け合いですが、どこにでもぼっちはいるもので、必ず誰かが気を掛けてくれます。

積極的に輪に入りましょう。
多分訳が分からない人扱いされますが、あなたはそもそも最初から、極東から急に来た訳が分からない人なんです。
一人でも面白いやつだと思ってもらえたら儲けものです。

私も大規模な飲み会では端っこに座りその場をやり過ごすか、真ん中に座っても左右両サイドの会話のどっちにも入れず首の運動に勤しむことの多い陰キャですが、「ここで黙ったら一生浮かばれない…」と自分を奮い立たせ、お酒を呷り()、何か会話のフックがあれば積極的に入っていきました。
(結果として泥酔キャラが定着しましたが、それを見るために、関与していたローカルチームで(3回の誕生日パーティを含む)定期的な飲み会が開催されるポジションが定着したのは、今となっては良い思い出です)。

大丈夫、そもそも他人は自分が思うほど、よく知らない外国人である自分のことを気にも留めていないし、海外はもっとぶっ飛んだ方も沢山いるから、すぐに黒歴史は塗り替えられますよ。

まとめ

なんだかとりとめのない話になりました。
限界まで準備して、それでも沢山恥をかいて、この機会を豊かな人生の糧にしてほしい、という、当社比で高尚なメッセージ()を残して、筆を置きたいと思います。