私の英語学習の軌跡

本件、過去にX及びNoteで取り上げた内容ではありますが、どちらも誤って削除してしまったことと、XのFFさんからまた見たいというリクエストも(かなり前に)ありましたので、年を越す前に改めて書き上げたいと思います(これを最後にして、今後は消さないようにします・・)。
なお、あくまでも「私がこうやった」というだけの話であり、最新の英会話スクールや書籍の方がより効果的かつ効率的である可能性は勿論ありますので、その点は割り引いてご覧下さい。


0. 前提

いわゆる純ドメで、パスポートを初めて取得したのは22歳の時です。その当時、英語学習は大学受験でほぼ完了しており、多少読めて少し書けるけど、聴く話すはからっきしダメという、典型的な大学生レベルでした。
そんな中、様々な理由から「海外で働きたい!」という目標を社会人開始直前に立てたことで、英語学習との終わりなき付き合いが始まることになりました。
以下、様々な書籍等を取り上げますが、いずれもアフィリエイトではありません。なお、どの書籍も手元にないため、内容は薄い記憶をベースに記載している点はご容赦ください。

1. 学習初期(1~3年目)

1-1. 発音矯正

「発音が良いとカッコイイ!!」という割とミーハーな理由から、以下の書籍を最初に手に取りました。

正しい発音の方法を座学で学ぶだけではなく、短いスピーチを何度も何度も繰り返すことにより、発音の基礎を一気に身に付けたことで、時々「(日本人にしては)発音が良い」と言われることもあり、その後の自信にも繋がりました。
(個人的な意見ですが、自信から来る「声のデカさ」は、伝わる英会話としては結構重要なのではと考えています。言語の特性なのか、英語の方が日本語よりもはっきり大きな声で喋る傾向にある印象です。)

上記は半年ほどで完了したので、その後は以下のシリーズ(合計4冊)にも手を出しました。本に書いてある通りの量はできなかったですが、英単語を発音を意識して再度インプットできたは良かったです。

1-2. 会話表現

「前提」の通り、何を話したら良いのか途方に暮れていたので、以下のような書籍を使って、自然な基礎表現を覚えることから始めました。

上記の本等で基礎表現を身に付けた後で、同じ著者の以下の本等を使用して、ある問いかけに対して、少なくとも3つの文章で返答できるように訓練をしました。
(実際に何を返答するのかは本人次第なので、「自分だったらどう答えるか」について、何百問もある問いに対する回答案をメモに書いて、スムーズに口に出せるまで何十回と繰り返して覚えました。初心者だったので、まずは脳筋スタイルです。)

1-3. 洋書の多読

1-1.で触れた本で「洋書の多読」が勧められていたので、本の中でも言及のあった以下のような児童書から始め、その後は大人向けの中でも読みやすいと評判のミステリー小説等を中心に、電車の中等で読みました。
直接役に立ったのかはわかりませんが、小説ということで気分転換にもなりましたし、「洋書を読んでいる自分」は20代前半のしょうもない自己肯定感を高めるのにも役立ちました()。

1-4. Podcast

リスニングに関しては、家と最寄り駅の間、会社と最寄り駅の間等の隙間時間を使って、poscastで簡単なニュースを聴いていました。
なお、同じ時間で1-2に記載した訓練も実施したのですが、具体的には人が周りにいないタイミングで、ひたすら小声で英語を呟くというものです。タイミング間違えたら変質者ですが、仕事が忙しいとこれくらいしか時間も場所もないですからね。

1-5. TOEIC

XなんかでバカにされがちなTOEICですが、ビジネス英語の基礎を学ぶには悪くない内容だと思いますし、何より多くの企業がTOEICを物差しとして英語力の評価をしている以上、社内で英語関連業務を得るチャンスとしては活用しないわけにはいきません(実際、私も点数を上げたことで、関連業務の担当や海外語学研修の選抜の際には役立ちました)。
TOEICの勉強法は巷に溢れているので割愛しますが、学習開始後3年経過したくらいで、TOEICの点数は950点くらいになりました(学習初期は600点くらいだったと思います)。

1-6. 英文法

教育課程でちゃんと勉強してきたという自負があったのでこちらは力を入れなかったのですが、丸暗記や堅苦しい理屈ではない、より自然な表現や覚え方という観点では、これらの本が良かったので、ついでに紹介だけします。

2. 学習中期(4~6年目)

2-1. 瞬間英作文

1-2の続きとして、テーマを絞らずに言いたいことを言えるようにするため、以下の瞬間英作文シリーズを開始しました(全部で5冊程度あった記憶で、全てやりました)。

この時期から後述する英会話スクールも開始したのですが、時間やお金の関係で毎日通うわけにもいかなかったので、シンプルに物量が足りないと思い、1-4と同様、通勤時間でブツブツ言うことでカバーしました。

2-2. 英会話スクール

会社の補助もあり、最初にベルリッツに通ったのですが、補助があるとはいえ定価からして何年も頻繁に通うのは無理だったので、半年程度でこちらを終えた後で、オンライン英会話に切り替えました。
週で1時間くらいだったのですが、今思えばもっと貪欲にやっても良かったかなあと思います(わかってくれる方もいると思いますが、話すネタがなくて、つい躊躇しちゃうんですよね。)

2-3. 語彙

この頃には、拙いながらもある程度会話ができるようになったのですが、どうしても語彙や表現の狭さが気になったので、下記の書籍等を用いて、イディオムや句動詞、コロケーション等を意識した、より豊かな表現ができるようにインプットを進めました。

ただ、これは今もそうなのですが、いざ会話となると使い慣れている初歩的な表現である程度伝わるが故、意識して使わないとどんどん忘れちゃうんですよね…。この点は今も課題です。

また、英単語を体系的に学ぶというのが大学受験以来というのもあり、基礎に戻る意味で、以下のような書籍も同時並行で使いました。
例文で覚える形なので、2-1の続きとして、例文をブツブツ言いながら勉強しました。

2-4. 映画・ドラマ

1-4の通りpodcastを最初は主に聴いていましたが、内容も発音もしっかりし過ぎており、もう少し生に近い英会話に慣れた方が良いのではと思い、netflix等で映画やドラマを見る方向に切り替えました。
ネットで調べると英語学習におすすめの名作なんかもありますが、個人的に好みではないことも多く、シンプルに面白いと思う作品を選びました。この辺りは個々人の趣向に合わせれば良いと思います。

2-5. NHK実践ビジネス英語

今は「現代ビジネス英語」に切り替わったようですが、こちらも2年ほど受講していました。
内容が若干品が良すぎる気もしますが、ビジネスの現場っぽい感じは海外赴任を目指していた私にとって、とても興味が持てる内容でした。

2-6. USCPA

英語学習とは直接は関係ないですが、並行してUSCPAの勉強を1年弱やっており、大量の英文を読むという意味では間接的に役立ったかもしれません。
こちらは本題とは逸れるので、詳細は割愛します。

3. 学習後期(~現在)

「学習中期」の後で海外駐在をしたこともあり、「これで英語学習から解放されるヤホーイ」と思っていましたが、人間は驚くほど忘れる生き物です。
現在進行形で英語力は落ちていますが、少しでも食い止めるべく、帰任後は以下を中心に取り組んできました。

3-1. 英検

英語資格はTOEIC以降しばらく受けていなかったのですが、英検1級が中級以降は良いという話をXで見かけたので、私も受験しました。
何とか1発で受かりましたが、下記3-2の教材にあるような難解な語彙や、日本語で答えるのも大変な社会問題に関するテーマの2分間のスピーチ等、試験自体はなかなか大変なものであり、同時に有意義でもありました。
特に、まともに勉強してこなかったwritingに、少しの間ですが向き合えたのは良かったです。

3-2. 語彙

正直なところ「本で学ぶ」ことに少し限界を感じていたのですが、語彙に関しては3-1の英検の観点でもまだまだ不足していたので、「語源から学ぶ」という新しい引き出しを得る意味で、下記の2冊に取り組みました。
一方、「語源がわかれば未知の単語も推測できる」点はとても良い武器ではあるのですが、普段はなかなか意識することができず、まだ身についたとは言えない感じです。

並行して、この2冊にも手を出したのですが、正直ほとんど覚えておりません()。そろそろ丸暗記も限界ですね…。

3-3. 英文記事

残念ながら今の仕事では英語を使う機会がほとんどないので、以下を定期購読することで、少しでも英語に触れる機会を増やしています。
割高ですが、紙面で契約しています。webだと目の前にないので、どうしてもサボってしまうからです。

有名どころの英文記事の中では最も格式高いと言われていますが、トピックがとにかく幅広いことと、ビジネスのセクション等は普通に学びがあるので、年間6万円程度と少しお高いですが、今後も続けたいと思っています。

3-4. 映画・ドラマ

2-4と同様です。前述の通り仕事で英語を使う機会がほとんどないので、定期的に生の英語の世界に没頭することを、気分転嫁を兼ねて意識しています。

3-5. 英会話

最近はCamblyで週2回、合計30分程度英会話を実施しています。もう少し頻度を増やしたいのですが、週4だと恐らく消化しきれないので、悩ましいところです。
ブラックフライデーやクリスマス等で、定期的に半額セールを実施しているので、そちらがおすすめです。

まとめ

以上、海外赴任時を除く過去10年程度の英語学習についてざっと触れてきました。
それなりに役に立った主な書籍等を取り上げており、これ以外にも様々な教材に手を出しては、大して身につかなかったという屍が大量に溢れていますが、ロクに思い出せないので割愛します。

よく「1万時間の法則」なんて言いますが、多分海外赴任時を含めると1万時間は英語に触れてきたと思うものの、正直なところプロには程遠く、忘却も踏まえると、今後も過去の積み上げ以上に英語学習を続けないといけないんだろうなあと、軽く絶望しています笑
とりあえず、短期的には3-3以降を継続しつつ、マイルストーンとして(留学志向はないものの)TOEFLや、国連英検等を受けることを考えています。

一気に書き上げたので、今後思い出したり、誤植や記憶違い等が見つかったら、こそっと更新をする予定です。
それでは最後になりましたが、皆様よいお年をお迎えください。