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投稿 旧統一教会問題に揺れる岸田内閣は原発再稼働にまい進。一方で中電の不祥事またまた露呈

旧統一教会問題が表面化したため急きょ新たな組閣で乗り切ろうとしたものの、新閣僚も次々と教会とのかかわりが明らかになり、立ち往生している岸田首相。そんな第2次岸田内閣を「原発」という視点から見つめると、何が浮かび上がるか—―。

岸田首相は7月、この冬までに最大9基の原発を再稼働させると表明した。そして新たに原発担当の経済産業相に就任した西村康稔氏は1週間ほど前の就任インタビューでこう述べた。

「原発のさらなる再稼働が必要だ」としたうえで、福島の事故後これまでに動いた10基を超える再稼働を目指す考えを示した。

このような原発推進の「追い風」を受けて電力各社は原子力推進委員会に対し、再稼働の促進に向けて審査の効率化、スピードアップをアピールし続けている。

ところが、である。ことここに及んでも電力各社の原発の管理不備が次々に明るみになっている。そのなかで中国電力がまたもや考えられないようなミスを犯した。

中国新聞の記事によると、この5月、偽造した運転免許証を使って島根原発敷地内に男が入り込む事件があった。有印公文書偽造・同行使などの罪に問われたこの男は今月9日、松江地裁から有罪判決を受けた。判決文によると、男は5月10日に島根原発構内に立ち入り、鳥の巣の撤去作業の下見をして帰った。構内に入るにあたって男は一時的な立ち入り者として事前に名前などを申請したうえ、入構時には警備員に免許証を見せて検問をくぐり抜けた。

ところが、その免許証は偽造されていたものだった。松江地裁は判決で「改変は一見して手書きと分かる」子どもだましのような稚拙きわまりないものだった。

免許証の有効期限乱の「2021年(令和03年)」の「3」の文字の上に、手書きで「4」と書いた紙を貼ってコピー。コピーの有効期限欄を切って免許証に張っていた。

その後、入稿をチェックする警備会社が免許証のコピーや書類を確認して西暦と和暦が一致しないと気づき、不正が発覚した。なんともお粗末な話ではある。これで、いざというときの「核テロ」に立ち向かえるのか。
                            (難波健治)

 

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