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水族館経営者の思考 - JCEL

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JCEL代表 三坂伸也のnote集。 水族館のデザイナーとして、一級建築士として、経営者として。 様々な視点で日常のトピックをつづります。
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#ビジネス

記念すべき"悪夢の一日"-遂に迎えた新江ノ島水族館オープンの日

皆さん、こんにちは! JCEL株式会社 代表の三坂です。 前回の私の記事では、「前代未聞の価格設定」と題して、既成概念にとらわれない、ビジネスのしくみづくりをご紹介しました。 まだご覧になっていない方は、前回の記事も併せてご覧ください! 開業までのカウントダウン従来の水族館をリスペクトしながらも多岐に渡り刷新を試みた「新江ノ島水族館」の準備は2004年4月16日開業に向けて怒涛の如く進んで行きました。 開業3ヵ月前になると、工程表に記された何重にも輻輳する作業にクリテ

前代未聞の価格設定-水族館の既成概念をぶち壊す③

皆さん、こんにちは! JCEL株式会社 代表の三坂です。 前回の私の記事では、「新しい商品の開発」と題して、「水のある空間」づくりの始まりについてご紹介しました。 今回も続きのnoteになります。 まだご覧になっていない方は、前回の記事も併せてご覧ください! 水族館の既成概念水族館事業を推進するに当たって、取り急ぎ国内外の水族館を片っ端から見て廻ってみるとある事が気になりました。 「夏は混んでるけど冬はガラガラ」 「週末は混んでるけど平日はガラガラ」 「お昼前後は混ん

H2Hマーケティング

皆さん、こんにちは! JCEL株式会社 代表の三坂です。 前回の私の記事では、「環境と思考スイッチ」と題して、自分のいる環境が頭の働き方に及ぼす影響について考えました。 まだご覧になっていない方は、前回の記事も併せてご覧ください! 人間主体のマーケティング今回は自分にとって門外漢のマーケティングについて語りたいと思います。 昨今、「マーケティングの神様」と称される世界的な経営学者フィリップ・コトラーが提唱する「H2H(ヒューマン・トゥ・ヒューマン)マーケティング」が話

組織のかたち

皆さん、こんにちは! JCEL株式会社 代表の三坂です。 前回の私の記事では、「この時代の商品づくり」と題して、データと直感との向き合い方について記事を書きました。 まだご覧になっていない方は、前回の記事も併せてご覧ください! 目指すべきプロジェクト推進体制JCELが組織として目指すプロジェクト推進体制のイメージは「映画制作クルー」です。 プロジェクトのコンセプト・テーマに合致したスタッフを招集し、作り上げたら解散。そんな機動力のある組織体が理想です。参画者それぞれの

算数好きの弊害

皆さん、こんにちは! JCEL株式会社 代表の三坂です。 前回、自然環境に生きる人間の「不自由」についてお話しました。 皆さんいかがでしたか?? 前回の記事も併せて御覧ください! 今回はもう少し日常の話に戻して、私の働く上での頭の中を少しご紹介します。 思考のプロセスと結論「多忙な上司への説明は結論から!」というのは世のサラリーマンの常識ですが、私はちょっと苦手です。 もちろん、会社勤めの中間管理職時代には鉄則に基づいて、上司には結論から説明していました。 但し、