刑事政策文献情報 2024年5月
▼犯罪心理学研究61-特
〈日本犯罪心理学会第61回大会〉
[大会発表論文]
・累犯刑務所における性犯罪者の再犯の経路(2)―セルフ・レギュレーション・モデルを用いた分析……平野貴子
・少年院の教官から見た少年の行動変化における主観的なプロセス―M-GTA法による内面の変化や社会的相互作用の解明……菅野哲也
・受刑者の就労に関連する心理・社会的要因について(2)―新受刑者の感じる出所後の就労への希望と不安……山岡あゆち,佐々木彩子
・再犯防止を目的とした心理学的介入スキル向上プログラムの開発―刑務所職員を対象としたパイロットスタディ……村尾拓哉ほか
・非行少年におけるエピソード的未来思考の遅延価値割引に対する抑制効果……片桐弘明,今村悟也,猪股由衣
・再犯防止を目的とした認知行動療法に基づく心理学的介入におけるコンピテンスの検討……篠山義郎ほか
・処遇前の時間的展望等と再犯との関連―探索的研究……大江由香
・受刑者の出所時アンケートから見る拘禁刑時代における新たな処遇の在り方について……奥村俊樹,髙市奈巳,髙野洋一
・フランスの少年・若年受刑者の「大切な音楽」についての語りの分析……松本佳久子
・刑事処分を受けた加害者が再び加害に至る心理的背景と特徴について……中村大輔
・高等学校における問題行動を予防するプログラム―認知的歪曲の改善に焦点化した実践……浅野隆,吉澤寛之
・異なる強度の表現語で表された痛みの感じ方に及ぼす攻撃性の影響……伊藤みなみ,増井啓太
・犯罪の加害者の被害者心情理解を促進・阻害する要因についての一考察……畑村晶子,塩川友紀子
・高齢受刑者に関する国外の研究動向……湖城孝宗
・薬物依存回復施設につながる人の断薬状況の変化に関するカテゴリカル時系列分析……新海浩之,嶋根卓也
・ソーシャル・サポートと離別の予期は親密な関係破綻後のストーカー的行為を軽減させるか……辻浦智榮美,小畠秀吾
・競合リスク分析による性犯罪受刑者の(非)性犯の再犯リスク……遊間義一,金澤雄一郎
・犯罪からの離脱における心理的要因に関する研究の動向と展望……高野光司
・受刑者のバウムテストに表れる「擬人型」の意味について―小児期逆境体験との関連……家﨑哲
・刑事施設における特殊詐欺事犯を対象とした改善指導の実践―罪障感及び出所後の就労意識に焦点を当てた検討……清水翼,野口剛,道重さおり
・刑事手続を経た非行少年の内面の変化に関する一考察―ロールシャッハ・テストの前後比較を通じて……白川あずさ,鈴木純一
・受刑者の就労に関する心理・社会的要因について(3)―性別役割分業意識との関連……佐々木彩子,山岡あゆち
・受刑者が福祉的支援を希望しない要因―当事者及び支援者の視点の比較……神垣一規,佐藤将太
・再非行の抑制において非行少年を個人として尊重することの重要性―保護司へのインタビューを通して……木原真梨子,神垣一規
・呼吸セルフコントロールプログラムによる非行少年の呼吸感覚の変化……反中亜弓,德山敬枝,梅沢章男
・少年鑑別所において実施したP-Fスタディに対する非行少年の反応―一般群からの比較……加藤美沙,桑田珠美,門本泉
・非行から立ち直るための力についての研究……岡本英生,河野荘子
・自己愛傾向、罪悪感、そして自責感が逸脱行為への同調に影響を及ぼす要因について……長谷川絢子,岡本英生
・SNSの利用が主観的幸福感と攻撃性に与える影響について……今井田優希,岡本英生
・未成年者の「してはいけない行為」に対する社会的認知について……楊梦,岡本吉生
・対象者別の共感性・罪悪感が迷惑認知と迷惑行為の制止行動に及ぼす影響について……生藤早希子,岡本英生
・非行歴を有する少年の被害経験と援助者の役割(2)……堀尾良弘
・非行少年に対する態度とスティグマの関連……坂野剛崇
・大学生のパーソナリティとロールフルネスと共感性が非行少年に対するイメージに与える影響……榊原葵
・男子受刑者を対象としたTAT及びワルテッグ描画テストの結果から見る、対象者理解と再犯防止に対する示唆について……森田未希,鈴木純一
・受刑者の加害者態度……關崎勉
・受刑者の顕在的・潜在的自尊心が性格特性に与える影響……川村遼
・性犯罪者の犯行時間の一貫性と犯人像との関連……古橋健悟ほか
・出所者に対するイメージ・態度に関する検討……見城晴香,桐生正幸
・レイプ神話が性暴力被害者のトラウマ反応および援助要請行動に与える影響の検討―Male Rape Myth Scale (MRMS) 日本語版の作成を通じて……小林晴菜,齋藤梓
・グルーミングの手口に対する青年期女子の反応とその関連要因……藤原佑貴ほか
・日本における「性犯罪者に対する態度尺度(ATS-21)」の適用可能性の検討……松嶋祐子
・日本人ギャンブラーの性格特性に関する研究―Dark Triad に着目して……髙田琢弘
・少年鑑別所在所者に対するヤングケアラーに関する調査について……東山哲也ほか
・「雨の中の私」の“私がいない画”に関する考察……栗本夏織,髙田夏子
・クリシ・ワルテッグ・システムから見た男性受刑者の特徴……鈴木純一,村上貢
・少年鑑別所にて実施したP-Fスタディ検査に対する非行少年の反応―性格傾向との関連について……南卓志,加藤美沙,稲葉凌太郎
・非行を有する青少年の非自殺性自傷行為の態様・機能に関する性差の検討……高橋哲ほか
・初入薬物事犯者の自己評価の正確さに関する検討―メタ認知に着目して……受田恵理
・司法心理臨床においてTATを用いることのアドバンテージ―内的モデル仮説からの検討……中島啓之
・性犯罪受刑者の受刑中の対人態度の変化についての考察―リテストしたTATの反応特徴を前後比較した結果から……中田麻衣
・性犯罪者の愛着スタイルについて(5)―犯罪内容別の視点から……星あづさ
・TATに関する文献展望―分析・解釈に関して……中島賢ほか
・TATにおける基本反応と中核反応に関する検討(3)……関山徹
[全体シンポジウム]
・自傷と他害を考える……高橋哲ほか
[大会企画シンポジウム]
・犯罪者・非行少年が過去を振り返ること、語ること―心理臨床と基礎研究のコラボレーション……大江由香ほか
・臨床犯罪心理学における感情労働Ⅱ―実務家の情緒的体験と行動変容……門本泉ほか
・犯罪者と子どもや家族との関係性を支援する―犯罪者支援・家族支援の現場から……佐々木彩子ほか
・加害者処遇と被害者支援のあいだ……谷真如ほか
[公募(自主企画)シンポジウム]
・アセスメントの視点で連携・協働を考える―知っておきたい、それぞれのアセスメント……須藤明ほか
・ハイリスク・ストーカーへの法と臨床―新たな視点の展開……廣井亮一ほか
・非行少年の立ち直りに向けた指導及び支援の在り方について―生育環境及び保護者の実情を踏まえたアプローチ……鈴木愛弓ほか
・当事者から見た非行からの離脱―非行少年の立ち直りを共に考える……林秋成ほか
・発達障害のある矯正施設退所者への住居・福祉・医療・就労の支援体制の構築……熊上崇ほか
▼愛知学院大学論叢 法学研究65-1・2
・少年年齢の引下げは何をもたらしたか?―ウィスコンシン州の経験をジム・モーゼ氏に聞く……服部朗
▼龍谷大学矯正・保護総合センター研究年報13
・矯正施設における処遇構造の変容とその課題―戦後「日本型行刑」の形成……中島学
▼龍谷法學56-3
・「即日告知・即日執行」訴訟の意義―死刑の執行告知と同日の死刑執行受忍義務不存在確認及び国家賠償請求事件(1)……古川原明子
・【報告】〔ワークショップ&リリース〕「日本における死刑と再審」2023年9月4日イン・ベルリン―日本政府は、まだ死刑を存置し、生命と人権を侵害し続けるのか!?……暮井真絵子,石塚伸一
▼龍谷法學56-4
・刑事政策学における最終定理(その1)―何故、近代において刑罰は、自由刑という形態をとるのか?……石塚伸一
・犯罪者の社会復帰における余暇支援……我藤諭
・特定少年に対する保護処分の構造―「犯情の軽重」概念の検討を中心として……山口直也
・犯罪歴というスティグマ―アメリカ刑罰史における「危険性」の系譜から……山梨光貴