アルクアラウンドのMVを観たことがあるか

アルクアラウンドという曲がある。サカナクションさんの曲だ。
この曲のMVを観たことはあるだろうか。
無ければ、一応先に観てほしい。MVのネタバレ感想を書くからだ。

このMVについて

さて、あなたはこのMVを何回観ただろうか。2回以上観ただろうか。1回しか観ていないとしたら、1回でこの不思議なMVを見切ったということだろうか、それとも不思議さは感じつつあまり気にしなかったのだろうか。

最初、上記の YouTube の場合はレコード会社のマークが出る。まあこれはMVとは関係ない。
その後が正しいMVの最初。
MVの最初、映像は始まっているが音はない。少し不自然さを感じるがすぐにイントロが流れ「アルクアラウンド」の曲名が表示される。
歩きながら背景の何色かの電球の光がとおり過ぎていく。MV のディレクターをしている関和亮さんが携わるMVらしい照明の使い方、な気がする。(通っぽいことを言ってみる)

まあ良い。そういうMVの途中の話は後でまた話そう。
ざっくり概要だけ話すが、歌詞の多くがアナログな方法で配置されており、カメラでそれを追いながらボーカルの山口さんも一緒にどんどん進んで行く。
そして、それをワンカットで行っている。(ワンカットとは、編集無しで最初から最後まで撮影されたものを指す)

そして、MVの最後、MVがスタートした場所にまた戻ってきて曲が終わる。そして無音。映像は続いている。そして、
また曲がスタートする。「アルクアラウンド」と曲名が表示される。
まるで、最初のシーンに戻ってきたような感じなのだが、少し違和感がある。
そして、曲がスタートしてすぐにMVは終了する。

違和感を感じた自分は改めてMVを見直す。最初から見ると、やはり最後のシーンと似ている。いや、似ているのではない、全く同じ気がする。そして何度も最初のシーンと最後のシーンを見比べる。
歩きながらリンゴを食べ、歩き続けるシーン。
そして気付く。本当に、全く同じことに。
『歩きながらリンゴを食べ、歩き続ける』という状況が、ではない。
映像として、”完全に”全く同じなのである。

ワンカットで撮影されている映像の最初と最後が全く同じなのである。

これは最初に気付いた時に本当に驚いた。めちゃくちゃ凄いな、と。
だって、そんなことあり得ないんだから。
編集無しのワンカットで撮影しているのに、最初と最後の映像が全く同じになるなんて、この4次元の世界で、時間が一定方向にしか進まない世界ではあり得ないのだから。

このアイディアは本当にかっこいいしオシャレだし、ほんと「何だこれは!?」って感じでしたね。本当に衝撃的だった。カッコ良過ぎる。
アラウンドにかけてるとか、そういうことではあるのだけれど、なんかもうそういう次元じゃないくらいカッコいいな!!!と俺は思うんですよ。

終わりに

というわけで、大好きなMVについて語ってみましたw
今回語ったことだけに限らず、歌詞が配置されているアイディアも面白いし、映像としても非常に楽しいMVだなと思うのだけれど、自分が一番語りたいことを語ったらそれだけで割と文字数が多くなったので今回はこれで終わりにしますw

自分は Perfume さんも好きだったりしたので、関さんが携わっているMVに好きなものは多いのだけれど、このMVも本当に素晴らしくて、うん、本当に、この話をずっと誰かとしたいと思ってたよ。ほんと。
まあでも、結局誰にも話すこともなかったので、note に書いてみました。youtube のコメントとか見てもこの演出について熱く語ってる人があんましいなかったので、「なんかそんなもんか~」って感じで不完全燃焼だったので、今日書けて良かったです!w


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