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人の個性と年齢と

自分は以前アイドル番組とかでトークを観ていて「どういうのを面白いと思っているんだろう」と考えていた時期がある。

お笑い芸人も好きでトーク番組も好きではあるのだが、アイドルのトークも好きだな~と思って色々考えていた。どっちも面白いけれど、アイドルにしか出せない面白さみたいなものを感じつつ、お笑い芸人との共通点的な面白さも感じつつ、それが何なんだろうと考えてた。その話を少し書いてみる。


あるあるより個性が好き

記事のタイトルからは少しずれるが最初にトークの種類について持論を少し整理する。トークにも色々な種類がある気がする。武勇伝とかあるあるとか。その中でも自分は話す人の「個性」が出ているトークが好きだ。

武勇伝系?

例えば、武勇伝と言うくくりで良いか分からないけれど、ハプニング映像みたいなエピソードトークもあると思っていて、その現象の珍しさが全てで、その人はその現象に立ち会ったから話せる、みたいなパターンがある。

「珍しい国の話」などその人個人というよりは、場所や文化特有の何かの話はそれに近い。

あるある系

学生時代どうだったとか、年を取ったら身体中が痛いとか。これもその人個人というよりは、場所や文化、年齢など特有の何かである。面白いけれど、大抵聞いたことあるよってなっちゃうし、年齢を重ねる程聞いたことある話が増えて新鮮味も薄れる。

個性系

「その人が話すから面白い!」という話は個性系な気がする。上に分類される話だとしても、そうではないただの雑談でも、その人だからこそ面白い話がある。端々にその個性が見え隠れするとそれが面白い。

その人の個性を自分が何となく分かった気になっていって、想像されるその人のイメージと別の話がリンクした時にも楽しいし、ギャップがある話でもそれはそれで楽しい!みたいなことが起きる。

あるあるなどと同じで、自分が年齢を重ねる程聞いたことある個性は増えて新しい面白い個性に出会える確率は減ってしまうのだけれど。。

個性が強い人とそうじゃない人の違い

次に個性の強さについて。例えばアイドルグループにも個性の強い人とそうじゃない人がいる。自分が好きになりやすいのはどういう人だろうと思った時に「ぼっち」っぽい人かも!と思ったことがある。根暗でボッチでオタクで、、みたいな。

他人との接点の少なさ

そう考えた理由の一つは「他人との接点の少なさ」。より多くの人と接すると、どうしても個性は削られてしまうケースが多い。人に合わせたり、逆に人の逆を行ったり、そういうことで個性は削られる。

ある人にとっての”普通”が、実は世間一般では普通じゃなかった場合、ある人にとっての”普通”は世間一般から見たら個性になる。この個性がそのまま個性であり続けられるパターンの1つは、世間に見つからないことである。そのため、他人との接点の少なさは個性を残す可能性が高い。

また、ネットなどである程度自分とは違う人がいると理解しているとしても、それを誰にも何も言われずに過ごしてきた場合より、それを誰かに「それ変わってるね!」と一言指摘されてしまう場合の方が個性が消えてしまう可能性が高い。笑われたり注目されたりして個性が削られていく。

(そういう意味で、個性の面白さは面白がることで削られる、という難しさもある。面白がられることを喜んで盛ってしまうケースなども、実質的には削られてしまっている。)

オタク感

もう一つの理由は「オタク感」。他人がどう思ってるとか関係なしに、自分がただ好きな事を考えたり実行したりした時間が多い場合、その専門家やそれに近い何かになっていて、そこに自分だけの想いや経験や熱が籠って積もって個性になっている気がする。個性が個性として磨かれ積みあがっている感じ?そういうのは面白い。

これは元々の性格や環境など、色々な要因はあると思うが、そういう自分を変えない、変えられないタイプの人は個性が残りやすい。オタクという言葉で表現するのが合っているのか微妙だけれども。

年齢と個性

また、年齢が上がると個性は減る気がしている。その理由は主に人と接する機会が増えるからだとは思う。

それ以外の面でも年齢による部分があると思うのは、体力が減るからな気がしている。

年齢によって減る体力

人が何かをする時に必要なものは 3つあると考えていて、「時間」「金」「体力」の 3つだ。若い時には時間と体力はあるけれど金が無いので、金は使わないけれど時間と体力を使いまくって何かをしている。働き始めてすぐは金は増えるが時間が減って出来ることが減ったりする。そのうち、金も時間も余裕あるかもと思っても、体力がなくなって大したことは出来なくなる。みたいな。体力というか労力というかやる気というか。

同じ個性でも体力があってエネルギーがあるとその分個性が光り、強く出てくる。体力がある方が想いや熱がトークに乗って個性が出やすい。

個人的には、その部分がお笑い芸人のエピソードトークには出せない強さで、アイドルなどの若い人にだけ出せる強さや面白さかも!と考えている。若さゆえのパワーと個性。

また、お笑い芸人の方も、きっとめっちゃ面白いピークの時期はどこかにあって、そこから徐々に大人になって少しずつ落ち着いて、それでも面白いけれど昔の方がやっぱ面白かったな~、と思ってしまう要因の1つは体力によるパワーの違いというか、熱の違いというか、そういう部分はある気がする。

無知とがむしゃらさ

他の要因の1つとして考えられるのは、年齢と共に「ただ闇雲に仕事頑張る!」だけじゃなくて「モテたい」みたいな別の観点が出てくるというのもある気はする。無知ゆえに若い女性タレントがバラエティ番組で怖いものなしで大爆発するみたいな、若手アーティストがトーク番組でハチャメチャ発言して面白い、みたいな。

年齢を重ねても個性が残っている人はいる

エレファントカシマシの宮本さんは年齢を重ねても個性がまだまだ残っているように見えてとても好き。昔はもっと凄かったんだろうとも思うけれど。生き方によって個性の削れ具合が違う、というのもある気はする。

特に、昔からずっと同じメンバーのバンドで活動している人などは、割と個性が残りやすいのかもしれない、と勝手に思っている。

考えたキッカケ

昔、アイドルだけでレギュラーの3,4人で話している番組が好きで観てて、その面白くて大好きだった人すら年齢が上がると徐々に大人しくなっていった印象で、「なんであんなにハチャメチャで面白かったのに!?」と思ったのが色々考えたキッカケの1つではある。

また、「俺は本当にアイドルグループのトークが好きなんだろうか。可愛いから好きなだけなんだろうか。」みたいなことも考えたことがある。お笑いもアイドルのトークも好きだったので。

「お笑いのトークスキル」を考えた時に、お笑い芸人のトーク上手い人の方が上に決まっていて、年齢も上がれば経験も多くて話のネタも多くて、その中で選ばれたエピソードトークがあるのに、若くてトークスキルもないアイドルのトークが楽しいと思うのはなんでだろう?みたいな。

おわり

昔色々考えたことを整理して書いておこう!と思ったのでどうにかまとまったので満足です。なんかもうちょっと分かりやすく出来る気はするけれど。またそのうち整理すればいいか!

少し補足

ハードルの高さの違い、も考えたがそれはどちらも毎週トーク番組があるケースで数回目であれば変わらないな~と思ったので無し。「このアイドルの人は面白い!今週も番組楽しみだ!」と思って見て面白いんだから、ハードルの違いではないはず、という見解です。

個人とグループと組織での個性の話

終わりの後に関連するけれどちょっと違う話だな~ってことを少しだけ書く。

前に星野源さんのラジオで、すしらーめんりくさんが出演してた時、すしらーめんりくさんがyoutubeの動画の編集を自分で全部してて、他の人には任せない理由として「自分の基準と絶対にズレはあるから」と話をしてた。凄い良い話だな~と思ったし、そういう方が個性は保たれやすいよな~と改めて思った。

例えば、俺が好きな音楽は関わっている人が少ない気がしている。バンドでも、1人のワンマンフロントマンみたいな人が全部曲も歌詞も作ってる、みたいな。インディーズレコードで、まだバンドメンバーしか関係者がいなくて、本当に1人の人の世界観で音楽が出来てる、みたいな。それが、メジャーデビューして編曲とかプロデューサーとかタイアップとか増えてきて、個性が削られていく。

お笑いも、その人の持論全開みたいなのが好き。空前メテオさんもそれ。ランジャタイさんとかも。詳しくは知らないけれど、お笑いも人によっては作家さんがだいぶ入ってたり、その人数の多い少ないがある。多いと、面白いネタが1つあっても、別のネタは微妙な気がしたりする。

当たり前だけど、そういうのあるよねw

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