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Plus-Tech Squeeze Box さんを好きと言っても全然伝わらない

「どんな曲聴いてるの?」

たまにあるこんな質問。大抵は有名なアーティストの話をして適当に乗り越えるのだが、それだと微妙かなと思った時とかに名前を出すアーティストさんがいる。
それが、Plus-Tech Squeeze Box (以下、PSB)さんだ。

しかし、そういう時は大抵次のようになる。

「ぷらすてぃっくすくいーずぼっくすさんとか」
「・・・へぇ~!(おそらく聞き取れてもいない)」

まあ、過去に 3回くらいしか言ったことないが。

そんな感じで中々伝わらず、話すことも少ない PSB さんの話を今日はしてみる。

日本人アーティスト

Plus-Tech Squeeze Box という名前を見ると日本っぽくないし、知らない人からしたら「洋楽かな?」と思うかもしれないのだが、日本人による日本のユニット名である。

Wikipedia のジャンルに「フューチャーポップ」「ネオ渋谷系」と書いてあるが、まさにそんな感じ。アルバムは 2枚しか発表されておらず、2000年とか2006年なので知らない人も多いかもしれない。

テレビやラジオで良く聞く

自分が知ったキッカケは「ひみつの嵐ちゃん!」という地上波のバラエティー番組である。その番組のオープニング曲が気になって調べてみたところ、PSB さんの starship.6 という楽曲だった。

PSB さんを知って、曲を全部聴いてみた後にテレビやラジオで良く使われてるな~と思った。他にも色々な番組で使われている印象だ。

最近、ポッドキャストで「沈黙の金曜日」というアルコ&ピースさんと女性アシスタンス(今は乃木坂の弓木さん)さんがやっている番組を聴いたりすることもあるのだが、その中でもよく使われている。
調べてみたら、下記でまとめられていたが他の番組でも多数使われている様子。業界にもファンが多いのかもしれないし、ジングルなどに向いているということかもしれない。

上の記事ではストリーミングで聴けないと書いてあったが、2020年7月頃から解禁されて apple music などで普通に聞けるので、興味あれば是非!

音ゲーとかにじさんじさんとか

その他には、音ゲーのポップンミュージックやチュウニズムにも楽曲提供をしているので、それをきっかけに知った人も多そうな印象。

最近では Abema TV「にじさんじのくじじゅうじ – Season2」の主題歌に南波志帆さんの「魅惑の巴里サーカス急行!」が使われているが、ハヤシベトモノリさん作詞作曲で、PSB っぽい可愛くて盛沢山で贅沢な音なので、それキッカケで知る人もいるかもしれない。

楽曲について

2008年頃には自分が Perfume さんをキッカケにテクノっぽい何かが好きだった頃でもあり、PSB さんはめちゃくちゃ気に入って結構聴いた。Perfume さんや CAPSULE さんも好きだが、それとはまた少し違う、テクノとは違う感じの雰囲気。

『ネオ渋谷系』というジャンルが分かりやすいかもしれないが、ネオ渋谷系を知っている人は全員 PSB さんを知っているんじゃないか、っていう気もするので、説明が難しい。。しかもネオ渋谷系としても PSB さんはやはり少し群を抜いて特徴的な気がする。

分かりやすい特徴は『音のパーツが多いこと』な気がする。色々なものが詰め込まれている。『おもちゃ箱をひっくり返したような』と表現されることがあるのだが、まさにそんな感じ。
下記のインタビューを見ると、例えば1枚のアルバムに音の素材が4,500個とか。

——サンプリングソース、音の素材の数がめちゃくちゃ多かったっていうのが話題になってましたけど。4500?
4500ですね。ほんとは細かいこと言うと、もっと使ってるんだけど。
——その多さって……度合いが分からないんですけど。
サンプリングを多用する人で、普通は1枚のアルバムで100から200くらいじゃないかな。
——じゃあ4500というのは、どうかしてる?
どうかしてますね。たぶん世界一だと思う。まあちっともいばれる話じゃないけど。

https://web.archive.org/web/20130301130042/http://hibi.her.jp/psb/cartoom.html

音がてんこ盛りで要素が盛り沢山すぎて、でもちゃんと仕上がっていて楽しくて可愛くて良い、っていうのが凄いなと。特徴爆発してて大好きだなと。

最近の活動は?

解散してはいないようなのですが、新しい楽曲が発表されることは全然ない。ハヤシベトモノリさんは現在も色々な楽曲に関わっているようです。twitter や PSB さんの公式HP に色々と情報は載っている。

基本的には楽曲提供とかリミックスなので、雰囲気は十分に感じることが出来るのだけれど、PSB 名義の曲に比べるとやはり特徴は少し減っている気がしていて、アーティストさんの特徴が当然残るわけだし、それを立たせる必要がある参加の仕方だと思うので物足りなさはある感じです。

2つしかない過去のアルバムをひたすらに聴くことしか出来ず、たまに飽きてしばらく寝かせてまた聴く、みたいな感じですねw

というか、記事を書いていたら PSB 熱が上がってきたので買っていなかった contemode のアルバムを今 2つぽちった。オムニバスなので、ともに PSB の曲は 1つずつしかないのだが、それでも買う価値はある!!という感じになってポチった。良い買い物だ。
追記:買いましたw良い曲!!

ちなみにcontemode というのは中田ヤスタカさんが企画・プロデュースをしていたレーベルで今はもうない。そのレーベルからコンピレーション・アルバムが2枚出ており、それに PSB さんも参加していたのである。

映像はほとんど残ってない

YouTube に唯一?残っているライブ(海外のテレビ番組でのライブ映像)も貼っておく。良い!!!

他にはほとんど残っていないし、MVに本人たちが出てくることは無いので貴重な映像。ライブとか見れた人は羨ましいな~。

おわりに

という訳で好きなアーティストさんについて書いてみました。
音楽そんなに聴くわけじゃないし、作ったこともない素人なので詳しいことは書けないですが、とりあえず話せただけでも満足です!w

関連する話として、marino さんの『lollipop+』というアルバムも聴いてたな~と思い出す。中田ヤスタカ(capsule)さんと、ハヤシベトモノリ(Plus-Tech SqueezeBox)さんがプロデュースした曲(作詞作曲などなど)が沢山で良いんですよ。

より詳しい方とか、より熱のある方の紹介記事も貼っておきます。


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