暇と退屈の倫理学を読んだ

非常に興味深い本であり、色々な理解が進んだなと思わされるとても好きな本だった。

ちゃんとした感想はそのうちまた書くかも。
ざくっとしたことだけ先に自分用にも書いておく。

まず、結論はやはり難しい。理解するのがではなく、実施するのが。
でも、気持ちは少し楽になった気はする。
結論だけ読んでも意味ないぞこの本は、って結論に書くのもかっこよくて面白くて、それを読んで更に理解が深まった感じも面白い。

あと、その話の中で出てきた「人は何かが分かったとき、自分にとって分かるとはどういうことかを理解する」ってやつもめっちゃ勉強になった。確かにな、確かにな!!ってなったwそういう経験が人によって差があって、その差が理解度の差を生むんだろうな、、、ってめっちゃ思った。思ったし、その後の話で出てくることにも関連するけれど、自分が何が好きかも色々経験しないと分からないって話もこれに通ずるところがあるな、、、って思った。

ただ、付録の増補新板によせて、の結論は個人的には少し納得感が薄い。勘違いしているのかもしれないが。。。なんというか、トラウマなんてなくたって暇は退屈で苦痛だと個人的には思うし、それが所謂トラウマということでなくても記憶があるなら何でもってことなら、それは人間という一般に対してその現象を深掘りして結論出してほしい、みたいな。個人毎の原因を深ぼらないと分からんってのは個人的にはうーんという感じ。自分が記憶を深ぼっても退屈の理由が思い当たらないから、かもしれない。自己理解が低いだけかもしれないし、読み間違えているかもしれない。

あと、『運命』という言葉が一般的に使われるときの曖昧さや変な意図みたいなものが苦手なのだが、付録の結論で使われる運命には何か取っつきやすい論理的な雰囲気を感じられて面白かった。本性が2つあり、それが矛盾している、という言い方より確かに分かりやすくなるかもしれない可能性を感じた。

そんな感じー。おわり

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