ほぼ日の學校を覗いてきた話

友達と遊ぶことも少なく、一人でコンカフェみたいな店ばかり行っていると若い人としか話さない。客として3年6年9年と仮に通ったとして、キャストはどんどん新しい人になって常に若く、自分ばかりが歳を重ねていく。そうすると若い人と若い話ばかりするのだけれど、年上の方々と話したいな~と思ったりする。

小学生の頃から「大人になったらきっと楽しくない生活になるだろう」と勝手に思っていたし、30歳になったらこの世からララバイしても良いなと思っていたし、結局30歳を超えてしまって「1回目の余生が始まったか」と思って最近を過ごしている。

「大人になると誕生日が嬉しくない」とか「大人になると時間が無くなるから若いうちに遊んでおくべきだ」とか「病気と怪我と不調が云々で健康診断がどうのこうの」とか。そんな話はもう聞き飽きるほどには浴びてきたわけで。

そんな世界でも「大人も悪くない」とか「大人は素晴らしい」とか話している人もたまには居て、そんな人の話は参考になると思うのだ。どうにかこの世を生きていくためには。


少し違う話として、仕事をしていくためにも情報は必要で、自分はエンジニアみたいな仕事をしていることもあって”けんすう”さんの情報を参考にさせてもらうことが多々ある。

そんなけんすうさんが『ほぼ日の學校』に出ているということをXで知って、観たいな~と思っていたが有料なので保留にしていた。(今ぐぐったら記事にもなっていて、そっちは無料だった。動画はほぼ日の學校に入らないと観れない)

もう一方、最近非常に興味があるのが佐久間宣行さん。成果物的な意味でも、仕事論的な意味でも。その佐久間さんもほぼ日の學校に出ているということを知って、あーこれは金払ってでも観るぞ!と思ってほぼ日の學校に昨年の年末に入った。

仕事やプライベートや人生や、なんか色々参考にしたいと思っていたのと、人生に飽きていたのも多分ある。昔から「世の中がどうなっているか」みたいなことには興味があったが、昨年末くらいからそういう情報に興味がまた出てきて収集してたってのもある。そんな流れが来てた。最近はまたそれに飽きたりしてほぼ日の學校は観たいの見終えたから一旦辞めちゃったけれども。


そんな経緯でほぼ日の學校の動画をいくつか観て糸井さんがどんな人かを知ったのだが、自分もそんな人生を送りたいな~と思うことがいくつもあったので非常に良かった。それまで、”ほぼ日”や”糸井重里”という単語は何度か見たことがあったけれどちゃんとは知らなかった。何となく憧れたり共感する部分は、他の人がやっていないことをやっている少数派な感じと、そういう少数派な世界が好きで光を当てている感じだ。(全然そんな意図は無いかもしれないし、まだ全然知らないので勘違いかもしれないのだが)

自分がほぼ日の學校で観た授業はこんな感じ。

  • けんすうさん

  • 佐久間宣行さん

  • 秋元康さん

  • 大泉洋さん

  • 壇蜜さん

  • 松尾スズキさん

  • 京極夏彦さん

  • 亀田誠治さん

  • 細野晴臣さん

  • 焼き鳥の話(これだけ人じゃないけど)

色んな人生を少しずつ知って、じゃあ自分はどう生きる?と考える良いキッカケになったな~という感じ。


細野晴臣さんの事もあまりちゃんと知らずに生きてきた。たまたま見てたモヤモヤさまぁ~ず2で細野さんが急に出てきて話してて、なんか凄い人なんだろうな~くらいに思っていた。ほぼ日の學校の動画では人柄が凄く良く分かったし、どんな人なのかも知れて面白かった。糸井さんと細野さんの共通点みたいなものが羨ましい。

にしても、それにしても、自分が観た人達は全員その世界では有名な人ばかりなんだろうとは思うのだけれど、それにしても本当にその仕事に関連する何かが大好きで趣味で、みたいなことなんだろうな~と思わされた。”仕事”という物に対して、「給料のためだけに苦痛だけど週5我慢して働くぞ!」という人が届くはずがないことを感じざるを得ない。

糸井さんが「アマチュアリズム」という言葉で表現していたのだけれど、引用すると例えばこの話。

糸井
このあいだ、
クリエイティブの天才みたいな人と話していて、
言い方は忘れちゃったけど、
最近どんな仕事でも重要なのは
「アマチュアリズム」だって言ってたんです。

けんすう
アマチュアリズム。

糸井
きょうここにけんすうさんが来て、
こうやってしゃべってくれるのも、
ぼくがいましゃべってるのも、
おおもとは「おもしろいから」ですよね。
例えば「それ、いくらなの?」で考えてたら、
ここに来る理由なんかないはずで。
だけど、ここにいるっていうのは、
それって「アマチュアリズム」なんです。
で、そっちのほうが価値があるとも思ってる。

けんすう
あぁー、わかります、はい。

糸井
「ギャランティーは100万円です」っていって、
ここにふたりで座って話しはじめたら、
きっとつまんなくなりますよね。

けんすう
つまんないですね。
というか、ぼくは断ると思います。

糸井
たぶんそうなんですよね。
でも、もうないも同然なんですけど、
一緒にやりませんかっていうとき、
何やるかわかんないけどやろうよっていうのは、
完全にアマチュアですよね。
早起きして野球やってるみたいなもので。

(中略)

糸井
そうやって考えると、
ぼくがこれまで熱心にやるものって、
どうもアマチュアリズムのもの
ばっかりだなと思ったんです。

けんすう
おもしろいですね。

糸井
ぼくらがいままで生きてきて
おもしろかったことって、
ほとんどがそっちだと思うんです。

第4回 ビジネスとアマチュアリズム。

自分も、そういう仕事の仕方がよいな~と思っていた気がする。そういう風に言語化されると正にそうだな~と。

自分は今の仕事は割と好きでやっている部分があって、でも周りにそういう人がいない職場だとこの「アマチュアリズム」みたいなものが無くて、それでもどうにかしようと上や自分が頑張ってルールを作ると、全部つまんなくなっていって。自分は人を採用する立場に居た時にも「給料のために働いている人は採用したくないな~」と思ったし、次職場を移るとしたらそうじゃない、アマチュアリズムがある人や職場を探したい。


さて、長くなってしまったので今日はこんなところまでで。糸井さんと細野さんの別の記事についても書きたいと思っているのでまた今度書く。

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