不安とストレスと幸せを狩猟民族だった頃の人間から考えてみる

人はなぜ、本を読んでる途中はあんなにも熱中して内容もよく覚えているのに、読み終わると途端に全部忘れてしまうのだろうか。そんな気がするのは気のせいだろうか。

忘れる前に、感想を書くぞ!ということで、今読み終わったこれについて書く。

こんなん好きだね~。スマホ脳も面白かった記憶。忘れたけどw

さて、何がどう面白かったかを書く。ネタバレ含む。ネタバレも何も、って感じだけども。


人間はどんな仕組みになってるか

まず、この本は「ストレス」「不安」「感情」が現在科学ではどういう扱いなのか、を説明してくれる。物凄くざっくり言えば、「昔の狩猟民族だった頃の人間として考えると分かりやすい。色んな危険から身を守るために感情があり、不安があり、ストレスがあったのだ。」という話をしている。

最近、他の本などでも「人間は昔、狩猟採集を主にしていた。座ってコンピュータやスマホを使っているのはここ数年だし、脳や体はそんな速度で進化しないから昔のままだよ!」という論調が良くある気がする。そういう物語や、それに沿ったなんか論文的な情報が紹介されている。

その流れで個人的に好きな話があった。それは「人は生きるために生き延びるために作られていて、そうやって生き延びてきた遺伝子や仕組みが入っている訳で、幸せになるための仕組みより命や遺伝子を守るための仕組みが基本的には多い」みたいな話。だから、「ストレスや不安ばかりで幸せから程遠いじゃないか!人間の身体はどうなってんだ!」って言われても、生きてんだから目的は果たしているんだよ、みたいな話だ。ほほぅ、ストーリーとしては分かりやすいね、となったわけです。これは個人的には好きな部分。

孤独は身体に悪い?

2つ目。孤独について。

「昔の人は狩猟採集をしていたし、小さなグループで生活していたのだから、孤独がストレスになるのは当然さ」みたいな話がある。まあそうだろうとは思っていたし、孤独は身体に悪いってたまに聞くからどうなんだろうと思っていた。

そんな中、最初に「まず孤独とは何か。それを整理しよう。端的に言うと孤独とは主観的なもので、あなたが孤独だと感じたら孤独だし、そうじゃなきゃそうじゃないよ」って話をしていた。

あーね!理解しました!!ちょっとだけ嬉しい気持ちです。ってなったw

なんかさ、結婚するしないみたいな話をしたり考える時にも少しだけ気になってたんですよ。孤独は身体に悪いって話が。でもさ、そりゃそうだよね、とはいえ個人差があるよね。そうだよね。結婚した方がストレス多い人もいるだろうし、独りでもストレス少ない人もいるもんね。そうよねそうよね。

結婚とか友達とかは置いといて、居場所?とかなんかまあそういうのがあった方が良いのは俺も分かっているし、そういうのはいい感じに求めて生きたいね。維持したり。

ちょっと話それるけど、結婚って言葉と制度しかないせいで考えるのが難しいけれどさ、例えば友情結婚ってものがあるらしいのさ、言葉としてね。所謂結婚じゃないけど、結婚って”てい”で契約しましょ、みたいな。実際さ、子供は不要って人同士なら複数人でそういう契約とか約束とか、そんなのはありなんだろうね、って気がしている。そのうちそういう言葉とか出てきそう、出てきてくれ、って思う。自分で考えてみるか?w。ルームシェアとか、なんか色々方法はあるじゃん。最近生活風景も変わっているじゃん。一般的な結婚や子供は作らないと考えている人同士の共同生活って今後増えるんだろうなって気がしてて、そういう生活が増えたら、誰かがそれに名前を付けて、多分流行ったりするんだよ。知らんけどさ。俺もそういう生活はありな気もするし、してみたい気がするよ。やってみたら向いてないかもだけどねw

幸せとは?

3つ目。幸せって何だっけ?って話が最後に書いてあった。

そもそも人間は幸せになるために作られていないよ、って話が最初に書いてあって、その観点で幸せってやつを考え直したら多分元々イメージしている”幸せ”とは違うよ、って話が書いてある。

『常に楽しい体験をし続けて、不安もストレスもない状態』みたいなことを『幸せ』と考えちゃダメだよ!それを目指してもそんなものは今の人間にはできないよ!みたいな話。

幸せについて、最近色々な本を読んでいたが、そういう書き方や考え方はしてくれてなかったんだけど、なんか凄く納得感あるな~と思った。

前にね、LIGHTHOUSE っていうオードリー若林さんと星野源さんのトーク番組を観てて、本当に好きなんですよそれが。

これでね、二人ともが悩みの話とかをしているんですが、「きっと何歳になっても悩み続けているんでしょうねw」みたいなことを語ってて。ずっともがいて苦しんで、生きていくんでしょうね、そうやってあなたが生きててくれたら自分も励みになりますよ、みたいなことを語ってたわけですよ。

自分もね、どっちかと言うとそういう人生を選んでしまうなと思っているんですよ。どっちか、というのは「何も考えずに楽で楽しい人生」と「色々考えて苦しいけれど、、、な人生」みたいな選択肢があった時に、後者を選んでしまうな、みたいな。

それをね、『幸せ』って単語を使って表現すると、「幸せじゃない人生」を選んじゃっているような気がして、ずっと違和感があったんですよ。でもそれが俺にとっての幸せのはずじゃ、、みたいな。幸せってなんだ、、みたいな。

この本では、「筆者にとって幸せとは、享楽を求めることでも、不快を減らすことでもない。」と書いてある。これがまず自分にとっては根本を揺るがす新しい考え方だ。どうしても、プラスを増やし、マイナスを減らす、みたいな単純な考えばかりしていたな、、と思わされる。考えが浅すぎたね。

じゃあなんなのか。研究において幸せは「人生の方向性に対する満足感」と定義されたりしているらしい。人生に意義を感じていられるかどうか、と言い換えていた。そして、「その意義は人によって異なる」。なるほど。。

完全にしっくり来ている訳ではないが、ちょっと思考が進みそうな考え方でありがたいね。不安もストレスも感じるとしても、幸せに向かって進むことは出来るわけだし、不安もストレスも、その他の色々を許容しても幸せを目指して進んで行ける、っていうのは言葉の安心感がある気がするね。何にしてもストレスは過多だと良くないので、それはそれとしてね。

おわり

と言う訳でね、個人的に気になったところを自分の言葉でふわっと書き殴りましたけれども。

科学的に何が正しいとかそういう細かい話は置いておいて、自分の人生についていい感じに考え方を更新出来たんじゃないか、っていうのが非常に良かったね。それを忘れたくないね、って思って書き始めたけどいい感じに書き終わって良かった。そのうちまた読み返して思い出さなきゃねw

関係ない話

こういう読書感想文みたいなの、ちゃんと感動したりしたら書き残した方が良いな~って思う。読んだ直後は感動して、人生変えるぞ!って思っても寝て起きたら全部忘れていつもの俺になってんだもんね。MAPAさんの曲にもあったけど、結局手グセで元どおりだからね。人間は惰性と手グセと習慣で生きているからね。

この前はさ、これとか読んだのよ。

だいぶ前に話題になってた気がして、気にはなってたけど読んでなくて。読んでみたら面白!!と思って。まあ人生を変える云々じゃないんだけど。

お金とは何か、経済は何のために生まれて、どういう風に機能しているのか、格差はなんでなくならないのか、お金は人間社会から独立して完全なものとして存在し得るのか、人間は地球を壊すのか、地球とコンピュータと理想を考えたら人間にとって理想って結局なんだっけ?、みたいな。今、目次見て書いたけど。

なんか面白くてざくざく読み進めてたんだけど、読み終わってしばらく経った今、ほとんど忘れた。気になる場所だけ目次から飛んでちょこっと読み返そうかね。

はい、関係ない話終わり!!

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