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一蘭の集中カウンターの向こう側と武道の向こう側

先日、新潟から東京までわざわざ出掛けて居合で有名な町井勲先生の指導を受けに行ってきた。先生は関西在住の方なので東京での指導は月1回、それに合わせて東京へさすがに関西までは行かれへん。

木刀を使った稽古がほとんどで竹刀ならよく握っていたが、木刀で何かするなんて初めてのことで上手く振れないし刃筋を立てられない…帰ってきてすぐにAmazon先生の出番、稽古で貸していただいた物と同じ白樫の木刀を注文した。木刀を真っ直ぐ上げて下げることがこんなに難しいとはおもわなかったぞおじさんは!物を使うことによって中心軸がわかりやすいし、右肩が極端に前に出ることを抑えることも注意しやすい。素振りはシンプルで良い稽古、バーベルの上げ下げとは全く違うのでもっと早く取り入れるべきだったと後悔している元剣道少年。

立ち技の基本が剣術と感じてタックルでもなく柔道の投げでもなく、パンチやキックでもなくて剣術をしなければいけない衝動に駆られている。剣の使い方が身体の使い方、剣を取られたり落としたり斬れなくなって剣を持たずとも剣を持ってる感じで動くのが本当の立ち技、合気や空手が多分そうなんじゃないかと想像する。実際、町井先生の体術というか居合柔術が凄かった!袈裟斬りの要領での投げ?というか崩しが強烈で一瞬で板の上に転がったし刃牙でも描写されてる握手しての崩しでも一瞬で崩れた。すべて剣術の動きの応用らしくてちょっと理解できないのでとりあえず木刀を振ることにした。

柔術の練習に来ていただいている空手家の師匠がこれらを出来ると聞いて震えた。武術の達人達は同じ身体の使い方をするのだと確信、武道の向こう側をまだ見れてない私はまだまだひよっこだ。一蘭の集中カウンターの向こう側を見てみたいし、武道の向こう側の武術の世界を見てみたい。そのために今日も必死に木刀の素振りをするおじさんを応援してほしいものだ。こんなことをアジア選手権の会場の千葉ポートアリーナで書いている。



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