なぜ今、夜間の試合をやらないことに決めたのか、という話
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なぜ今、夜間の試合をやらないことに決めたのか、という話

JBFA 日本ブラインドサッカー協会

2021年5月7日、日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は、「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」(Santen ブラサカグランプリ 2021)の試合スケジュールを発表しました。

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試合開始時間は10時30分と13時00分キックオフの1日2試合です。平時であれば19時00分キックオフや19時30分キックオフといった夜間に試合をすることが多いです。夜間に試合を予定することで、多くの人が見やすい時間に試合をすることにつながります。
今大会でも当初は、13時00分、19時15分キックオフの1日2試合を予定していました。15時00分〜19時00分は会場上空が航空機の航路になるため試合実施不可です。

夜間の試合の可否を検討し始めたのは、4月12日に東京都の一部地域にまん延防止等重点措置が発令されてからです。まん延防止等重点措置が発令され、20時以降の外出の自粛要請や公共施設の利用制限があるなか、5月末の大会で夜間の試合ができるかという検討でした。結論としては5月1日に「夜間の試合を実施せず、日中のみ試合を開催する」となり、その後関係者との調整を経て、5月7日に発表しました。

この結論に至る過程では3つのポイントがありました。

①大会開催期間中にまん延防止等重点措置や緊急事態宣言が発令されているか
結論を出す5月1日は緊急事態宣言が発令されていましたが、まだ緊急事態宣言が延長されるかという報道はされていない時期でした。ただ、感染者数の推移からも鑑み、宣言が延長される可能性が高いのではないかと推測していました。この延長の期間については「2週間の延長」「5月末までの延長」「1か月間の延長」と言ったように様々な延長期間を想定しました。

②大会開催準備への影響
5月1日は大会開催約1か月前のタイミングでした。これまでの大会運営の経験からすると大会開催1.5か月前にはキックオフ時間が確定し、中継等の調整を開始しています。夜間の試合をしたい気持ちもありギリギリまで結論を出すのを粘ろうとしていました。中継の手配、バスや食事などのロジスティクスの手配など、運営の調整を考えるとこのタイミングデッドラインとなりました。

③仮に大会期間中に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されていなくても夜間の試合を実施してもいいのか
5月1日時点では緊急事態宣言の延長についての報道もされていなく、大会期間中に緊急事態宣言等が発令されていないことも考えられました。ただ、緊急事態宣言等が発令されていないからといって夜間帯の試合を実施していいのか、と検討しました。夜間帯に試合をすることは20時以降に人の流れを作ることでもあります。20時以降に人の流れを作ることは緊急事態宣言の発令に関わらず可能であれば避けたほうがいいのではないかと考えました。 

見えない闘いは、ここにもある。 
果たして、開催すべきだろうか。  
果たして、世界は待ち望んでいるだろうか。 
世界が「見えない」闘いにある今、私たちにできることはあるのだろうか。  答えが見えない中で私たちができることを。 
社会と、皆さんとともに実現できるやり方で。 
それこそが、私たちにとっての闘いなのだから。 

「社会と、皆さんとともに実現できるやり方で。」を考えた時に、夜間に試合を実施し多くの人に見てもらいたいという僕らの気持ちだけではなく、社会の皆さんから見た時にどう感じるかを考え、緊急事態宣言の発令の有無に関わらず夜間の試合を実施しない、と決めました。


文責
松崎英吾(NPO法人日本ブラインドサッカー協会 専務理事兼事務局長)
宮島大輔( Santen ブラサカグランプリ 2021 運営委員長)

JBFA 日本ブラインドサッカー協会
国内のブラインドサッカー、ロービジョンフットサルを統括する日本ブラインドサッカー協会の公式アカウント。「ブラインドサッカーを通じて 視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」をビジョンに掲げて活動しています|https://www.b-soccer.jp/