『世界にひとつだけの草。』


自然界にある植物の全てが

美しい花であるとは限らず

そうである必要もない

あなたは名も無きただの草

大地に根を張り

開くこともなく

実を結ぶこともなく

ただ、天に向かって伸びる

その緑は地球を彩り

雨風から花を守り

虫や動物の寝床となり

やがては土に還っていく

愛でられることもなく

惜しまれることもなく

語り継がれることもない

青き星の巡礼者よ

あなたは名も無きただの草

咲かせるものなど何もなくとも。

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