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ジョージア旅行ー孤高の教会と手つかずの自然、カズベキ

 ジョージアでどこに行こう?
 ガイドブックを眺めているうちに「絶対行きたい!」と思ったのが、カズベキ(ロシア名。現地ではステパンツミンダ)。
 帝政ロシアがコーカサス山脈に切り開いた軍用道路をひた走るとたどり着く、カズベキ山(5047メートル)。カズベキ山を望む2170メートルの山の頂上には「天国に一番近い教会」、ツミンダ・サメバ教会(ゲルゲティ三位一体教会とも)があるという。
 荒涼とした大地、人がほとんど足を踏み入れない場所、そういうの、見たかった!
※2024年8月時点の情報。末尾にアクセス情報があります

午前10時出発。マルシュルートカで軍用道路をぶっ飛ばす。時速100キロは出てる。景色は素晴らしかった、なのに寝てしまった
カズベキ村のバス停
カズベキ村のビジターセンター。めっちゃ聞き取りやすい英語を話す女性が受付にいて最高だった。翌日のトレッキングツアーを申し込んだ
教会は17時に閉まるというのに、宿に行ったりしてたら16時を過ぎていた。なのでタクシーでツミンダ・サメバ教会に行くことに。往復と見学待機で50ラリ
手前の駐車場で最初に降ろされた。瞬間、息をのんだ。孤高。敢然としたたたずまい。こうした厳しい自然の中に教会を打ち建てた人々の信仰の強さに心を打たれる
14世紀建造だそう。日本で言うと鎌倉時代末期。内部は撮影不可と聞いていたが、掃除をしていた男性はなぜかオッケーしてくれた。だけど怖いので載せません。冷たい岩の壁にわずかな光が染み込み、厳かだった。
ぽつんと望遠鏡
夜。宿から。ライトアップされた教会が狼煙のように浮かんでる
朝焼け。8月初めのこの日は午前6時少し前に日が昇った。カズベキ山を赤く染める。雲が途切れることはなかなかない。それでも素晴らしかった

 午前10時にトビリシ出発、12:45、カズベキ村到着。
 バス停裏手のビジターセンターを訪れ、翌日のジュタ・バレーへのトレッキングツアー(ツアーといっても、登山口までのタクシー送迎)を申し込む。
 バス停から東に進むと、銅像を中心にタクシーやレストランが集まる広場が現れる。昼食。宿に向かって荷物を置き、広場に戻ってきたら既に16時。
 三位一体教会にはできれば徒歩で登りたいなあと思っていたが、1時間かかるはずなので、教会の閉鎖時間=17時には間に合わなさそう。道に迷うのも怖い。
 というわけで、「チャーチ?」と声をかけてきたおじさんのタクシーに乗り込み、山頂へ。料金は、当初往復で60ラリと言われたけど、帰りは景色を見ながら徒歩でもいいかと思って片道40ラリで交渉成立。だが、タクシーでの往路で道がかなり険しいのに気づき、やっぱり往復でお願いすることに。50ラリで落ち着いた。おそらく相場はそれくらいで、60ラリは「言ってみた」程度。相場の金額ですぐに折れてくれるところが信用できるジョージアの人々。
 おじさんは教会が視界に入るとさっと十字を切っていた。信仰が根付いている。
 教会は本当に行ってよかった。風景を見て息をのんだのはいつぶりだろう。これまでヨーロッパを中心に15カ国ほど行っているけど、ハンガリーで見た夕暮れと首位争い。たぶん徒歩で行ったほうが感動が増します。道に迷うのが怖いけど(特に道案内の標識はないそうだ)

【アクセス情報】
 メトロのレッドライン、Didube駅のバスターミナルから出発するマルシュルートカに乗って向かう。
 Didube駅についてはこちらの記事から。

 本来なら、軍用道路の途中にあるアナヌリ要塞教会やロシア・ジョージア友好記念碑に立ち寄るマルシュルートカに乗りたかったのだが、なぜかその日は「帰りならどこでも寄るけど行きは無理」というようなことを言われ、直行のマルシュルートカに乗ることに。15ラリ(約825円)。出発前に料金を回収されます、現金支払い。
 満席になったら出発、と言われているが、ある程度の時刻表はあるもよう。

Didube駅バスターミナルのカズベキ行きマルシュルートカの発車時刻

 帰りの時刻表はこちら。

カズベキ村のバス停

 夏期のトビリシ行き最終便は18時、と聞いていたが、インフォメーションの女性から「満席になってしまうから早めの時間の便で帰ったほうがいい」とアドバイス受ける。かつ、後日聞いたが、気分次第で16時が最終便になることもあるようだ。
 ぎりぎりまで遊ぼうと思っているともう1泊するかヒッチハイクに挑戦することになりそう。ご注意を。

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