見出し画像

北関東大会開幕

想像以上にご無沙汰してしまいました。

日立市長杯からはあっという間に約2ヶ月が経過し、社会人野球の最もメジャーな大会「都市対抗野球大会」の本戦への切符をかけた熱戦が各地で行われ、もう既に本戦に出場できる32チームの内10チームが決まり、いよいよ夏が始まると感じてくる時期になってしまいました。


都市対抗野球大会とは、名前の通り“都市を代表して戦う大会“です。

今回は日立市や茨城県の名を背負って
全国(本戦)を目指す大会、
第95回都市対抗野球北関東大会について私の視点で書いていこうと思います。

これは日立市や茨城県、北関東地区に限りませんが、自分たちが生まれ住んだりと関わりのある都市が出場するからには、
その都市に関わりのある方にもっと知っていただけたら素敵だなと思ったりもするんですよね。
完全なエゴですね。笑

とはいえ、私は生まれた街に社会人野球チームがありながら、都市対抗野球大会を知らない人間でした。
ですので、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。


まず都市対抗野球大会って?


予選の前に本戦の説明をちらっと。

都市対抗野球大会とは社会人野球チームが活動拠点としている各都市を代表して戦う大会です。
社会人野球の中ではお祭り的な一大イベントで、ファンはもちろん、
社員さんや会社の関係者・取引先、さらには地域の方々も東京ドームに集まり、
外野から二階席までも埋まる賑わいを見せる華やかな大会です。


去年の明治安田生命さんの初戦。
外野いっぱいまで社員の皆さんが駆けつけていらっしゃいました。


以前、日立市長杯に関するnoteでも書きましたが、社会人野球の熱気は「大人の甲子園」とも評されるほど。

各都市・各企業の名を背負い、
全試合トーナメント制の一回負けたら終わりの戦いが繰り広げられます。

また都市対抗といえば、チームの代名詞になるほどの、各チーム個性溢れる応援も魅力の一つ。
スタンドにはステージが組まれ、ブラスバンドが入り、チーム一色に染まった応援席には圧倒されます。


そんな華やかで賑わいを見せる都市対抗野球大会。
毎年各地では多くのチームがその本戦を目指し、本戦並みまたは、本戦以上とも感じることもある熾烈な予選に挑みます。

その中でも今回は、日立市や茨城県のチームが入っている北関東大会について。


北関東大会とは


北関東大会とは、先程お伝えした都市対抗野球大会の二次予選の大会です。

二次予選は日本全国を12地区に分けて行います。その中の一つが北関東地区。
北関東地区には、茨城県、栃木県、群馬県の三県が入っており、
北関東大会に出場できるのは茨城県から4チーム、栃木県から2チーム、群馬県から2チーム、計8チームです。

各地区で都市対抗野球大会(本戦)への出場枠の数は異なり、北関東地区は2枠です。
全国の舞台へ進めるのは、三県から集まった8チームの内2チームということです。

この2枠を懸けた戦いが行われるのが北関東大会です。



ちなみに、この北関東大会に出る前にも各県で予選が行われていますが(一次予選)、今回はボリュームが出過ぎてしまいそうなので、割愛させていただきますね。
ちなみにこの一次予選も個人的には好きです。



今年の出場チーム

大会の内容はおおよそ分かっていただけたと思うので、
続いては出場する都市とチームをご紹介します。

と言っても、私は「注目選手は〇〇選手!!」などとは言える知識はないので、そういった点は期待しないでください。。笑


茨城県

・第一代表 日立市代表 日立製作所

創部100年を超える歴史が長いチームです。
今季より首脳陣が一新し、日立一高出身の林監督が指揮を取ります。
地元から監督さんが出るのは嬉しいし身近に感じられ、より一層応援したくなる方もいらっしゃるはず。
今季の東北大会では決勝トーナメントに進み、茨城県大会では日本製鉄鹿島との決勝の12回延長戦を制し、第一代表で北関東大会に進みます。

・第二代表 鹿嶋市代表 日本製鉄鹿島

こちらも茨城といえばの社会人野球チーム。
旧・住友金属鹿島と言うと、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
鹿島は取手二高出身の中島さんが監督をされています。
今季は日立市長杯では三打席連続ツーランなど、インパクトのある試合を経て
2年連続の優勝へと輝き、既にこの秋の日本選手権への出場を決めています。

・第三代表 水戸市代表 茨城日産

今回の茨城県勢の中では一番若く、創部4年目のチームです。
昨年の日本選手権関東代表決定戦の2回戦では、JR東日本を3-1で下したことが印象に残っています。
まだ二大会共に本戦出場はありませんが、創部してからは毎年北関東大会へと進んでいます。
また余談ではありますが、今年は日産自動車九州野球部が活動を再開したり、
来年には茨城日産の現監督・渡邉監督の出身でもある日産自動車野球部が復活するなど、全国的に日産が盛り上がっていっていると感じています。

・第四代表 水戸市代表 茨城トヨペット

茨城トヨペットは今季の足利市長杯で初優勝に輝きました。
去年の北関東大会では初戦のSUBARU戦を制すなど、勢いを感じます。
また北関東大会直前の試合、昨年の都市対抗野球大会優勝者のトヨタ自動車と行ったモビリティマッチでは0-0の引き分けで終わりました。
そして一番のアピールポイントはなんといっても、選手全員がセールスコンサルタントだということ。
皆さん実際に店頭に立たれて車を販売されながら、初優勝を果たし野球部の成績も上げていく二刀流です。

栃木県

・第一代表 小山市栃木市代表 エイジェック

創部7年目の比較的新しいチームです。
昨年の日本選手権に初出場を果たし、今年は選手の数もより一層増え、ほぼ同じ期間に出場したベーブルース杯と新潟大会では2チームに分け出場するなど、社会人野球では珍しい多くの選手を抱えているチームです。
昨年は都市対抗出場は無かったものの、SUBARUへの補強で1年目の投手が選ばれたことが印象的でした。

・第二代表 足利市代表 全足利クラブ

こちらは来年創部70年を迎えようとしてる歴史あるクラブチームです。
クラブ選手権では今までに39回出場し、11回の優勝を経験しているクラブチームの強豪です。
都市対抗野球大会には2回、日本選手権には1回出場しています。
個人的な話になってしまうのですが、最近はクラブチームにも興味があり、今とても見に行きたいチームの一つです!

群馬県

・第一代表 太田市代表 SUBARU

創部71年目の強豪チームの一つです。
昨年は5年ぶりに都市対抗野球大会への出場を果たし、二回戦まで勝ち進みました。
また昨年の予選では初戦敗退したものの、敗者復活トーナメントの初戦から勝ち上がり、日立製作所との第二代表決定戦では11回の延長戦を見事に制し、都市対抗出場を掴み取りました。

・第二代表 太田球友硬式野球倶楽部

元々は地元のクラブチームだったそうですが、今では元SUBARUの選手も多く在籍しており、そういった点でご存知の方も多いのではないでしょうか。
選手層は10代〜50代までと幅広く、興味深いです。


以上の8チームが出揃い、東京ドームへの切符を争います。

詳細はこちらをご覧ください↓



最後に


どの競技でも言えることかも知れませんが、
都市対抗の予選って本当に何があるか、最後の最後までわからないんですよね。
去年準優勝に輝いたチームが二大会を逃したり、
常連といわれる企業チームがクラブチームに負けて予選敗退となったり。

都市対抗野球大会の華やかさの裏には、
なかなかシビアなものもあるなと感じます。
一概に言葉にするのも難しいのですが、会社と地域というとても大きなものを背負っての負けたら終わりの試合。
グラウンドで泣き崩れている姿も、涙を堪えている姿も見ました。
社会人野球の大きな大会で二大会の片方、日本選手権ともまた違う空気感を感じます。

この独特の緊張感が漂う二次予選は、見ている方もなんだか思わず力が入ってしまうような、でもそれを含め、とても面白い魅力溢れる大会です。

都市対抗野球大会(本戦)もとても面白いですが、また違った魅力を感じることが出来るのが二次予選ですので、機会があればぜひ足を運んでみてください!


北関東ではないですが、私がわかる範囲の各地区の代表決定戦のYouTubeライブです⚾️



今年も全国の予選を見ていると、予想外の予選敗退や勝ち進みがあり、実際に球場へ行っていなくても手に汗を握る試合が多くありますね。

応援しているチームももちろんありますが、各チームがベストを出せて、多くの熱戦を見れることが楽しみです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?