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潜在性甲状腺機能低下症と判断されまして/不妊治療#3


不妊専門のクリニックでの血液検査で、甲状腺ホルモンの値が引っかかってしまったため、クリニックで紹介を受けた甲状腺専門の病院に行くことにした。
そちらの病院で不妊治療再開OKが出るまでは不妊治療はお休み、OKが出たらまたクリニックへ来てくださいね、とのことだった。

甲状腺専門の病院は土曜日は予約がいっぱいで、土曜日を狙っていくとすると1か月以上先になってしまうことが分かった。
土曜日の空きを待つということはそれだけ不妊治療再開が遅くなってしまうということであり、平日の診察を決める。
仕事を早退して病院へ。

血液検査とエコー検査をする。

こちらの病院、採決後1時間半ほど待てば検査結果を元に診察してくれるということで、初診だったけれども3時間くらいで検査から診察までしてもらえた。
(このシステムはかなり有難かった。)


検査結果

触診:問題なし
エコー検査:問題なし
血液検査:TSH値が5.8(基準値は0.2-4.5)

TSH、FT4、FT3、TRAb、TgAb、TPOAbと6つの項目を検査してもらったけれど、TSH値のみが基準より高く、他の5項目については基準範囲内であった。
(ちなみに不妊治療クリニックで初回検査をしたときはTSH値は6.8近くだった)

以上の検査結果を踏まえて診断されたのは、「潜在性甲状腺機能低下症」。

私のこの「甲状腺ホルモンを増減させるように作用はしているけれど、少しだけ正常に機能してない」状況をお医者さんは100m走に例えてくれた。
(それぞれのホルモンがどのように作用しあうのか医学的に教えても頂いたのだけど忘れてしまった・・・)
「オリンピック選手は100mを9秒台で走れるけれど、みんながそんなに速くは走れない。そしてあなたは20秒くらいかかっちゃうだけで、走れないということではない。走れるけど遅いだけ」だそうで。
なんとなく理解したような(笑)

普通の生活をしている分には問題はないかもしれないけれど、妊娠を希望するのであれば薬でTSH値が2.5以下になるようにコントロールをした方がいい。
ちゃんと正常値になるまでは避妊をすること。
なぜなら、妊娠できたとしても流産の可能性が高く、それは精神的にも肉体的にも負担がとてもかかるから。
とのことだった。


「結果的に子供を諦めるときはどうすればいいですか?」
そうなっては欲しくないけど、今後の(おそらく)長い人生について、この病気との付き合い方を知りたかった。
先生曰く、甲状腺機能低下になると眠気がひどくなったり、体がしんどくなったりすることもあるから、たとえ妊娠を希望しなくても薬を飲むことによってもしかしたら日々の生活がちょっと元気になったりすることもある。だからその時はまた考えましょう、と言ってくれた。

まずは1か月間、甲状腺ホルモンを補う薬(チラージン)を服用して、1か月後にまた採血をする。
その結果で今後の方針を決める。

初診であったが、本当に患者さん一人一人に向き合ってくれるいい先生だと思った。

TSH値が改善される


処方されたチラージンを毎日欠かさず飲み続け、1か月後に再度検査をした。
今回はエコー検査はなく、また血液検査もTSH、FT4、FT3、3つの値のみ。

結果はTSH値1.5で無事、改善された。
良かった。

今後は2か月に1回くらいのペースで検査をして、もし妊娠が判明したらちょっと早めに来てくださいね、と言われた。

先生から不妊治療クリニックへの「不妊治療再開OK」の書類をもらい、次は不妊治療の再開である。


一か月の休み

初診でTSHの値が高く、妊活一時お休みと言われたとき、やっぱり落ち込んだ。しょうがないことではあるけれど、1か月間を無駄に過ごさなくてはならない。
・・・・確かに最初はそう思ったものの、結果、この1か月は非常にポジティブな1か月だった。

元々生理不順があり、基礎体温を測っていても結構グラフががたがたしていて、朝起きるたびに憂鬱な気分になることもあった。
排卵日に合わせてタイミングを取るのもちょっとしんどかった。
何かの予定を立てようとしても「もしかしたら・・・」と考えて、なかなか予定を立てづらかった。(そして生理が始まると落ち込む。)

けれどこの1か月はそんな様々なことから解放されることができた。
友人と思いっきり遊んだり、夫と旅行に行ったり、妊活のことを考えなくても良い日々は心が穏やかだった。


これから先、どれくらい不妊治療が続くかは分からない。
だけどできるだけリラックス、リフレッシュして、日々を過ごしていきたい。(難しいのは分かっているけど・・・ね。)


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