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大学とは何か

大学に入学して2ヶ月弱経ちました。髪の色を変え、サークルに入り、一人暮らしを始め、いわゆる大学生らしい大学生活を送っております。しかしながら主に授業内容について少し思っていた大学生活と違っていた部分があります。

小学校、中学校の義務教育そして個人的にはほぼ義務教育にカウントしても良いんじゃないかと思う高等学校においての学校生活は筆者にとってはほとんど苦行以外の何物でもありませんでした。数学の公式の成り立ちを教師に尋ねれば「受験まで時間がないのだから使い方を覚えろ」といわれ、そのわりには儀式や文化祭などは引くほど綿密に準備をするからめちゃめちゃ時間を食うという…本当にここは学問を修める場所なのかと心配になりました。これは学校の質の問題もあるかもしれませんが、自分のやり方で勉強をしない生徒を許さない英語教師が居たり、軍隊のような授業内容を強いる体育教師が居たりと、とにかく大学以前の学校生活には良い思い出がありません。幸いな事に友人には恵まれたので絶望することはありませんでしたが、それでも早くこの生活から抜け出したいという気持ちは常にありました。そしてようやく今年の4月に高校を卒業し、大学では学部という制限があるとはいえ自分が勉強したいことを勉強できるのだとワクワクしながら入学したわけです。しかしながら、実際に2ヶ月ほど授業を受けてみると、確かに内容の難易度は上がっているものの、勉強する内容はパソコンの使い方、最終的に資格を取るために必要な知識が主でした。受験前夢見ていた自由な勉強は一般教養と名付けられた気持ちばかりの他分野の授業のみです。

つまるところ、私や、おそらく私以外にもたくさんいたであろう自由な学問は大学には無く、高校までと変わったことといえば「受験」が「就職」になったことと少しばかり授業がサボりやすくなったくらいで、大学は学問を思う存分学べる場所ではなく各分野で役立つ人材を限られた時間で作るためだけの場所だったのです。これではせっかく大学に進学したのに職業訓練校と大差ありません。私達は、少なくとも私は「社会に必要とされる人材」になる為に親にお金を出してもらっているわけではありません。あくまでも自分が学びたいことがあると思ったから大学に進学したのです。

もちろん、私の主観でしかありませんし、まだ入学2ヶ月ですから考えが変わることもあるかとは思います。しかし、現状において教員は「〜しておけば就職の時に有利になる」といった旨のことしか喋りませんし、授業では「就職したら必要になるから」とwordやexcelの使い方しか教えてくれません。果たしてこれが本当に大学でやるべきことなのか、もっと他に勉強すべき事があるんじゃないかと思います。

これからの3年と8ヶ月で大学が私の考えを裏切ってくれることを期待します。

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