すべてが未完成と感じてしまう
寝不足続きで免疫力がどんどん落ちていくのを感じていた。マズいかも知れないと思ったけれど、少しだけ無理をしてしまった途端、入ってきた菌に勝てず熱で寝込んだ。
2日間の高熱が落ち着いたあと、周りが言うご飯の感想と自分が食べた時の感じ方が合わないぞ?何でだろう?と疑問に思ったけど、その日は何にも言わず寝た。
次の朝、食パンを口にした瞬間、ん?パンってこんな味だったか?
ちょっと待ってよ?
手っ取り早いやり方にしよう!って言いながら、大好きなユーカリのアロマオイルに手を伸ばしてフタを開けて鼻に近づけると、あれぇ〜?何にも匂わない!
子どもにも香りをチェックしてもらったら、「いつもの匂いだよー」
うっそー!
ママ何にも匂わない(爆笑)
初めての体験ウケる〜って笑ってたら、長女から「笑ってる場合じゃない!大変じゃん!」と怒られた(笑)
まあ、ある意味大変か!
でも子どもがいるからどうにかなるとも思った。
ご飯の味は子どもにチェックしてもらったらいいし、ワタシが気になる部分を意識するいい機会だなと。
大きくは困ってないけど、日が立つにつれて、匂いがないだけで息はできてるから生きていける。だけど、どれだけ深く深呼吸をしても物足りさを感じる。
味は感じなくても、噛んで飲み込んだら身体に栄養が届く訳だから死にはしない。ただ、今まではいろんな味を味わいながら食べてたんだねと、改めて気づくことで、寂しさを感じる。
最初からこの状態なら何の違和感もないだろうけど、あったモノが無くなるとやっぱり違和感がある。
すべてが未完成と感じてしまう。
匂いフェチな一面もあるワタシが、子どもたちや旦那の匂いが嗅げない。作った料理の匂いもわからない。アロマオイルのいい香りが楽しめない。
カラフルだったワタシの世界が白黒になった感じ。
それでも、新しい発見もあった。
何の味もしなかった状況から、甘みを感じるベロの先っちょ以外の部分、薄っすらと何かの味を少しわかるようになってきた。
この状態で、野菜ジュースを飲んでみたら、甘さがなくて、まさに野菜の味?!がした(笑)
チーズを食べたら、なんとなく雰囲気がある(笑)
ポテチを試したら、味付けなしのジャガイモを食べてる感じ(笑)
物によって、今まで見落としてた味に気づいたりして、甘みがないだけで、こんなに物足りないんだ!
甘みがあってこそ、美味いが完成されるんだ!って、子どもたちとベロの不思議について話してます。
貴重な体験になること間違いなし!
無くても生きていけるけど、
無いよりあった方がいい。
白黒より、カラフルな世界がいい。
匂いも味もない世界はつまらないけど
それを知る経験ができたことは
悪くない気がする。
当たり前に感謝が出来るから。
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