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ジロリンタン備忘録211018

TVが面白かったとき

 1週間前に書いた「松坂健が死んだ」という備忘録のヴュー数は1週間で150なのだ。初めて2ヶ月半ぐらいだが、全ての備忘録のうちで一番多いのだ。すごい驚きである。でも、死亡記事を書けば、ヴュー数が上がるというわけではないんだよね。

 きのう、10月16日(土)、ほかに面白いTV番組がなかったので、『ぶらタモリ』を観ていると、N HK技術研究所の中をぶらぶら歩いていた。TVの歴史とか、TVセットの歴史の展示物が興味深かった。
 まん丸のブラウン管にイロハの「イ」の字が映ったのが、世界で最初のテレビだが、おれの家にTVがやって来たのは、1959年4月10日の皇太子殿下(平成天皇、現上皇)結婚記念パレードがTV中継される前のことだ。シャープのTVで、チャンネルは文字通り、捻って回すやつだ。チャンネルをしょっちゅう回すから、よく故障する箇所だ。
 その頃の子供たちと同じように、おれもTVをよく観ていた。今で言うところの海外ドラマをよく観ていたので、<探偵マーロー[ママ]>とか、<探偵マイク・ハマー>とか、<87分署>とか、<探偵ダイヤモンド>とか、<ピーター・ガン>とか、<ジョニー・スタッカート>とかの探偵もの、警察ものに興味を持ったね。最近はYouTubeで古い探偵TV番組が観られるから、懐かしいなあ。
 そのあと、カラーテレビが出来て、これは1964年の東京オリンピックのときに、よく売れたんじゃなかったかな。このあと、デジタルテレビが出てきて、無理にデジタルテレビを買わされて、これからは無理に4Kとか8Kテレビを買わされるんじゃないかなあ。日本のせまい家には、4Kとか8Kテレビなんかいらないよね。

 10月になってから、NHK-BSで<美の壺>の新作が観られなくなった。後続の<イッピン>の中身は<美の壷>に似ているが、大きく違うところがある。そう、バックグラウンド・ミュージック(BGM)のジャズだ。アート・ブレイキー&ザ・ジャズメッセンジャーズの<モウニン>で始まる番組だ。ウィキを見ると、すべてブルーノートのジャズ・レコードを使っていると書いてあるが、最近はブーニンとかのクラシカル音楽や日本の新しい音楽を使っているから、ブルーノートだけではないはずだ。
 ホストが今の草刈正雄ではなく、前任者のジャズマンでもあった谷啓だったので、ジャズばかり使っていたというのは理解できる。この番組が 15年前に始まったときは、おれのスケジュールに合わなかったので、残念ながら観たことがなかったのだが、BSで放送するようになって、こちらも観る時間ができた。テーマは構わない。こちらは<モウニン>のあとのBGMのプレイヤーをブラインドフォールドで当てるために聴いているのだ。こちらはジャズやスタンダードなら5割以上の確率で当てることができる。50年前によく聴いた懐かしい曲が多いからだ。
 この前は女性でわからない歌手が歌っていた。聴いたことがあるような声だが、誰だかわからない。よく聴いてみると、ちょっと訛りがあるが、日本人で英語の発音がうまいジャズ歌手は数人しかいない。日本人だとしたら、この声は……もしかして、美空ひばりじゃないのかな。ジャズのレコードを出したことがあると聴いているからな。聞いたところでは、ひばりは英語がしゃべれないが、ジャズの歌詞を聞いたら、意味がわからなくても、わかっているように、上手に歌えるらしい。感激するよね。それに、NHKの選曲担当者はよくもこんな曲を使ったよね。
 あとで調べてみると、<美の壷>のウェブサイトには、番組で使った曲やときには歌手やプレイヤーが書いてあるではないか! でも、何も書いてないファイルもあるのだ。パーソネル(演奏者名)を記す必要はないから、歌手かリーダーの名前ぐらい記してもいいだろ?
 NHKの選曲担当者と言えば、先週のNHK-FMの<松尾堂>(立川志の輔が出演して、志ん生風に「幾代餅」で樽桶を焼き場に運ぶ件を述べて、くたびれた回)で、もう一人のゲストがシナトラの<ニューヨーク、ニューヨーク>とプラターズの<ハーバー・ライト>をリクエストしたが、かかった2曲はいつも聴き慣れたヴァージョンではなかった。アレンジメントが少し違うのだ。おいおい、NHKには音楽の趣味がいい奴がいるのかい?
 <美の壷>の新作について言えば、放送開始15年を記念して、今年度後半には、<美の壷スペシャル>(90分)とか、<美の小壺>とかを放送するので、ただいま制作中だという。趣味いい曲をかけてくれることを期待しよう。番組が終わってから、ウェブサイトには曲名と演奏者を記しておいてくれれば、このブラインドフォールド・テスト好きの視聴者も喜ぶと思うよ。 

 ということで、ほかにも書きたいことがあったのだが、今晩はこのあたりでお開きにしよう。おやすみ!//

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