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F値ってなに?カメラ初心者さん向け、楽しく学べる解説記事

カメラの設定って、いっぱいあって難しいですよね。中でも「F値」って、聞いたことあるけどよくわからない!って人も初めは多いのではないのでしょうか?私自身も初めはそおでした、、、

今回は、そんなカメラ初心者さん向けに、F値がどんなものなのか、どんな時にどんなF値を使えばいいのかを、図と写真をたくさん使って、分かりやすく解説していきたいと思います!


F値って何?

F値は、レンズの明るさを表す数値のこと。F1.4とかF2.8とか、カメラの設定画面でよく見かけると思います。

F値が小さいほどレンズは明るくて、たくさんの光を取り込むことができます。逆にF値が大きいと、レンズは暗くて、取り込む光が少なくなっちゃうのです。


F値が大きい小さいで何が変わるの?

F値の大きさによって、写真に大きく影響する2つの要素があります。

1. 写真の明るさ

F値が小さいとたくさんの光を取り込むことができるので、写真が明るく仕上がる。暗い場所で撮影する時や、背景をぼかしたい時に役立ちます。

反対に、F値が大きいと、取り込む光が少なくなるので、写真が暗く仕上がる。明るい場所で撮影する時や、全体にピントを合わせたい時に役立ちます。

2. 背景のボケ具合

F値が小さいと、背景が大きくボケた写真になります。人物写真や、被写体を際立たせたい時に効果的です。

反対に、F値が大きいと、背景がシャープに写る。風景写真や、全体にピントを合わせたい時におすすめです。


F値の選び方

F値の選び方は、どんな写真を撮りたいかによって変わってきます。

  • 明るい写真にしたい時:F値を小さくする

  • 暗い写真にしたい時:F値を大きくする

  • 背景をぼかしたい時:F値を小さくする

  • 背景をシャープにしたい時:F値を大きくする


F値で変わる写真の雰囲気

F値を変えるだけで、写真に全く異なる印象を与えることができます。まるで魔法のように、同じ被写体でも、F値によって雰囲気がガラリと変わるのです。

F値が小さい時(F1.4など)

  • 背景が大きくボケる: 人物写真などで、被写体を際立たせたいときに効果的です。背景がぼけることで、被写体に目が集中し、奥行きのある印象になります。

  • 明るい写真になる: 暗い場所での撮影や、逆光での撮影でも、明るい写真に仕上げることができます。

  • シャッタースピードが遅くなりがち: F値が小さいと、より多くの光を取り込むため、シャッタースピードを遅くする必要があります。手ブレに注意が必要です。

F値が大きい時(F8など)

  • 背景がシャープに写る: 風景写真など、全体にピントを合わせたいときに効果的です。

  • 暗い写真になる: 明るい場所での撮影でも、F値を大きくすると、写真が暗くなることがあります。

  • シャッタースピードを速くできる: F値が大きいと、少ない光で撮影できるため、シャッタースピードを速くすることができます。動体撮影に有利です。


F値で表現する写真の世界

F値を効果的に使うことで、様々な表現が可能になります。

  • ポートレート: F値を小さくして背景をぼかし、人物の表情や魅力を引き出せます。

  • 風景写真: F値を大きくして全体にピントを合わせ、奥行きのある風景を表現できます。

  • マクロ撮影: F値を小さくして、被写体に近づき、背景をぼかして被写体を際立たせます。

  • 夜景: F値を小さくして、暗い場所でも明るく撮影し、夜景の美しさを表現できます。


F値の選び方のコツ

  • 明るい場所では:F値を大きくして、全体にピントを合わせたり、被写体の立体感を出すことができる

  • 暗い場所では:F値を小さくして、明るく撮影したり、背景をぼかして被写体を際立たせることができる

  • ポートレート:F値を小さくして、背景をぼかし、人物の顔に焦点を当てる

  • 風景写真:F値を大きくして、全体にピントを合わせ、奥行きを出す


F値は、写真に奥行きや雰囲気を出す上でとても重要な要素なんです。F値を上手く使いこなすことで、あなたの撮りたい写真に近づけることができます。

最初は難しく感じるかもしれませんが、いろんな設定で写真を撮って、自分なりにF値の感覚を掴んでいきましょう!


ちょっと難しい話:F値と絞り

F値は、レンズの中の「絞り」という部分の大きさを表しているんだ。絞りが開いているとF値は小さく、絞りが閉じているとF値は大きくなる。

絞りの大きさを変えることで、レンズを通る光の量を調整できるんです。


F値とボケ感:より美しい写真表現のために

補足になりますが、F値とボケ感をより綺麗に表現する方法として
「F値xレンズ」もおすすめです!一気に写真が変わるきっかけになるので
参考までにご紹介いたします!

ボケ感を楽しむなら単焦点レンズがおすすめ!

F値を効果的に活用し、美しいボケ感を表現したい場合は、「単焦点レンズ」がおすすめです。

単焦点レンズとは :
単焦点レンズは、焦点距離が固定されたレンズのことです。ズームレンズと比べて、特定の焦点距離に特化しているため、その焦点距離での光を集光しやすく、開放F値(最も明るい絞り)が小さいものが多いのが特徴です。

開放F値が小さい=ボケやすい

開放F値が小さいということは、より多くの光を取り込むことができ、背景を大きくぼかして被写体を際立たせることができる画期的なレンズなんです。

なぜ単焦点レンズがボケやすいのか

  • レンズの構造: 単焦点レンズは、ズームレンズに比べてレンズ枚数が少なく、シンプルな構造であるため、光が透過する際に発生する収差を抑え、より滑らかなボケを実現できます。

  • 開放F値: 前述の通り、単焦点レンズは開放F値が小さいものが多く、より多くの光を取り込むことができます。

  • 焦点距離: 焦点距離によってボケの大きさが変わります。一般的に、焦点距離が長いレンズほど、背景を大きくぼかすことができます。

ボケ感を楽しむための単焦点レンズ選びのポイント

  • 開放F値: できるだけ小さい開放F値のレンズを選ぶと、より大きなボケを楽しむことができます。

  • 焦点距離: ポートレートなら85mm、スナップなら35mmなど、撮影したい被写体や構図に合わせて焦点距離を選びましょう。

  • 価格: 単焦点レンズは、ズームレンズに比べて高価なものが多いため、予算に合わせて選びましょう。

ボケ感を楽しむための撮影テクニック

  • 絞りを開放にする: F値を最小に設定することで、背景を最大限にぼかすことができます。

  • 被写体との距離: 被写体に近づいて撮影することで、背景との距離が広がり、ボケが大きくなります。

  • 背景をぼかす: 単色の背景や、遠方の背景を選ぶと、ボケが美しく表現できます。

単焦点レンズは一気に写真が上達したと錯覚を覚えてしまうほど最高なレンズではありますが、もちろんデミリットがあります。

F値のデメリットとは?

  • ボケすぎ: F値を小さくしすぎると、意図しない部分がぼけてしまい、写真がぼやけた印象になることがあります。特に、人物の顔全体にピントを合わせたい場合は、F値を大きくしすぎると、鼻や口がぼけてしまうことがあります。

  • シャッタースピード: F値を小さくすると、より多くの光を取り込むため、シャッタースピードが遅くなります。手ブレの原因となるため、三脚の使用や、高感度ISOの使用が必要になる場合があります。

  • 被写界深度: F値を小さくすると、ピントが合う範囲(被写界深度)が浅くなります。そのため、ピントを合わせたい部分以外がぼけてしまうことがあります。

  • レンズの価格: 開放F値が小さいレンズは、一般的に高価です。

  • 焦点距離が固定: ズームレンズのように、焦点距離を自由に調整できません。

  • 持ち運びの不便さ: ズームレンズに比べてレンズが大きく、重たいものが多いです。

    F値は、写真表現の幅を広げる上で非常に重要な要素ですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。F値の特性を理解し、撮影状況に合わせて適切なF値を選ぶことが大切なんです。


参考までに単焦点レンズを5選紹介


単焦点レンズと言っても、たくさん種類があります。
今回は50mmに限定して出来るだけチャレンジしやすいレンズを各メーカーから選抜をして紹介をいたしますので、ご参考までに!


Canon EF50mm F1.8 STM


  • 特徴: コスパ抜群の標準レンズ。開放F値1.8と明るく、背景を美しくぼかします。STMモーター搭載で、静かで滑らかなAFを実現。

  • おすすめポイント: 初心者から上級者まで幅広くおすすめできる、非常に人気の高いレンズです。


Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

  • 特徴: キヤノンのEF50mm F1.8 STMと並んで人気の高いレンズ。開放F値1.8と明るく、コストパフォーマンスに優れています。

  • おすすめポイント: 非常にコンパクトで軽量なので、気軽に持ち運べるのが魅力です。


Sony FE 50mm F1.8

  • 特徴: Eマウントのフルサイズミラーレスカメラに対応した標準レンズ。開放F値1.8と明るく、小型軽量で機動性に優れています。

  • おすすめポイント: ソニーのミラーレスカメラユーザーに人気の高いレンズです。


FUJIFILM XF50mmF1.0 R WR

  • 特徴: 開放F値1.0と非常に明るく、背景を大きくぼかして美しいボケ味を生み出します。防塵防滴構造で、様々な撮影環境に対応できます。

  • おすすめポイント: 高画質と美しいボケ味を求める方に最適なレンズです。


Panasonic LUMIX S 50mm F1.8

  • 特徴: Lマウントのミラーレスカメラに対応した標準レンズ。開放F値1.8と明るく、小型軽量で機動性に優れています。

  • おすすめポイント: パナソニックのLマウントシステムユーザーに人気の高いレンズです。


OM SYSTEM/オリンパス OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8

  • 特徴: 高画質で美しいボケ味を楽しみながら、気軽に持ち運んでポートレート撮影を楽しみたい方におすすめのレンズです。

  • おすすめポイント: 高い光学性能とコンパクトなボディを両立した、魅力的なレンズです。特にポートレート撮影に強く、美しいボケ味を生み出すことができます。マイクロフォーサーズシステムをお使いの方には、ぜひともおすすめしたいレンズです。

レンズ選びのポイントをギュッと凝縮!

レンズ選びに迷ったら、この4つをチェック!

  • 予算: 学生さんでも買えるものからプロ用まで、幅広い価格帯があります。

  • カメラとの相性: 自分のカメラに合うマウントのレンズを選びましょう。

  • 撮りたい写真: ポートレートなら人物を際立たせるレンズ、風景なら広範囲を捉えるレンズなど、目的に合ったレンズを選びましょう。

  • ボケ味: 背景をぼかしたいなら、開放F値が小さいレンズがおすすめです。


50mm単焦点レンズは、汎用性が高く、様々な撮影シーンで活躍するレンズです。今回紹介したレンズ以外にも、各メーカーから様々な50mm単焦点レンズが発売されています。ぜひ、カメラ専門店などで実際にレンズを手に取って、自分に合ったレンズを見つけてみてください。


最後に

F値と単焦点レンズの関係性についてご理解いただけたでしょうか。F値を効果的に活用し、単焦点レンズの美しいボケ感を最大限に引き出すことで、あなたの作品はより魅力的なものになるでしょう。ぜひ、様々な設定を試して、自分だけの表現を見つけてください。

この記事が、F値について少しでも理解を深めるきっかけになれば嬉しいです!


最後までご閲覧を頂き、誠にありがとうございます。
次回はISO感度について、簡単に解説できればと思います。
良きフォトライフを!

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