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レカネマブ、発売だってよ

レカネマブ(商品名レケンビ)がついに12月20日に日本で発売されるようだ。
「日本での発売は米国に次いで2カ国目」だそうな。なんとEUに先んじてしまったよ。ドラッグ・ラグ解消ですね。よかったね、薬屋とそのセールス医師の皆さん。

薬価は200mg2mL1瓶4万5777円、500mg5mL1瓶11万4443円。体重1kgあたり10mgを2週間に1回投与する、ということで、50kgの人なら500mg 1瓶を2週間おきに投与することになる。
結局アミロイドPETは保険適応にならないようだが、髄液アミロイドβ42/40比が保険適応されるようだ。まあ、こっちの方が安いからな、患者の肉体的負荷は大きいけどな。
そしてAPOE遺伝子に関しては無視するみたいで、厚労省が近々公表するであろう最適使用推進ガイドラインでは全く触れられていない・・・当然保険適応も、国内でのAPOE遺伝子検査体制の整備もなされていないようだ。
この辺りの問題については以前書いた。

👆に、レカネマブを使用するなら最低限必要と考えられることを4つ挙げていた。
① アミロイドPETが可能な施設を増やし、かつ保険適応とすること
② 脳脊髄液アミロイドβ42/40測定を保険適応とすること
③ APOE遺伝子(アポリポプロテインE遺伝子)検査が行えること
④ ③の検査に対して遺伝子カウンセリングを行えること
しかし、実現したのは②だけだった。
③はどう考えても必要だと思うのだが・・・・

まあ、それ以前に、そもそもこの薬の効果は微々たるものだ。

岐阜大の下畑先生が公開されているスライドより

ちなみに上記に引用させていただいたスライド、この薬剤に関わる可能性のある医療従事者は一度見ておくべきだ。
ゆえにもう一度リンクを貼っておく。

あと、スライドでも引用されている👇の本も勧めたい。

まさに百害あって一利なし、医者としてこんな薬物(毒物・・・?)とは無縁でいたいところだが、そういう訳にもいかないんやろうなぁ・・・辛いわ。


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