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【第11回】JATO 日本人ATCリレー形式紹介企画:一原克裕さん

先月は、知的な吉田さんのインタビューでしたが、今月は吉田さんからご紹介頂きました一原克裕さんになります。アスレティックトレーナーとして様々な事にパワフルに活動されている一原さんのインタビュー、是非お楽しみ下さい!

何故ATCになろうと思ったのですか?

いちはらさん

早稲田大学米式蹴球部で学生トレーナーとして4年間活動した後に、自分にとって職業としてアスレティックトレーナーを選ぶかどうかを判断しようと思っていました。

鹿倉二郎ATCの下で活動させて頂いたことがATCへの憧れに繋がったのは事実ですし、大学四年生で真剣に進路を考え始めた際に日本の高校生以下のスポーツ現場が未だ安全にスポーツを行える環境ではない事に危機感を持ち、どうすればそういった環境を変えられるのだろうと思い始めました。

そして、色々と調べたところアメリカのアスレティックトレーナー教育では緊急時対応や怪我の予防に対して重きを置いていると知り、アメリカで学ぶ事を決めました。手が届いてない場所に当たり前に存在するべき環境を整えることがATCとして実現したい私の夢になりました。

いちはらさん4

学生、社会人時代に、印象に残っている出来事はありますか?

いちはらさん3

学生時代と社会人として働いた場所全てで、幸運にも25年から30年のキャリアを持つアスレティックトレーナー達に学び、共に仕事をさせて頂く機会に恵まれたことです。

時に働いている競技のレベルや臨床で行っているアプローチのスキルレベルでアスレティックトレーナーが評価されてしまうこともありますが、私はそれ以上に長年のキャリアの中で彼らにしか見えない部分やWork Ethicを肌で感じたことが今自分の働き方にも大きな影響を与えています。

大学スポーツの現場で学生トレーナー育成に携わる中でも『こんな時彼らならどうするかな?』と考えながら活動をしています。

いちはらさん2

現在の仕事内容を教えて下さい。

ATCを目指した理由でもあるスポーツ現場の安全管理体制の啓蒙を行なっているNPO法人スポーツセーフティージャパンに所属をし、活動しています。私のライフワークです。

そして、個人ではALIGNE代表として様々なフィールドでアスレティックトレーナーのバックグラウンドを生かして働いています。アスレティックトレーナーが活躍できる場をスポーツ現場だけでなく、様々な分野で新たな働き方ができないかを模索しています。

現場の仕事としては早稲田大学米式蹴球部、武蔵大学ラクロス部をサポート。ユース世代の野球選手に対しては横浜ベースボール整骨院の投球外来で投球指導もしています。

いちはさん5

また、スポーツ関連海外研修プログラムの企画と実施、アスレティックトレーナーとしてアメリカで学びたい方に対しての留学サポートプログラムも行なっています。

スポーツ以外でも企業の健康経営事業へアスレティックトレーナー/健康経営アドバイザーの立場でプログラム作成から実施を行い、従業員に対するQOLの向上にも携わっています。

現在の1日の流れを教えて下さい。

仕事内容でも述べましたが、様々な環境で仕事をしているので日々関わる方や仕事をする場所も変わります。基本的には週末に現場でのチームサポートを中心に行う以外は流動的なスケジュールです。

一原さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?

『国外との繋がりを意識した中での日本』のアスレティックトレーニングを普及させていくために、同じマインドを持った方々で大きな動きを出していける集団だと思います。

JATOに加入するメリットを教えて下さい。

JATOに加入するメリットとしては、国内外で活動するATCとの繋がりを作る場を持つことができること。

また、会員の方々の活躍する様々なフィールドを見ることでどのように自分自身がアスレティックトレーナーとして活動していくかを考える参考になると思います。

これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします。

とにかくやりたいことがあれば、『やりたい、興味がある』というその気持ちに正直にまずは行動してみてください。

どの道に進むのが正解なのかを悩むよりも、自分がその時点で選んだ道を自分の力で正解にする、そんな心持ちで突き進んでください。

一原1

【編集後記】一原さん、お忙しい中時間を割いて頂き誠にありがとうございました。アスレティックトレーナーを軸に、様々な分野で活躍されており、今後のATCとしての新たな働き方の方向性を見せて頂きました。来月は、一原さんの“兄貴的な存在”で、JATOのセミナーにも登壇頂いている方のインタビューになります。是非楽しみにお待ち下さい!

この記事は、以前JATOウェブサイト、およびJATO公式フェイスブックページに掲載したブログ記事を再編集したものです。

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