見出し画像

【Season2 vol.3】JATO ATCリレー:堀口陽子さん

JATO ATCリレー Season2の第3走者は、大阪のトレーニングジムでご活躍されている狩野桂子さんからバトンを受け取っていただいた、留学時代の大学の同期である堀口陽子さんです。

現在、大所帯の現場を1人で切り盛りし、孤軍奮闘されている堀口さんのインタビューをお届けいたします。

ATCになろうと思ったのはいつですか?また、その理由を教えてください。

画像8

日本で会社勤めをしていた時、日本のバスケットボールチームで活躍している女性アスレティックトレーナーの特集記事を目にしました。

その時初めてアスレティックトレーナーという職業の存在を知り、とても興味が湧いたとこを覚えています。

幼い頃からスポーツを観るのも行うのも大好きで、「将来はスポーツに関わる仕事が出来れば」とずっと心に抱いていました。

その後、この仕事について調べたところ、この資格はアメリカの大学での専門分野の学位が必要だということが分かりました。

その時点で私はもうすでに20代半ばでしたので、留学するなら今しかないと思い渡米しました。

画像4

今、どんなお仕事をされていますか?

今は千葉県の高校のラグビー部でアスレティックトレーナーとして働いています。

花園の常連校であり、総勢90名近い部員と常に格闘しています。

5S5A5395のコピー

ご自身の仕事の好きなところ、やりがいを感じることについて教えてください。

この仕事の好きなところは、ラグビーというチームスポーツとしてチームの一つのピースになっていると感じることができる時です。

また怪我をして復帰した子供たちが、以前と変わりなくまたそれ以上のパフォーマンスを見せてくれた時にもとてもやりがいと嬉しさを感じます。

画像5

社会人ラグビー部と高校のラグビー部とでの業務はどのような違いがありますか?

基本的に行うことは同じです。

ただ、社会人ラグビー部の時は数名のトレーナーと業務を分担していましたが、現在の高校ではアスレティックトレーナーは私一人ですので、全て行なう必要があるところに違いがあると思います。

高校のラグビー部はもちろん学業優先であり、練習を含めて常に時間に追われている状況です。

このような状況の中、うまくタイムマネージメントをしてあげる必要があり、出来るように誘導(教育?)していく必要もあります。

加えて部員は高校生であり未成年者です。何かあれば保護者と連絡を取る必要があります。保護者とうまくコミュニケーションを取ることも必要不可欠な業務の一つです。

画像6

アスレティックトレーナーとして大切にしていることは何ですか?

大切にしているというか一番に心がけていることは、選手の怪我の評価をするときに自分の心を常に落ち着かせることです。

学生トレーナー時代、練習中に起こった怪我の評価を初めて行った時、頭が真っ白になってしまって今でもどんな怪我だったのか、どのように評価したのかあまり記憶がありません。

ただ一つ覚えているのは当時の大学のアシスタントトレーナーに、「もっと落ち着きなさい。急ぐ必要は無いんだよ。」と言われたことだけです。

アスレティックトレーナーが慌てていると選手は余計に不安になりますよね、、、。

ですので、選手に接するときは内心慌てていてもそれを表情や態度に出さないようにし、口調は丁寧にゆっくりと、ただ動作は素早く正確に行うようにしています。

画像8

今後の目標や、展望を教えてください。

まだまだアスレティックトレーナーとして足りない部分も多いのでそれを一つ一つ埋めていきたいです。

そして、現在私の周りは15-18歳の高校生達が大勢います。

もちろん学校の教員ではありませんが、アスレティックトレーナーとしての教育者でもあると思っています。ですので人を育てるということにも少し興味が湧いています。

また今まで社会人ラグビー、高校ラグビーと携わってきました。大学ラグビーにも機会があれば携わっていき、この3世代の色々な観点での違いを感じてみたいです。

あなたにとって、JATOはどんな存在ですか?

普段一人で業務をしていて他のアスレティックトレーナーの方達との接点がない中、JATOにはコミュニケーションをとる機会を与えてもらっています。

加えて、留学する前からJATOと通して先輩方と会って色々な情報をいただいていました。当時伝手がなかった私には大変ありがたい存在でした。

画像9

帰国後はラグビー業界で活躍されていますが、その仕事へのモチベーションやパワーの源は何ですか?(リレーを繋いで下さった狩野さんからの質問です。 )

何でしょうか、、、あまり真剣に考えたことはありませんが、、、。

強いて言えば、帰国後私はバスケ業界そしてラグビー業界でアスレティックトレーナーをさせてもらっています。多分その試合や練習での臨場感が好きなんだと思います。常に現場にいたいですね。

でもラグビーに限らず他のスポーツにも興味はあります!

画像9

あなたにとって、ATCは<ひとこと>で言うと、どのような職業ですか?またその理由を教えてください。

月並みですが、裏方さんでしょうか。

もちろん試合中の救急対応も仕事のうちですが、試合や練習に向けてそれまでにしっかりとプレーが出来る準備をさせることが重要だと思っているからです。

試合に向けて選手を送り出した時にとりあえず一仕事終わった!とホッとします。

でも、その後も仕事は続きますけどね、、、。

【編集後記】堀口さん、お忙しい中、インタビューに答えていただきどうもありがとうございました!現場に立ち続けることで更に堀口さんの活力が生まれてくる、とういう循環ができているのですね。チームにとってアスレティックトレーナーである堀口さんは必要不可欠の存在であり、選手達は安心して日々のトレーニングに励むことができるのだろうと思います。次回は、堀口さんと同じ会社で働く同僚のATCに登場していただきます!

---

▼JATOウェブサイトはこちら




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?