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【Season2 vol.2】JATO ATCリレー:狩野桂子さん

2020年6月よりスタートしたJATO ATCリレー Season2の第2走者は、教育・研究分野でご活躍されている下河内洋平さんからバトンを受け継いだ、大学の後輩でもある狩野桂子さんです!

現在、大阪でパーソナルトレーニングと現場でのAT活動を両立しながらご活躍されている狩野さんのインタビューをお届けいたします。

是非ご一読下さい!

ATCになろうと思ったのはいつですか?また、その理由を教えてください。

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アスレティックトレーナーになろうと思ったのは中学生の時です。当時は陸上部に所属していて、自分が走るよりも、他の部員のサポートをするのが楽しいと感じる自分がいました。

将来スポーツに関わる仕事で、こういう風に他の人をサポートする仕事も楽しいかも、と思っていた時に、ワールドカップバレーが日本で開催されていて、アスレティックトレーナーの存在を知りました。これが、アスレティックトレーナーを目指すきっかけです。

アスレティックトレーナーにはなりたかったのですが、英語が苦手だったので留学するか迷っていました。

そんな時にアメリカ留学を決めたのは、父やNBAのライターをしている従兄が「これからは国際社会、目指すなら本場のアメリカでアスレティックトレーナーの勉強してみたら」というアドアイスをくれたからですね。

今、どんなお仕事をされていますか?

現在は、大阪の岸和田市にあるパーソナルトレーニングジムPEP Osakaでパーソナルトレーナーとしてトレーニング指導すると同時に、アスレティックトレーナーとして高校の女子バレーボール部や卓球のジュニアクラブチームに派遣で行っています。

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アスレティックトレーナーとして大切にしていることは何ですか?

裏方の仕事なので、ついついサポートしていることに満足してしまう時があるのですが、「その人のために」という思いだけでは仕事を続けるには大変な時もありました。

今は「その人のため」にだけでなく、「自分も一緒に良くなっていこう」という気持ちを持ち、アスレティックトレーナーの仕事をしています。

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10年後、JATOと日本のATはどうなっていると思いますか?提議・提案含めてお聞かせください。

アメリカに行ってみて、ATCの職種の広さに驚きました。トップアスリートをサポートするだけではなく、健康増進やリハビリ施設、病院など色々な場所で活躍の場がありました。日本でも今後さらに、そういった需要が増してくると思います。

今年、新型コロナウイルスという新しい感染症が出てきて、これまでのスポーツ業界とは一変したような気がします。オリンピックをはじめ、様々なスポーツイベントが中止となりました。

日本では自粛が徐々に解除となり、制限はあるものの、スポーツ活動が再開でき幸せを感じる方も多くいたのではないかと思います。

トップアスリートに関わるだけでなく、体を動かすことを楽しみにされているスポーツ愛好家の方々にも我々の知識や技術を提供して、もっと身近に、安全にスポーツができるような環境を整えていくのがこれからのATの仕事だと思います。

そのなかでもATCは、アメリカで勉強してきた経験を生かして、広い視野を持って仕事を展開していくべきかと思います。

井の中の蛙大海を知らず、ということわざもありますが、自分もアメリカに渡って4年という短い時間でしたが、その期間に他国で学んだことが、柔軟な考え方につながっていると思います。

今も、これからも、JATOはアメリカをはじめ、世界中のスポーツ界と日本のスポーツ界をつなぐ懸け橋になってくれている組織です。10年後はさらに、世界中とつながりあえる組織であってほしいと思います。

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今後の目標や、展望を教えてください。

これから成長していくであろう若手スタッフの育成や、ATを目指している方々に対しても自分が先輩方から学んできたように、何か伝えられるようなことをしていきたいですね。

また、若手育成の一方で、自分自身でもこれまでの能力を生かして自立できるようになりたいと思い日々試行錯誤しております。

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狩野さんにとって、JATOはどんな存在ですか?

ATCを目指し、アメリカで勉強している時から日本とアメリカをつないでくれる心強い存在でした。今も、そしてこれからもその思いは変わらないと感じています。

日本人ATCの中でも、狩野さんの"the one and only" な部分を教えてください。(リレーを繋いで下さった下河内さんからの質問です。)

私にはこれ!これといった強みはないので答えに悩みましたが、中学生頃になりたいと思った職業であったアスレティックトレーナーの資格をアメリカと日本で取ることが出来て、さらにその仕事を現在も続けていることでしょうか。

これには、家族のサポートや友人、同僚、今まで私に関わっていただいたすべての方のおかげです。そういった恵まれた環境もthe one and onlyかもしれません。

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狩野さんにとって、ATCは<ひとこと>で言うと、どのような職業ですか?

芸術家ですかね。大学時代、教授がathletic training is artというようなことをよく言っていました。

テーピングを巻くにしても、アスレティックリハビリのメニューを作るのも、ちゃんとした根拠やパターンはもちろんありますが、一種の芸術作品を作っていくとも考えられます。

どんどん創造力を働かせて仕事をしなさい、彼のそんな教えを今も思い出します。

【編集後記】狩野さん、トレーニングジムと現場を行き来するお忙しいスケジュールの中、インタビューに答えて頂きありがとうございました!アスレティックトレーナーになりたいと中学生の頃から思われていた夢を叶え、着々と実績を積み重ねている狩野さんに、仕事に対するひた向きな気持ちが大切だということを改めて思い出させて頂きました。次回は、ラグビーの現場でモチベーション高く活動されている狩野さんの大学同期の同志に登場して頂きます!

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