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【第5回】JATO 日本人ATCリレー形式紹介企画:佐藤晃一さん

先月は、JATOの事務局長として長年JATOの発展に貢献していただきました八田倫子さんから心温まるお話を伺う事が出来ましたが、今月は、日本バスケットボール協会(JBA)のスポーツパフォーマンス部会委員長で、日本のバスケットボール界の底上げを担っている佐藤晃一さんのお話を聞くことが出来ましたので、是非一読下さい!

ATCになろうとしたきっかけを教えて下さい。

佐藤晃一さん

大学時代にアメリカンフットボールの選手でしたが、その競技を通じて、トレーニングやリハビリに興味を持ったことがきっかけになりました。

アメリカ時代の一番の思い出は何でしょうか?

選手やスタッフに限らずたくさんの人々と接して、世の中には色々な価値観を持っている人がいて、それは人それぞれの生い立ちに根付いているということに気づき、表向きの言動や行動ではなく、ヒトを知る努力をしなければいけないことを学んだことです。

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現在の仕事内容や、仕事に対する佐藤さんのポリシーを教えて下さい。

仕事に限らず、“Never stop getting better”というのが基本にあります。

現在の仕事の内容は、日本バスケットボール協会でスポーツパフォーマンス部会として、バスケットボール選手育成・強化、指導者育成のための指針作りや現場での活動を行なっています。

その一環として、「リハビリ→トレーニング→スポーツ(バスケットボール)スキル」の流れを繋げることに取り組んでいます。怪我からの競技復帰はもちろん、選手がコート上でできない、上手にできないスキルができるように、コーチと一緒に練習の中で選手を指導できる枠組みづくりをしています。

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また、指導する相手の立場に立って、わかりやすく、それぞれの現場で実用的な内容を伝えることです。JBAの活動では、リハビリやトレーニングに慣れている選手だけではなく、全くの素人に指導、また素人が素人を指導できるように指導することもあります。

指導している相手が上手にできない場合、それは相手の能力の問題ではなく、相手の能力にあった対処法を提供できていない自分の問題であると思ってアプローチしています。

そして、多くの指示をしなくても、選手が反射的に選手にやらせたいことが行えるエクササイズやドリルを提供し、選手が自ら考えて自発的にトレーニングするような指導をすることを大事にしています。

現在の1日の流れを教えて下さい。

毎日ほぼ違う流れです。主にJBAオフィスもしくはナショナルトレーニングセンターで、各代表合宿・遠征の帯同、ユース・指導者育成合宿・講習会、JBAの部会・委員会に携わっています。

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佐藤さんにとってJATOとはどのような存在でしょうか?

発足の際、何もわからない学生アスレティックトレーナーの私を受け入れていただき、セミナーやシンポジウムで私の企画を実現、講演させていただき、理事としてその活動に携わらせていただいた場所です。

JATOに加入するメリットを教えて下さい。

個としてのアスレティックトレーナーとしてはできないことを、実現・実行できることです。

これからATCを目指している学生にメッセージをお願いします。

美的感受性と知的好奇心を養うことをお勧めします。


【編集後記】
佐藤さん、お忙しい中インタビューにお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。経験豊富な佐藤さんならではの鋭い視点から発せられる言葉から、厳しい環境で常に挑戦されている様子が伺えました。
次回は、佐藤さんから“是非この方を”と勧めて頂きましたバイタリティー溢れる素敵な女性ATCの方をインタビューさせて頂きたいと思いますので、是非楽しみにしていて下さい!!

この記事は、以前JATOウェブサイト、およびJATO公式フェイスブックページに掲載したブログ記事を再編集したものです。

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