MTG指輪コラボたのしみすぎる
タイトルの通りです。それ以上の内容はありません。
指輪コラボが発表されるまでロード・オブ・ザ・リングの映画すら見たことすらなかったんだけど(ホビットは昔見てたが)、もうなんか今月一番楽しみにしてるイベントと化してる。
当初はそこまで熱入れてプレビューのチェックとかしてなかったんだが、
まあせっかく企画あるなら見といたほうが楽しめるか、ぐらいのテンションで指輪3部作を視聴したところ普通にハマってしまい、
なにより内容を知ったことによりウィザーズのコラボカードの作り込みが尋常でないことを理解してしまい、
元ネタとか調べ始めてしまい、
今に至る。
身内に熱烈な指輪ファンがいたから導入がスムーズだったのもこの沈み方の一助になってる。
いつもお世話になっております。
そろそろカードの話していいか?
いい?ありがとう。
カードデザインが巧みすぎる
はじめにこのコラボカードの作り込みの強さに気づいたのは“灰色のガンダルフ”のカード
インスタントかソーサリーを唱えるたびに4つのモードを順々に選んでいき、最後にデメリットが発動するソルカナーめいたクリーチャー
クセがあっておもしろいクリーチャーではあるが、この時点では映画未視聴だったため能力の意図はわからなかった。
しかし作中の活躍を見るとこの能力がほぼフレーバーテキストであることを見いだせてしまった。
モリアという昔ドワーフが住んでいた地底の国を通過していた主人公一行。
トラブルによりそこに巣食うゴブリンの群れやトロールに襲われ、さらにはバルログという悪鬼まで現れてしまった!
あわや全滅かと思われた時、一本橋でガンダルフがバルログと対峙し、谷底に落とすことに成功した。
しかしバルログのあがきによりガンダルフ自身も落下してしまう……。
というシーンが特殊イラストになっており意識していることがわかる。
そして死んだのかと思われたガンダルフだが、
全然最強だったので落ちながら戦い(?)
挙げ句登りながら戦い(??)
とうとう山の頂点でバルログを討ちほろぼすことに成功した(???)
そう、このカードはライブラリを山に見立て、落ちたあと山登りながらバルログと殴り合い、最終的に「灰色のガンダルフをオーナーのライブラリの一番上に置く」一連のシーンを再現しているのだ。ヤバすぎ!
そしてさらにこの能力が発動するときガンダルフは戦場から姿を消すが、作劇的にもここで一旦フェードアウトするので再現も完璧。
劇中のワンシーンをフレーバーの一文も使わず能力デザインだけで表現する手腕スゲェ〜〜〜
って思ってたらこんなん序の口とばかりにヤバいデザインのカードがバカスカ降ってきて泡吹いてます。
シーンチョイスが重箱の隅すぎる
先程のガンダルフが落ちるシーン、周辺のシーンやキャラクターもカード化している。
場所である“モリアの坑道”
巣食っていた敵“群がるモリアのやから” “カザドドゥームのトロール”など
悪鬼“バルログ”
バルログにガンダルフが対峙する際言い放ったセリフを表した“ここは通さぬ!”
そして「仲間の一人であるピピンが不用意にモノを井戸に落としてメチャクチャデカイ音を立ててしまったことにブチギレるガンダルフ」を描いた“厳しい説教”
最後おかしくない?ピピンにキレるガンダルフカード化するの何?
確かに敵に襲われる原因だし印象的なシーンでおもしろいが……
どうやら制作陣にヤバい指輪オタクが相当数いるようで、恐ろしくニッチなチョイスでカード化されているものがかなりの量ある。
「ホビットの冒険」で主人公ビルボが冒険に出ている間に勝手に死んだことにして屋敷を相続しようとし、その過程でメチャクチャスプーンを盗んだ“ロベリア・サックビル=バギンズ”がレアで収録されてるのとか相当迫力ある。
しかも効果も上記のエピソードを再現している。
死んだクリーチャーのパワー分スプーン(宝物)を盗むババア……
当然映画ロード・オブ・ザ・リングではモブA以上の存在感はない。
一応映画全部見たはずなのに半分ぐらい知らねぇ奴らがいるのほんとうにおもろい。
そしてそんな彼らの執念が最高級に詰まったカードがこちら“行きて帰りし物語”
『指輪物語』の前史に当たる『ホビットの冒険』でビルボが辿った遍歴を1枚の英雄譚にまとめたもの。(ビルボの養子が指輪の主人公フロド(普通に孫だと思ってた))
一章は「偶然拾った指輪を、元々の所有者であったゴラムの住んでいた洞窟から持ち出した」シーン
二章で目的地である「はなれ山」に到達したことを表し
三章で山の主である「スマウグ」と、「スマウグが貯め込んでいた莫大な財宝」を表している(おそらく)。
非常にすばらしいカードなのだがそもそも前作の話であり、指輪物語には全く関係ないのにカード化されている。
しかしスマウグのトークンイラストを見るとそのトリックを理解できる。
そう、本の挿絵なのだ!
指輪物語にはビルボが自身の冒険譚を綴った赤表紙の本が出てきており、赤枠の英雄譚として収録することに何も問題はないのだ!
ほんとう?
おそらくスマウグを出したくて仕方なかったウィザーズ職員が苦肉の策で挿絵スマウグを生み出したのだと思うが、その執念には頭が下がる。
ちなみになぜスマウグ討伐によって生成される宝物が14個なのかというと、ガンダルフを除いたパーティーが14人だったため、ビルボが宝物の14分の1を報酬として雇われたから。らしい。細けぇ!
ちょっと待って!?使いたいカードの話一行もしてないのにもう2千字書いてるんだが!?
デッキの考案は次回に回すとして、もう2枚だけカードを紹介させてくれ。
“打破数を競うもの、レゴラス”
“打破数を競うもの、ギムリ”
どちらもフロドの旅の仲間で、エルフ代表・ドワーフ代表といったところ。
能力的なところを言うと
レゴラスは中つ国エルフ特有の占術シナジーと、青緑にはちょっと珍しい相手の死亡誘発でカウンターを乗せる効果。
ギムリはトランプルと相手の死亡誘発の1点バーンという赤の中マナ帯クリーチャーにはありがちな効果。
と一見そこまで語るところがないように思える。
しかし重要なのは名前。
数えているのである。
こいつらキルカウントを競っているのだ!
キルカウントの能力化、考えたやつ絶対ニタニタしてるぜ。
モチーフとなったのは映画でいう2作目終盤の角笛城の合戦。
サウロン側のオークの軍勢を前に籠城戦を強いられるローハン軍に助力するレゴラスとギムリ。
圧倒的な兵力差を前に彼らは
「どっちがいっぱいオーク倒せるか競争しようぜ!」と無双ゲーめいて暴れ始めるのだった。
楽しそうすぎるだろ、あと仲良すぎる。
もともとエルフとドワーフには旧来の軋轢があり、レゴラスとギムリも当初はそこまで仲が良くなかった。
しかし旅での様々な経験は種族を越えた強い友情を育み、お互いを無二の友とするに至るのだった。
という奇特な友愛を小学生のシューティングゲームめいて表したのが上記のシーンで、本当に好きなのでカード化してくれて嬉しいです。
うまく形になるかはわからんけど赤青緑のキルカウントデッキ組んでみたいね。
デッキ案みたいなものをつらつら書こうと思って始めたのに前置きだけで終わってしまった。
それぐらい楽しみにしてるってことで、今回は終わっておきます。
次回はなんか、使いたいカードの話とかします。
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