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クトゥルフ神話TRPGのGMをするために【準備編】

最近TLでTPRGが盛り上がってますね。僕はわりかし身内でTRPG細々とやってたのでこうやって流行ってくれるのは嬉しい限りです。しかし残念なことに、プレイヤーやりたい勢に比べてゲームマスターやりたい勢は少数派です。
僕としてはもっとあちこちで卓が立ってほしいのですが、GMがいないと卓が立たない!これは問題ですね。

ということで僕がPLになって暴れたいがためにGMの布教をします。(正直者)
なお、僕はある程度他のシステムに触れたこともありますが、一番長いことやっているのと、TLで流行っているのでクトゥルフ神話TRPGに限定して話を進めていきます。
ほかのTPRGの参考になる話もちょいちょいあるかな?


GMをする上での問題は大別して
「何を準備すれば良いのか、どこまで準備すれば良いのかわからん」
「どうやって卓を回せば良いのかわからん」
でしょう。このパートは上です。準備するものについてまとめていきます。

GMをするのに必要なものは大別して3つ
①ルールブック(ルルブ)
②シナリオ
③セッションの場所・ツール


まず①から、ルールブックです。まあルールもないのにゲームなんて出来るかという話なんですが、割とこれに関してはそんなもんいらんでしょという意見もあります。
そもそもクトゥルフの基本ルールブックはクソ高いです。6000円もします。
フルプライスのゲーム一本買えるじゃん。

正直にいうと、身内でやるだけなら誰か一人持ってたら十分でしょう。
ぶっちゃけ最初の方はルルブなしでGMとかやってました。後から買いましたが。

とだけ言うと囲んで棒で叩かれそうなので線引きをしておきます。
ルルブがいらないのはあくまで「気心を知れた、多少のグダリもミスも許してくれる仲間内」のみの話です。それ以外の人と卓を囲むときは無いと色々大変だと思うのでおとなしく買いましょう。
ただ、身内でやるときもルルブがないならないで経験者の人を卓に入れておけば色々指摘してくれると思うので安心です。

僕は「ルルブが買えないからGMをやらない」がもったいないと思うのでなんか色々知ってそうな人にPLになってくれるよう頼んで少人数のセッションやってみたら良いと思います。ルールはやってたら覚えるし。

でも、色々なモンスターや呪文等の資料集として面白いのと自分の認識外のルールを知れるのでGMやりたいなら買ったほうが良いよ、と言っておきます。

あ、たまに間違える人がいるので言っていきますが、クトゥルフの基本ルルブはクトゥルフ様表紙のクソ分厚くて6000円ぐらいするやつです。
クトゥルフ2010とかキーパーコンパニオンとかマレウスなんとかとか、とにかくそれっぽい名前の3000円~4000円のちょっと薄いものはサプリです。いわばDLCで、基本ルルブ持ってる前提の追加コンテンツです。お間違えなく。

ルルブ買ったら買ったで悩むのが「こんな分厚い本どこまで読み込んだらGM出来るんだよ」ですが、別にそこまで読み込まなくても大丈夫です。わからなけりゃ調べれば良いんだから暗記する必要も全く無いです。僕も細かいことは覚えてないし。
ただ、「どこにどんなことが書いてあるのか」の把握だけある程度しとくとスムーズに行くでしょう。あとはなんか神話生物のページとかパラパラめくっておーすげーとでも言っとけば準備完了です。


次、②シナリオ
「シナリオが書けないからGMできない。」これも多いです、ですがシナリオ書かなくてもGMはやれます。脚本家と演出は別です。
クトゥルフは何故か割と流行ってるので「クトゥルフ シナリオ」あたりで検索するだけでボンボンシナリオが出てきます。よりどりみどりです。
これは流行ってるからこそで、現にダクソTRPGのシナリオなんてほっとんどありません。誰か書いて……。

そういう恵まれた環境のゲームをやるんだからシナリオなんて書きたい人に任せれば良いんですよ。で、良いなってピックしたのをそのままやるなりちょこちょこ自分好みに改変するだけでシナリオ完成です!簡単!
現に僕は長いことTRPGやってますが自分で一からシナリオ作ったことなんてほっとんど無いです。
魔改造しまくって結果的に別物じゃん!ってなったのはありますがそんなもんで良いんですよ。気軽にやりましょう。

それと忘れてはいけないのが、MAPとかの画像を用意する必要がありますね。どどんとふならNPCの立ち絵とかも。
まあネットに転がってるシナリオならなんかしら付属してると思うのでそれ使えばいいだけですが、シナリオを改変したから使えないとかそもそもオリジナルシナリオだ。とかの場合は最悪コピー用紙に書いて写真取ったやつとかでも良いでしょ。わかりゃいいんだよ!

なお、シナリオの書き方を知りたい。という人はmoyoさんのこちらのノートとか参考にすれば良いんじゃないかと↓
https://note.mu/moyoko9000/n/n641e2f465fcd

あ、なんか基本ルルブにもシナリオ4つぐらい載ってますが全部1920年代ぐらいのアメリカの片田舎とかいう現代日本人にとって不親切極まりないやつばっかりなので適当にネットで漁ったシナリオ読んでる方が色々とわかりやすいと思います。書き方回りくどいし。
逆にサプリ「クトゥルフ2010」とかの現代日本シナリオとかはオススメです。「腕に刻まれた死」は神話生物の扱いが面白いので機会があれば読んでみてほしいです。


ラスト、③セッションの場所・ツール
シナリオができたら人集めてどこでやるか決めましょう。友達の家集まれるならルルブとシナリオ持って集合すればいいだけですが、ここではネット上でやる場合を考えます。
前提としてPCでやるかスマホでやるかですが、これは全員PC動かせる前提じゃないと色々しんどいです。特にGMは処理で爆発するでしょう。
・各々のタイプ速度(フリック速度)差がより顕著になる
・本ログと雑談ログを同時表示できない、しにくい
・ダイスを振ってる間セッションを見れない
・MAPやメモを確認するのが面倒
など諸々問題だらけですね。バカみたいにLINEでテキセ(テキストセッション)やり続けてた僕が言うので間違いないです。
なにが問題ってめっっっっちゃくちゃ時間食います。8時間のシナリオ2週間かけたことあります。わけがわからん。

(1)どどんとふを使う
言ってしまえば最高に便利なのでこれを使わない手はないです。テキセならそのままテキストどんどん打ち込めばいいだけだし、ボイセ(ボイスセッション)する時もダイスの処理や立ち絵、MAPの表示をどどんとふに頼ってスカイプだのディスコードだの繋げばそれでできます。
最初は多少難しいかもしれませんが、慣れればTRPGをやる上で必要なものが全部揃ってるのでとても快適です。ただダイスの乱数は割とぶっ飛んでたり…。
スマホ用どどんとふなるものもあるらしいけどやったこと無いのでよく知りません。

(2)LINE、ツイッターのDM等のチャットを使う
ぶっちゃけるとTRPGなんて人が集まれる場所さえあればいいのでどこでもやれるっちゃやれます。ただ不便です。問題点としては
・ダイスが即時表示されない(外部のアプリで振ってスクショ取るなど一手間がいる)
・MAP、メモ等が常時表示できない(各々のPCの保存してもらってデスクトップに開いといてもらうという措置は出来る)

割りと顕著に問題になるのがダイス問題で、どうしてもダイスふるたびにちょいちょい進行が止まるのでセッションが長引きます。
ただボイセなら別にそこまで支障ないと思うのでMAPとかメモ貼れる場所あればどこでも良いと思います。


ここまではGM用と言うよりはセッション初心者向けな説明になってしまったので、ここからGMに向けた解説を。
GMやる上でのボイスセッションをテキストセッションの違いは、情景描写やらNPCの会話やらを喋るか、書くか、です。

ボイスセッションは会話してるわけですので即時性が求められます、ぱっぱぱっぱとその場に合った情景描写を入れていく必要があるので”うまくやろうとすると”割りと難しいです。
あと重要なシーンでかんだりしたら目も当てられないですね、でも人間だからそういうこともあります。
なのでどちらかと言うとギャグよりのシナリオとか、別にシリアスやらホラーにならなくていいセッション、ぶっちゃけ友達とワイワイしたいだけ、なら向いてると思います。

あと割りと問題なのが、ボイセだとロールプレイが恥ずかしい、しにくいということでしょう。ぼくは羞恥心とやらを何処かに置いてきてしまったのでなんでもやりますが、そういう人ばかりではないでしょう。
男性GMが女性NPC演じるのとかかなり難しいですね、シリアスが何処かに行きますね。
歪曲的に「(PC)は~~と言いました。」で済ませるワザもありますが、これだと一歩引かないといけないので熱量を上げるのが難しかったり。

テキストセッションならボイスセッションの問題点である
・即時性を求められる
・RPが難しい
といったことがある程度解消されるので卓全体の臨場感、没入感が上がります。あとログを残しやすいので後日何処かにまとめるとかもしやすいですね。

しかし代償としてびっっっっっくりするぐらい時間かかります。テキセ3倍論なんて言葉がありますが、ツールによってはオフセ、ボイセ想定時間の5倍見積もっててもまだ甘かったりします。全員PCなのにそれかよ!全員PCなのにそれです。
時間には余裕を持ちましょう。(n敗)

あと、画面の向こうの人が見えないのでRPの呼吸を合わせにくいという問題があります。会話が前後しちゃったりすれ違っちゃったり。
なので本ログのRPに入る前に雑談の方でこういう方向性で行きます、こんな話をしたいです、今から演出入れます、演出終わったのでRPしても大丈夫、など逐次言っていくことが大切かなと。

TRPGは自分が良ければいい。わけではなく全体の雰囲気に気を配る必要があるので、卓を囲む面々に応じたツール選びが大事です。

とりあえずこんなもんでしょうか、次回はキーパリングのコツとかの話をします。

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