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イースター(復活祭)in NY

Jesus(イエス様、キリスト)は、エルサレム入城の後、十字架にかけられ、その3日後に復活した。このエルサレム入城の日がパームサンデイ(枝の主日)と言って、キリスト教の移動祝日となる。つまりこれがJesusにとっての受難の一週間の始まりとなる。復活祭は、まさにJesusが復活した(生き返った)日のお祝いをするキリスト教徒の人たちにとっては、クリスマスに次ぐ最も重要な祝日なのだ。

通常であれば、もちろんみんなが教会に集う。そして、その後はSt.Patricks Cathedral(聖セントパトリック教会)というミッドタウンで最も大きな教会でのミサの後、その教会の前の5番街では道路が封鎖され、イースターパレードが行われる。

とはいえ、今年は当然それどころではない。それに対して、多くのキリスト教徒を抱えているこの街ではイースターという重要な祝日にみんなが集まり合えないことに対し、心を痛めている人が多いことから、PIX(チャンネル11)というテレビ局が、このSt.Patrick’s Cathedral(聖セントパトリック教会)からのイースターのミサの生ライブを決行した。

ある意味この街の人たちにとっては本当に重要なミサだと思う。イースター(復活祭)というのは、Jesusが生き返った、という意味だけでもものすごく大きな希望を私たちに与えてくれる。そして、私たちは、今、本当に一つの意思をもって繋がること、励まし合うことが必要なのだ。その意味ではキリスト教という世界的な宗教を通した絆は本当に大きいと思う。

そして、少し前にはJewish(ユダヤ教)の人たちのパスオーバー(過越しの儀)というお祝いがあった。これは遠い昔にエジプトで奴隷になっていたユダヤ人が解放された歴史をお祝いする日だ。この日は家族で特別なデイナーをするのが通例だ。

今回は、Jewishの人たちがどうしたのかはわからないけど、何人かのJewishの友人からは、Happy Passover!というメッセージが来ていた。

この街では宗教に関係なく、それぞれの宗教にとって重要なお祝いをする日というのはみんなで声を掛け合ったりもする。だから、私もJewishの知り合いにはHappy Passover!カトリックの知り合いにはHappy Easter!と声をかける。こういうちょっとしたことで人と人とはその宗教の違いに関係なく繋がれるのだ。

ちなみにイースターに話を戻すと、イースターパレードのイベントの最初のキッカケになったのは、1800年代の終わり頃、季節がらのお祝いのせいもあったのか、イースターのミサに来る女性たちが、帽子に摘んできた花などのデコレーションをし始めたのがきっかけだった。それが今では帽子のファッションショーのようなユニークなパレードになった。教会でのミサの後は、オリジナルな帽子を被ったそれぞれの仮装で、思い思いに5番街を練り歩きながらポーズを取ったり、みんながそれを撮影したりすると言うとても楽しい1日だった。

私もこの日が大好きで、毎年カメラを持って5番街に出かけていた。だから、この日に青空の下でまたみんなが楽しくイースターパレードを過ごせるように、今はただ祈るしかない。

”Spring is time of rebirth"  春は生まれ変わりの時期である

(今日のクオモ氏の言葉より)



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